登場Dice 未来：　1d10=(9)=9+80=89
未来：　（きゃっきゃ）（何）
ＧＭ：　やっちまったな（何）

　『現在トップ階層を往くのは、Ａブロック「--」、次いでＢブロック「evoke」――』

　途中経過を映し出す巨大なモニタ前で、未来と深奈は戦いを繰り広げていた。
　相手は一人。数では純粋にこちらが有利なのだが……

深奈：　「やばいな。今までのヤツらとはやっぱ違ェ。隙が無い」
ＧＭ：　相手は二振りの短刀を巧みに操り、未来の鉄パイプの切っ先を寸前で見切る。
ＧＭ：　未来が相手からの攻撃を引き受けている間、深奈は支援をと、
ＧＭ：　負けじと連携を行っているのだが……
未来：　「――っだァー、くそ。伊達や酔狂だけでこんなトコまで来てる訳じゃねぇって事かよ、ったく」
未来：　っち、また反らされた。既にこの攻防も何度目か。
ＧＭ：　一本目を弾くのは容易なくせに、二本目の刃がやたらと煩く急所を狙ってくる。
深奈：　「このままじゃジリ貧だな」

アナウンス：　『――なお、２０階への連絡通路はこれより３０秒後に封鎖されます』　※15

未来：　「…っげ」　思わず出る呻き声。
深奈：　「何だってーッ！？　おい。ともかく滑り込むぞ！」
ＧＭ：　しかし、相手も同じ事を考えている。
ＧＭ：　踏みだそうとする足に牽制の蹴り
ＧＭ：　切り結んでいる間に時間だけが刻一刻と迫る――

未来：　「おーらい、ちゃっちゃと中ボス戦終わらせて先に行こうぜ」　軽口で答えるも。攻略の糸口は見えず
深奈：　「――未来。今からかっちょいい台詞をオマエに言ってやる。先読みするなよ」
未来：　「――あ？」
深奈：　「『ここはアタシに任せてオマエは行きな』！」　※16
未来：　「……何か変なモノでも喰ったか、お前」ちょっと素。（何）
ＧＭ：　場に留まり、ひらりと跳躍して短刀使いを牽制する。
深奈：　「何も食ってねぇオマエの幻聴かもしれないな」
未来：　「…なんつってる場合じゃネエか、勝算はあるんだろうなオイ」　こうしてる間にも刻々と迫る制限時間
深奈：　「ある」きっぱりと言い放つ。
未来：　「――…オーケイ、信じた。んじゃ、ここは任せるぜ」
深奈：　「伊達にオマエのピンチにも温存してたワケじゃないぜ！」
未来：　一歩、距離を取り。牽制に、手にした鉄パイプを短刀使いへ投げ付ける。
未来：　どう反応するにせよ、反応した瞬間に駆け出そう。
ＧＭ：　短刀使いは投げつけられた鉄パイプを受け流す。
深奈：　「行くぞ、アタシ最大最強の必殺技――」
ＧＭ：　牽制に怯んだ一瞬の隙に、駆け出す未来を追おうとする短刀使いの前に立ちはだかる。

深奈：　「《絶対の空間／ペトリファイ／アニマルテイマー／完全なる世界》じゃー！！」　※17

未来：　「コンボ名くらい考えとけよ――！」思わずツッコミつつダッシュ。（何
深奈：　「やかましいわーッ！！」
ＧＭ：　叫びながらも、立ち止まった短刀使いの足を一瞬の砂塵が覆う。
短刀使い：　「―――チッ」
深奈：　「見たか！起死回生の逆転劇ってなー！」
未来：　「っつか、んな便利な事出来るなら最初からやってくれよマジで！」
ＧＭ：　猫はくるりと身を翻して、一直線で未来の居るゲートへと駆け出す。
未来：　「オラ、走れ走れ早う来い、閉まっちまうぞ！　…っげ」

ＧＭ：　固められた砂に足を取られた短刀使いは、舌打ちをし、
ＧＭ：　深奈の背を目掛けて――短刀を放った。　※18

未来：　駆け抜けた先、連絡通路より叫び。その光景に呻きを漏らす
ＧＭ：　走る勢いのまま、ごろんごろんと転がって
ＧＭ：　未来の手前、１０ｍの処でその小さな体躯が止まった。
ＧＭ：　ゆっくりとゲートは閉まり始める。
未来：　「…っち、」舌打ち１つ。思わずその姿へと駆け出そうと。猶予は、後どれくらいだろうか。
ＧＭ：　行っても、戻る時間は無い。
ＧＭ：　ぴくり、と前足が動いた。
未来：　ギリ。音が出る程に歯を食い縛り。駆け出そうとする体と想いを押しとどめ。
ＧＭ：　ゲートの先を指し示し、音も無く…その手は床に落ちた。
未来：　「――…忘れンなよ、“相棒”！　最終決戦は、俺とお前だぞ畜生が！」　閉まり行く扉の向こうへと。

ＧＭ：　叫びと静寂を隔て、ゲートが閉まる。
ＧＭ：　戻る道はもう無い。

未来：　「…っち、柄にもねぇ」　自分がか、相手がか。呟きを１つ残して、先を急ごう。
未来：　「――ここまで見せ場を取られたからには、後は勝ち残るしかネェよな、男としちゃあよ？」
未来：　深奈へ、■尽力／□悔悟辺りでロイスを結びつつ。