OpeningMiddleTriggerClimaxEndingAnother 夜の再誕 Ver,01(20071223)
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 彼は一度失った。

 力を。
 意味を。
 尊い光…大事な人を。

 自らが封印した力を狙うものがいるならば
 それによって踏みにじられる花があってはならない。

 そして再び“意味”を得た彼は
 “守るべきもの”の為

 忌むべき力を解き放つ。

 Double+Cross The 2nd Edition「その力、贖え闇よ -リバース オブ ザ ナイト-」

 今、その悲しみと向き合う為に。



 Handout
PC:1
【PC制限】女性PC推奨。どこか抜けてたりすると尚良し。男性なら覚悟を決めろ(何)
【シナリオロイス】明神 蒼夜(みょうじん・そうや)
 キミは、夕暮れの公園で彼と出会った。
 付いたばかりの電灯の灯りに、一人ぽつんと佇む人物。
 彼は決して華奢なわけではなかったのに、キミにはとても儚く見えて、目を放し難くなった。
 …その日から、キミは彼と頻繁に出会い、親睦を深めていくこととなる。
▼Character sheet “虚構の月” 四季守 サキ


PC:2
【PC制限】裏社会に関わりのあるPC(深い浅いは問わず)
【シナリオロイス】“漆黒の騎士”
 キミはある人物を知っている。
 特に深いかかわりがあったわけでもないが、
 その名、“漆黒の騎士”というコードネームは、裏社会の者なら一度は耳にする名前だ。
 しかし彼は当分前に引退している。…はずなのだが。
 「我が名は“漆黒の騎士”。邪魔をするなら消えてもらおう」
 人ごみを襲撃してきたその人物は、キミにそう名乗った。
▼Character sheet “暁より来る風” 東雲 主


PC:3
【PC制限】UGNから仕事をうけられるPC
【シナリオロイス】“光無き影”もしくは“漆黒の騎士”
 最近、SoGによる無差別テロが頻繁に起きているという。
 FHの研究機関が作成している“試作品”の回収と、UGNへの小さな貸しのために、
 キミは業務の一環として、その主犯格である“光無き影”というエージェントを追っていた。
 「…い、行け“漆黒の騎士”よ! 足止めくらいには役に立ってくれるだろうな…?」
 ようやく追い詰めた「奴」と君の間に立ちはだかるものがあった。
▼Character sheet “赤い羊” 砂原 青良


 自己紹介

GM: それでは「夜の再誕」を始めます。
GM: PC1から順に、いつものように自己紹介お願いします。

サキ: 「――ねぇ。好きって言ったらあなたは友達になってくれる?」
サキ: 「夜はとても”長い”よ。人の想いも何も呑み込んで、ね」
サキ: “虚構の月”四季守 魅紗希。通称:サキ。
サキ: 血を絶対視する旧家からの逃亡者の少女。中学生。14歳。
サキ: “力”を内に秘めるがその力を嫌っている。
サキ: ブラムストーカー=ソラリス。変異種・ブラムストーカー:HP20 IV10
サキ: ・シナリオロイス/:明神 蒼夜【感情:□友情/■憐憫】
サキ: 「……がんばれ。”むかしのわたし”」
サキ: ・PC間ロイス:“暁より来る風” 東雲 主【感情:■有為/□憤懣】
サキ: 「…………どうしてあの時たすけに…いやいいです」
サキ: な感じで。以上。宜しくお願いします。

主: 「さて、無茶な所作は願い下げたいものだが……まぁ、言っても無駄だろう」
主: 「ふむ。懐かしい名前を聞いたものだな。とはいえ、嬉しい気持ちは微塵も無いが」
主: “暁より来る風” 東雲 主
主: 刑事部所属の刑事。階級は警部補。順当に実績を備えたノンキャリア。
主: 裏役として、不本意ながらも上司とともに、レネゲイド対応役請負中。
主: 本人は「常識派」を装っているが、周囲の評価は暴走派と言う、見事に自他の認識が逆転しているという典型例。
主: ノンキャリアの割りに、出世株のはずが、一度の過ちで黒巣市警察署に飛ばされる。
主: シンドローム:ブラックドッグ/ハヌマーン 基本侵食率:33% HP10 IV12 自覚はないが起源種所持。
主: PC間ロイス:砂原 青良さんに■感服/不快感
主: 「ある意味意識が強いのだろう。──が、その力の預かり方が気に食わんな」
主: シナリオロイス:“漆黒の騎士”に有為/■食傷
主: 「消えたならば消えたままでいればいいものを。面倒にも老体を引きずって来た訳か?」
主: 以上です。よろしくお願いします。

青良: 「さあ、始めましょう?裏切り者たちの喜劇を」
青良: 「──そして戦の夜を、ね」
青良: ワークス/カヴァー:傭兵/ビジネスマン 基本侵食率33% HP22 IV9 Dロイス[戦闘用人格]所有
青良: イリーガル登録されている女性であり、ビジネススーツのバトルマニア。各務グループ所属。
青良: ・シナリオロイス/“漆黒の騎士”【感情 P:■好奇心/N:□敵愾心】
青良: 立ち塞がる存在は望むべきもの。夜のような漆黒にひどく興味が湧いた。
青良: ・PCロイス/ “虚構の月”四季守 サキ【感情 P:■親近感/N:□偏愛】
青良: 彼女も何かを“飼って”いる。血塗れ鬼に怯えている。なんて愛らしい贄の巫女。 ※1
青良: 以上にて。よろしくお願いします。

GM: 今回のセッションでは、サブマスターとして比良坂さんに一部のNPCの担当をお願いしています。
GM: 一言、自己紹介をお願いします(何)
SM: おま(何
青良: お願いします(何)
サキ: お願いします(何
主: (拍手ー)宜しくお願いします。
SM: 元ネタ兼サブGMやります比良坂です。お手柔らかによろしくお願いします(何
GM: GMは、「使えるものはひらりんでも使え」をモットーとしている、こびとです。
GM: それでは皆さんよろしくお願い致します。では――





 Master Scene
 ScenePlayer:−−/時間:−−/場所:−−/登場:不可

GM: 「なあ、考え直せよ。あれは不幸な事故だったんだ」
GM: 『―――』
GM: 「お前が気にする事じゃない。ソイツがしゃしゃり出て来たのが悪かったんだ」
GM: 『―――』
GM: 「……お、おい。どういう事だ!? 待てよ」
GM: 『―――』
GM: 「…誰かに唆されたのか? 無理だ、お前なんかが一人で普通の生活などできるわけがない」
GM: 『……』
GM: 「誰のお陰でやってこられたと思ってんだ! 戻れ!!」



 Opening Phase-01
 ScenePlayer:“虚構の月” 四季守 サキ/時間:夜/場所:公園/登場:不可

 登場Dice サキ: 1d10=(3)=3+31=34

GM: 帰り道、中央公園を通り家路を急ぐ。
GM: 昼間は親子達の歓声や世間話に満ちていたはずの此の場所も、
GM: 小さく身震いをするブランコが、錆びた鉄を軋ませて微かに風を鳴らす、夜。
GM: ――ふと。
GM: 風を擦る、遊具の金属音に、微かに紛れ込んで聞こえてきたものに視線を向ければ
GM: 少し離れた処にちょこんと座して、キミを見上げる白くて小さな犬の姿。 ※2
子犬: 「……くぅーん…」
GM: 怯えも無く、じっと見つめてくる無垢な瞳。
サキ: むぅ、とちょっと困って。
サキ: とっとこ歩を進め、しゃがんで犬と目を合わせる。その後手を伸ばして軽く撫でる。
子犬: 「きゅ……」
GM: 撫でられる温かさと優しさに、安堵に喜び、左右に揺らす小さな尻尾。
サキ: 「どこのこかなー。きみは」
子犬: 「(ぱたぱた)」
SM: と、不意に背後に気配が生まれて……
サキ: がさがさとポケットを漁ってビスケットを二枚ほど。
SM: ガシャン!カランカラン…
SM: 派手な音がした。
GM: 言葉はわかった風では無いものの、ビスケットの香りに子犬が顔を上げて、
サキ: 「────」腰に手をやり。刃の柄を握る。──悲しい習慣だ。
子犬: 「きゅん!」音のした方向へと振り向いた。
サキ: ビスケットは転がるように地に落ちる。
??: 「……君、は…。」見れば、驚いた顔で君の姿を見つめる男性。
GM: 頼りない公園の電灯に照らされた真っ黒な服の青年が、
GM: 牛乳パックを手に、その場に突っ立っている。足元には金属製のトレイが転がる。
サキ: 「────くす」牛乳とトレイを見て思わず──笑み。
GM: その姿を認めた子犬は、跳ねるように彼の元へと駆け寄って、彼の周囲をぐるぐると回る。
??: 「あ……ご、ごめん。」その笑みにはたと我に返って。トレイを拾う。
サキ: そっと柄から手を離し。軽く服の埃を払う。
サキ: 「いえ。わたしの方こそ。すいません」
SM: トレイを拾い上げ、しゃがんだまま子犬の頭を撫で。
??: 「…いや、少し昔の知り合いに似ていたものだから、驚いて…」
??: 「……こいつのこと、気に掛けてくれたのかい?」
GM: 転がるトレイに前足をちょいちょいとひっかけるようにして遊んでいる子犬。その様子からは警戒感も無い。
サキ: 「そう、ですね……気にかけるって程でもないのですけれど…え、と。まぁそんな感じです」
サキ: あはは、と照れたように笑う。
GM: 反応の無いトレイに飽きたのか、子犬は二人の間を小さく跳ねながら行ったり来たりを繰り返している。
??: 「そう。…優しいんだね。」目を細めて、笑い返す。
サキ: 「え、と飼い主さんですよね。余計なことすいませんでした」ぺこりと頭を下げる。三つ編みがつられて下がる。
サキ: その後目線をトレイに。
??: 「いや、実を言うともさっき見つけたばっかりなんだ…放っておけなくて」 ※3
SM: はは、と今度はこっちが照れたように。
??: 「気にとめてくれる子が居て幸せだな、お前。」よしよし、と子犬を撫でて。トレーに牛乳を注いでやる。
サキ: 「え、と優しいんですね。あれ…あれ?」さっきこの人言ったじゃないのか?
GM: きょと……と、見上げて。トレイに注がれた牛乳を舐めだした。
??: 「……ぷ、あははっ。」一瞬きょとん、と君を見てから。
サキ: 「…………むぅ」笑わなくてもいいじゃないか。
??: 「ああいや、お互い様だなって思って。」むくれる表情に、まだ笑ったままで付け加え。
蒼夜: 「…俺は、蒼夜って言うんだ。……気を悪くしたならごめんよ。」
サキ: 「そう、ですね」いや。本当にそうですか?わたし?
サキ: 「えと。サキ、です。いえ。特に大丈夫です。気とか悪くしてませんので」
サキ: 「いやこういう言い方っておかしいですか。どうでしょう。蒼夜さん」見上げるようにして聞く。
蒼夜: 「…いや、おかしくなんてないよ。うん。」くすくす、と笑いながら。
蒼夜: 「あー…あのさ。もし、良かったらなんだけど…。」一心に牛乳を飲む子犬に目をやって。
蒼夜: 「こいつのこと、様子見に来てやってくれないかな」
蒼夜: 「時々でいいんだ。…放っては置けないんだけど、連れて帰ることは出来ないから。」
サキ: 「………え、と」
GM: 牛乳を舐め終えた子犬が、『もっと』と期待を込めた眼差しで見上げ、尾を振る。
SM: 駄目な大人だよね、と笑う。どこか寂しげに。 ※4
サキ: 「そうですか。お受けします」
サキ: 人には事情があるんだろう。
サキ: そういう自分にも”連れ帰る事”は出来ない。──そうだ。思い出せ。己が身を。
蒼夜: 「そっか…ありがとう、サキ。」ほっとした様に頷く。
サキ: 「い、え。──ありがとうございます。蒼夜さん」
サキ: 「この子はあなたに見つけてもらって幸せだったと思います」
サキ: 軽く子犬を一撫でして 距離を取る。──帰宅の時間だ。
蒼夜: 「幸せ、か。……そうだといいな。」
サキ: 「ではお約束しました。この子にを」 ※5
サキ: 「あの、その。呼び難いですから」
蒼夜: 「あー、そうだね…。…じゃあ………………太郎とかかな。」暫し真剣に考えた後。
GM: はもはもと、サキがくれたビスケットと格闘する“太郎”。
サキ: 「たろー、か。……なんかこう本当に思いついたままに言いましたね。蒼夜さん」むぅ、と帽子を押さえ。
蒼夜: 「動物に名前を付けるなんてしたことなくて。…おかしかったかな。」首をかしげる。
サキ: 「………いえ。覚えやすいからいいですけれど…」どうなんだ。このもやもや。
サキ: 「じゃあ。また。蒼夜さん、たろー」
サキ: 踵を返し。帰路に着く
蒼夜: 「ああ。またね、サキ。……夜になる頃には、いつもここに来るから。」背中に、声を投げた。

GM: それ以来、何とは無しにこの公園に立ち寄り、
GM: あの青年と共に、この小さな犬の世話をすることになった。
GM: キミと太郎を交互に見つめていた彼の表情は、穏やかで柔らかいのだが、
GM: どことなく感じられた、憂いのようなものには馴染みがあった。



 Opening Phase-02
 ScenePlayer:“暁より来る風” 東雲 主/時間:黄昏時/場所:デパートの屋上広場/登場:不可

 登場Dice 主: 1d10=(3)=3+33=36

GM: 弟から「非番なら買い物くらい行ってきてよ」とメモを手渡され
GM: 気楽なつもりで引き受けたのだが、
GM: その見通しは少々甘かった事を痛感している。
GM: “特設バーゲン会場”という戦場をくぐり抜け、目的の物を手中にし、
GM: 現在。安全地帯と思われるデパートの屋上にて、清涼な空気で一服中。

GM: 日曜の夕暮れ。
GM: 緩慢にくすんだ金色の日射しに目を細め、ぐるりと周囲を見渡してみると
GM: 戦場を逃れてきたような父と子供達の姿が目立つ。
主: やれやれ。女性の物欲とは時に恐ろしいものだとしみじみ実感しつつ、そこらの父子同様ベンチで缶珈琲ぐびー。
GM: コインを入れて動き出したパンダにまたがって歓声を上げる子供と、それを見守る親。
GM: 子供達を乗せて広場を周遊するミニ電車が、電子音の汽笛を鳴らした。
主: 「さてと、そろそろ戻らんと卓也にまた小言を言われるか?」誰にとも無く呟いて、ベンチから立ち上がる。
GM: ――突如、慣れた感覚と共に、周囲の人々がぴたりと動きを止める。
主: 「────」
GM: 徐々に色を失い、黒いシルエットと化してゆく。
GM: ミニ電車が、動きを止めた子供達ごと横薙ぎに吹き飛ばされた。
主: 腰を浮かしかけ、取り上げたに元の袋を手から降ろし。
GM: 黄昏を漆黒に塗りつぶす、巨大な影。 ※6
主: 飛ばされた子供の方へと跳躍、一番近い子供が地面にたたきつけられる直前をキャッチ。
主: そのまま、片手を振り、掴んだのは己の得物。それを影に向け。
GM: その影は動くモノを手当たり次第に打ちのめしながら、ゆっくりと近づいてきた。
主: 「往来だぞ。化け物、何のつもりだ」
主: 子供を地に下ろし、ひた。と見据えて立ち上がる。
SM: 君の声に、影がそちらに意識を向けたのが分かる。
影: 「……何者だ。…この中で動いていると言うことは、OVか。」
主: 「言うまでも無いだろう」
主: 周囲に視線。次の一手を塞ぐ様に、威嚇も無くその肩口に掃射。 ※7
SM: 銃弾を避けるように、影は収束して、一人の人物を形作る。20歳前半ほどに見える、黒ずくめの青年。
主: 「もう一度聞く。ここは往来だ。何のつもりだ。貴様」
主: 銃は手に、相手の眉間にポイントを移したまま。
“漆黒の騎士”: 「…中々生きが良いな」
“漆黒の騎士”: 「……申し遅れた。我が名は“漆黒の騎士”。狩りの最中よ。」不敵に笑んで。
主: 「ふん」
主: 「ならば、“狩られる場合もある”ことを知っているな──その名前」
主: 「どこかで聞いたな。引退したとも聞いていたが。騙りか?」
主: 「まぁ、貴様が誰だろうと……やることは変わらんよ」
主: ぐ。とトリガーにかけた指を引き絞り。
“漆黒の騎士”: 「…さてな。……それを教えたところでお前には価値がない。」
主: 「────」2発目。
“漆黒の騎士”: 「ここで私に狩られるのだからな――!」再び影となり、弾をすり抜ける。
主: 「俺の価値は俺が決める。貴様に言われる筋合いは微塵も無い。犯罪者」
主: 「来い。どちらが上の“ハンター”か身を持ってしめそうじゃないか、“漆黒の騎士”とやらが!」
“漆黒の騎士”: 「狩りを邪魔する者は容赦せん。OVでも、消して良いと聞いているのでな…!」
SM: 闇が濃くなり、君に向かってくる……が。
“漆黒の騎士”: 「……っく。時間切れか…!」ぴたりと、その動きが止まる。
主: 「────何だ。さっきの威勢はどうした、貴様」
主: 少々拍子抜けした口調。手の得物はそのままに。
“漆黒の騎士”: 「私はまだ完全体ではないというだけだ…命拾いしたな……小僧……。」言い捨てて。
主: 「逃がすと思うか?」
主: そのままためらい無く3発目。狙うは脚。
“漆黒の騎士”: 「フフ。私を捉えたくば、探すことだな…。」嗤い。濃さを増していた闇は、すっと薄れて消えた。
主: 「…………」手ごたえ無し。ひとつため息をつき、軽く手を振り、得物をかき消して。
主: 「──迷惑なことだ」呟き、ワーディング解除とともに携帯をプッシュ。警察と、救急と。
主: 「……今日は非番だったはずなんだがな」呟き。そして自分は初動調査としてこの場に。
主: ──そしてサイレンの音が届くのを。

GM: その後、警察よりも早く後始末に来たUGNから、“漆黒の騎士”追跡協力を要請されることとなった。
GM: 少しだけ遅れてやってきた警察――キミの先輩から聞かれた第一声は、いつもの言葉。
天野: 『お前の行く先々で事件が起きる。こちとら永久に退職できそうに無いな』



 Opening Phase-03
 ScenePlayer:“赤い羊” 砂原 青良/時間:日中/場所:倉庫街など/登場:不可

 登場Dice 青良: 1d10=(3)=3+33=36

各務: 『UGNから要請があってね。君にSoGエージェント“光無き影”を追ってもらいたいんだ』
各務: 『慣例通りに動いて……ああ、彼の“所持品”も適当に処分しておけばいいんじゃないかな』

GM: 最近、SoGによる無差別テロが頻繁に起きているという。
GM: 自分が各務社長直々に指名されたということは、つまりやるべき事は大体決まっているわけで。
GM: キミは業務の一環として、主犯格である“光無き影”というエージェントを追っていた。
GM: 彼の“所持品”の回収と、UGNへの小さな貸しのため。
GM: そして自らの――を満たすために。

GM: 現在。
GM: 各務の情報網を元に、倉庫街の一画へと“光無き影”を追い詰めたところだった。 ※8
“光無き影”: 「――くそッ。こんなに早く足がつくなんて、どうなってるんだ!?」
青良: 戦に向かないビジネススーツを纏った女性は、ヒールの音の一つも隠さずに鳴らして笑んだ。
青良: 「各務の情報網は伊達じゃありませんから」
GM: 逃げ道を探し、忙しなく視線を周囲に走らせる。
青良: 「──無駄ですよ」薄く色が塗られた柔らかい爪を向け。
GM: 「各務のヤツらはロクなヤツが居ないばかりか……くそ、こうなったら」
青良: ゴキッ、関節がなる音がして獣じみた鉤爪を作る。
青良: 「……おや」
“光無き影”: 「…こっちには、切り札があるんだ。こんなところで捕まってたまるかよ!」
青良: どことなく退屈そうだった顔をあげ。──ああ
GM: じりじりと後ろに下がる彼の足下から、黒い影が立ち上ってくる。
青良: 「“所持品”。所持品ね。──ハロー?」にこ。影へと笑いかけ。
GM: それは徐々に収束して、一つの人影を形取った。
“光無き影”: 「へ、へへ……とっておきさ。…まだ、不完全だが…」後半はぼそりと。
青良: 「あら。逃げても宜しいですよ。逃げても逃げても追いかけるだけ。追いかけられるだけ」
青良: 「──逃げ切れる自信があるのなら」くっく。
青良: 目の前の雑魚はどうでもいい。私が、ワタシが今興味があるのはこの人影。
青良: 「──けれどもそれもやがては無駄になる」 ※9
“光無き影”: 「“完全”になれば、お前など!」震える虚勢を隠さず叫ぶ。
“光無き影”: 「…い、行け“漆黒の騎士”よ! ……今でも、足止めくらいには役に立ってくれるだろうな…?」
青良: ぎんっ。ナイフを取り出し、悠々と向ける。吼える声も聞き逃し、小首を可愛らしげに傾げてみせる。
GM: “漆黒の騎士”と呼ばれた影が二人の間に立ち、戦闘態勢をとる。
“光無き影”: 「後は頼んだぞ!」よじよじと、フェンスを昇りつつ(何) ※10
青良: カワユス(何)
青良: 「不完全体の時点で、どれほどの力をお持ちなのか」
青良: 「軽く試させて下さいね、“漆黒の騎士”様」──にい。笑みを向け。
GM: ゆらりと手を振ると、長大な漆黒の剣が生み出された。
GM: ※<知覚>判定、どぞ。
青良: アルゴスの眼。侵食率38
 Dice 青良: 5r10=(4,8,9,6,6)=9+1=10
青良: ケダモノじみた、自然と獲物を伺う目線。
GM: OK。“漆黒の騎士”と呼ばれた目の前の男は、存在が妙に薄い感じがする。
GM: 対峙していても、殺気のような「気」も感じられない。
青良: 「……不完全体」再び繰り返し、つまらなさそうに呟いた。
青良: ナイフを収める。コツとヒールを鳴らし、背を向けようとする。
青良: 「貴方は喋れますか?“漆黒の騎士”様。──なら行っていいですよ」
青良: 「“光無き影”に伝言をお願いできますか?」
GM: “漆黒の騎士”は剣を構えたまま、無言で場に佇む。
青良: 「次に会うまでは、是非とも“完成”を。楽しみにしております、と」にい。
青良: 「今の貴方に、特に用はありませんので」それではまたー、と営業スマイルを重ねて投げて。
青良: 彼のルーチンを避けるように。反対方向へと歩み去る。
GM: 返答は無い。が、
GM: 背を向けて一歩踏み出したところで、ゆっくりと騎士の姿が薄れてゆく。
青良: 「──」ふう。物憂げに。
青良: 「なんかやる気がないのでサボっちゃいましたけど、まああれですよね」
青良: 「“主犯格”の確保が優先ですよね」自分に言い聞かせるよーに(何)
GM: 後には何も無く、建物が作りだした影のみを残して。
青良: 「“赤い羊”はおなかを空かせていますよ。早く。──早く」
青良: くっく。コツと鳴らして、鳴いて路地裏の奥へと消える。



 Master Scene
 ScenePlayer:−−/時間:−−/場所:−−/登場:不可 

GM: 影のように付きまとう
GM: 後ろめたさを背に負いながらも、公園へと向かう。
GM: 今夜もまた、あの“夢”が見られたら…。

GM: 月夜のように薄暗い、幻を。夢を。
GM: 今日とあの日と記憶が混ざる、夢の続きを。



 Middle Phase-01
 ScenePlayer:“虚構の月” 四季守 サキ/時間:夜/場所:公園/登場:不可

 登場Dice サキ: 1d10=(6)=6+34=40

GM: あれから何度目かの夜。
GM: 蒼夜と名乗った青年とともに、太郎にエサをあげている。
GM: 子犬の成長は早く、体を支えるには小さく見えた四肢も少したくましくなり
サキ: 「よーし。今日もきみは元気だね。たろー」わしわし撫でながら。
GM: ふさふさした白い毛、尻尾をなでられて嬉しそうに目を細めていた。
蒼夜: 「なんだか日に日に大きくなるみたいだなあ。」トレーに餌を盛って。
太郎 「わん!」ぱたぱた。 ※11
サキ: 「子供は成長が早いのです。……多分」わーい。わーい。わしわし。
蒼夜: 「ほら太郎、がっつくなよ…。全く。」そんな様子を笑いながら見て。トレーを置き。
サキ: 「元気でいいのですよー」楽しそうに触れる。
GM: なでられる手にじゃれついて、てしてし。
蒼夜: 「まあ、子供は元気が一番、だね。」うむうむ。
サキ: 「あ。そういえば。蒼夜さんのお家では飼えないんでしたね。この子が大きくなっても」
蒼夜: 「……元気、か…。」ふと、一瞬遠い目をして。
蒼夜: 「…え、ああ。うん…ちょっと、手狭でね。」誤魔化すように笑う。
サキ: 小首をかしげて。
サキ: 「あは。まぁ。仕方無いですね」
サキ: 「で。何か杞憂でもあるのですか。蒼夜さん」たろー撫でつつ。何気ない口調で。
蒼夜: 「ホント、あっという間に大きくなっちゃうんだろうなあ。誰か……って、え?」
サキ: 「子供の1日は長いんですよ。だから蒼夜さんですよー」わしわし。たろーを無心に撫でる。
蒼夜: 「……駄目な大人だな。俺は。」困ったような苦笑いを浮かべる。
サキ: 「どうしてそう思う、かというのは無しですよー」
GM: サキの言動の一つ一つが、蒼夜の記憶に重なる。
サキ: 「駄目かどうかはわかりませんが。優しい人ですよ。美徳、です」
蒼夜: 「サキに隠し事は出来そうにないなあ…。」はは、と笑ってみせるものの。表情は悲しげにも見え。
蒼夜: 「…君に似てる、昔の知り合いが居た、って。話したっけ。」
サキ: 「誰かに隠し事するのは優しい人には難しいものなのですー」わしわし。まだ蒼夜の顔を見ていない。
サキ: 「聞きましたね。初めて会った時でしたか」
蒼夜: 「…ずっと前にね。亡くなって。…ちょうど君くらいの歳だった。」声だけは淡々と。
サキ: 「そうですか」
蒼夜: 「本当に、よく似てる。…儚げなのに、俺のこと全部お見通しな所とか。」
SM: 懐かしさが滲む声。
蒼夜: 「……さえ、なければ……まだ…。」小さな呟き。
サキ: 「生きていたかもしれませんね」
蒼夜: 「……っ。…ごめん。……知らない誰かと重ねられるのは、良い気分じゃない、よな。」サキの声に、我に返る。
サキ: 事実だけを述べた。ただの音声。
サキ: 「わたしはその人の”影”なのかもしれません」
サキ: 「わたしは知らない誰かの目と言を受ける事には慣れています」
サキ: 「大丈夫ですよ。ねぇ?たろー」わしわし。笑顔で。
蒼夜: 「……サキ。」声が掠れる。
太郎: 「…きゅーん」ころり。仰向けにお腹を見せる。
サキ: 「いいじゃないですか。別に。切欠は兎も角。蒼夜さんとわたしは友達みたいなものです」
サキ: 「それでいいじゃないですか。蒼夜さん」
蒼夜: 「………ああ。……。」
サキ: 太郎を抱き上げて帽子の上に乗せる。
SM: 何か言おうとして、言えなかった様に言葉を途切れさせ。
サキ: 「『しかし』」
サキ: 「『その”後悔”が道を踏み違えるかもしれません』」
サキ: 「『ご自愛を』」
サキ: 言うだけ言うと。
サキ: 犬の重さでよろける。
蒼夜: 「……以後、気をつけます。…っと。」漸く笑って…よろけた身体を支える。
サキ: 「なんちゃって巫女のお達しです。あ、ありがとうございますー」
GM: 必死で帽子にしがみつく太郎が、帽子の上でばたばたしている。
サキ: 頬を少し染めて。
蒼夜: 「ご忠告ありがとう。かわいい巫女さん。」目を細めて。
サキ: よいせ、と太郎を地面に降ろす。
GM: ぽつりぽつりと、夜を灯す光が減ってゆく。
蒼夜: 「…と、随分遅くなっちゃったね。…そろそろ帰った方がいいんじゃない?」
蒼夜: 「最近は物騒な事件も起きてるみたいだし。」 ※12
サキ: 「かわいいかどうかはしりませんがお礼は受け取っておくですよ蒼夜さん暑くありませんかやっぱり長袖とかは駄目ですね」一気に言う。
サキ: 「物騒な事件ですか」はて。
蒼夜: 「なんでも白昼堂々テロとかって話だよ。…今は夜だけど、何が起こるか分からないし。」
サキ: 「じゃあ早目に帰ります」
サキ: 「では」そくささと公園を後にする。
蒼夜: 「ん。…気をつけてねー。」少し首をかしげつつ、手を振って見送る。
蒼夜: 「……ずに…めば、いいな。…今度は…。」微かな呟きは、風に消えた。



 Master Scene
 ScenePlayer:−−/時間:−−/場所:−−/登場:不可

GM: “相方”が姿を消してから後…今から数ヶ月前の話。
GM: 「――“漆黒の騎士”を探しているのかしら?」
GM: 突如として掛けられた声に男が息を呑みながら振り向くと、そこには一人の女性が佇んでいた。
GM: 「…な、なんだあんたは…?」
GM: 相手を値踏む無遠慮な視線と問いを無視して、彼の前に差し出された手。
GM: その上に光る、透明な立方体。
GM: 「これを使いなさい。これは“漆黒の騎士”が持つ力を具現化する物」
GM: 「あなたの命令に従う忠実な彼を取り戻したくば」

GM: 「そのための――を」



 Middle Phase-02
 ScenePlayer:“暁より来る風” 東雲 主/時間:夜/場所:任意/登場:“赤い羊” 砂原 青良

 登場Dice 青良: 1d10=(10)=10+38=48
 登場Dice 主: 1d10=(8)=8+36=44

GM: 主は仕事で外回り中。
GM: 青良には、根回しの良い社長から、「必要とあれば協力を仰ぐといい」と、
GM: この件で動いているUGN側のエージェントやイリーガルの情報が送られていた。
青良: 「勿論。私が欲しいのは、美味しい所取りですから」
青良: それに各務だけで動けば、胡乱な目で見られることも多々。
青良: 会社のイメージの為にも、と。コンタクトを取ろうと考えて。
GM: 相方と二手に分かれての聞き込み調査。ふと立ち寄ったのは市内の公園。
GM: 自販機の灯りが目に留まる。
主: さて、どうしたものか。と、何となく手持ち無沙汰に徘徊中。
主: 「……む」ごそごそとポケットまさぐり。案の定タバコの包みはなし。
主: 当然、ここ数ヶ月買ってないのである訳がないが。
青良: ぼんやりと夜に浮かび上がる白い灯りの前で、財布を取り出し──はたと。同じ行動の人物を見つける。
主: 仕方が無い。とコインを取り出し、挿入しかけ──ふと。
主: 「砂原女史か。珍しいところで遭うものだな」
青良: 「東雲様。御機嫌よう」にこ。
主: 「君が外回りとは──物騒な話かな」厭味でもない確認の言葉。
青良: 「こんな夜中に、刑事の方と会うとはね」
青良: 「──まあ、確かに最近“物騒”な様ですから」にぃ。お互い様でしょう、と。
主: 「丁度いい。捜査協力として各務のネットワークに頼りたいものがあるのだが……構わないかね?」
主: ちゃりん、コイン投入。種類の違う珈琲を二本。一本を差し出して。
青良: 「構いませんよ。こちらも今同じ事を聞こうとしていた所ですから」ありがとうございます、と一本受け取って。
青良: 「無差別テロでしょう?」
主: 「正直、“全うな警察”としては少々手詰まりでね。……話が早くて助かるよ。情報規制はしたはずだが」
主: ベンチに促し。
青良: 「クス。情報規制の対象は、主に一般人でしょう?“企業”や“組織”は嗅ぎ付けますよ。美味しい話なら」
青良: 主に会社に提出する為に作った、“光無き影”“漆黒の騎士”とのこれまでのやりとり。
青良: 及びUGNより取り寄せたこれまでのデータの紙資料を渡す。
GM: 現時点で調査できるキーワードは、【“漆黒の騎士”】【“光無き影”】
主: 「利益に忠実で結構な話だ」受け取り、ざらっと眺め渡し。
GM: 青良さんのみ、【SoGの試作品】も可能。
青良: 「利益というのは金に限りませんからね。─願望や欲望に忠実なのはヒトのサガ。そうでしょう?」
青良: コーヒーウマー。飲みつつ。
GM: 加えて、各務社長のコネで<裏社会>に2DBして構いません。>青良
青良: ワーイ
主: 「違いない」さて、と。

GM: 【“漆黒の騎士”】 <情報:裏社会/UGN/警察>
GM: 【“光無き影”】<情報:UGN/裏社会/警察>
GM: 【SoGの試作品】<情報:UGN/裏社会>
GM: 現時点ではこんなとこですかね。
青良: では裏社会で全部振って見ます。
主: うーむ。情報収集役立ちそうに無いな……とりあえずまず砂原女史の判定を見てから(待機)
青良: 騎士たん
 Dice 青良: 4r10=(2,8,5,2)=8
青良: 影
 Dice 青良: 4r10=(9,6,9,2)=9
青良: 失礼、裏社会の技能で達成値に+1
青良: 試作品に関しては《天性のひらめき》
 Dice 青良: 4r10=(9,9,1,6)=Critical!!
 Dice 青良: 2r10=(2,1)=2+10=12+1=13
青良: 9、10、13です。52%へ。
主: だめもとで警察で判定しよう。まず“漆黒の騎士”
 Dice 主: 2r10=(2,1)=2+1=3
主: ……“光無き影”
 Dice 主: 2r10=(2,10)=Critical!!
 Dice 主: 1r10=(3)=3+10=13+1=14
主: お。こっちは回った。
GM: 9.14.13ですね。
青良: イエス。
GM: では。

GM: 【“漆黒の騎士”】
GM: ・一時期、裏社会にその名を馳せた暗殺者。
GM: ・“光無き影”と呼ばれる者と組んで仕事をしていたが、数年前にぱったりと活動を停止している。
GM: ・活動を止めるきっかけとなった事件は“漆黒の騎士”自身の力の暴走によるもの。
GM: ・その暴走によって亡くなった者達の中に、彼にとっての大切な者も含まれていた…らしい。

GM: 【“光無き影”】
GM: ・SoGのエージェント。最近、「明神 蒼夜」という青年を捜して黒巣市入りしたらしい。
GM: ・SoG所属前は“漆黒の騎士”と組んで暗殺家業に携わっていたが、数年前からは活動が途絶えていた。
GM: ・本人は大して強くないが、従えているジャーム(黒い騎士)は強力である。だがそれも不安定な事もある。

GM: 【SoGの試作品】
GM: ・SoGがテロに使っているジャーム兵器。CNは“漆黒の騎士”。
GM: ・力の供給源が確保できていないらしく、活動は昼間に限られている。
GM: ・現在活動しているものはいわば「抜け殻」で、元々の本体である者の力を源にしている。
GM: しかし、供給元が自ら力を封印している為に不完全。本体が動く夜には力が弱まる。
GM: ・本体が以前の力を解放すると、自動的にその力を吸収して完全体となる仕掛けになっている。
GM: ・この兵器はFHの技術で作られている。
青良: 「明神蒼夜、明神様。それが“完成”の鍵でしょうか」ということは、まあ。その青年は──、とは口に出さず。
主: 「そうなるかな」軽く頷き。
GM: 追記事項。
GM: 【明神 蒼夜】<情報:裏社会/黒巣市/噂話>
GM: 【SoGの試作品・追記】
GM: 追記事項というよりは、追加情報項目だな。
主: 「捕り物は夜が相応しいということか」
青良: 「彼を警察で探せますか?私も伝手で探してみますが」頷き返し。
青良: 裏社会で振ってみますー
 Dice 青良: 4r10=(9,9,6,3)=9+1=10
青良: 10。どん。
主: では、まぁ、折角貰ってるので、黒巣市で蒼夜を振ってみよう。
 Dice 主: 2r10=(10,8)=Critical!!
 Dice 主: 1r10=(10)=Critical!!
 Dice 主: 1r10=(6)=6+20=26+1=27
青良: たつきマジックwwwwwwwww
主: おおお???(汗)
SM: すげwwww
GM: 警察神がかってるw
青良: 「失礼。捜索は警察の分野でしたね」(何)
GM: 以前職務質問したのかもしれない(何)
青良: ありそうだ(何)
主: かもしれん(何)
GM: じゃあそんな方向でいこうか(何)

GM: 【明神 蒼夜】
GM: ・1年と少し前くらいから黒巣市に移り住んでいる青年。
GM: ・市内の中央公園にて目撃情報がある。
GM: ・SoGが彼を狙っている。どうやら彼の力を利用した兵器を作ろうとしているようだ。
GM: ・過去、後ろめたい稼業をしていたらしいが、現在は静かに暮らしている。
GM: ・大切な人を失った、というのがその理由らしい。足抜けの際には一悶着があった模様。

GM: 【SoGの試作品・追記】
GM: ・検体に埋め込まれたクリスタルを媒介とし、その力を別のモノへと供給するシステム。
GM: ・「TEMPERANCE」と称される、FHの研究機関(ツー・タイム)が作成した試作品。
GM: ・埋め込まれた側はRVによる浸蝕が抑えられると同時に、力をクリスタルに奪われる(Efレベルダウン等)
GM: ・奪われた力は、対になるクリスタルを媒介として顕在化する。が、現状はパワーロスが多い状態。
GM: ・供給と顕在の2つのクリスタルが対になって効果を発する。片方が破壊されればシステムは停止する、はず。
GM: 以上です。 ※13
主: 「さて、確保となるか保護となるか」情報の送られたモバイルに返礼のメールを飛ばし。ひとりごちる。
青良: 「本人次第でしょう。もしくは、私たちの説得の仕方次第ともいいますがね」ご馳走様とカンをゴミ箱にすてて。
主: 「過去の犯罪者でも、現在が善良な市民であれば、我々警察の出番ではないのだがな」
青良: 「おや。意外と寛容なのですね」意外ですといって、立ち上がり。
主: 「返り咲いたならば──話は別だ」君も行くか? と顎で示し。
青良: 「──もちろん。ワタシの獲物は」にいと笑みを浮かべて。
主: 「警察官は正義の味方ではないのだよ。少なくとも俺自身はな。気取るつもりが無い」
青良: 「彼に掛かっているのですから」
青良: ま、お互いの考えなど。深く話し合う仲でもないだろう。軽く頷き、ゆるりと笑みを浮かべて
青良: 「それでは行きましょうか」
主: 「横領は少なくとも俺の前でしないでくれよ、砂原女史。顔見知りを現行犯逮捕は気が引けるのでな」 ※14
主: 頷き、空き缶をくずかごに放り投げて立ち上がる。



 Middle Phase-03
 ScenePlayer:“赤い羊” 砂原 青良/時間:夜/場所:公園/登場:全員(サキは少しだけ後で)

 登場Dice 青良: 1d10=(4)=4+52=56
 登場Dice 主: 1d10=(4)=4+44=48

GM: あの後、明神蒼夜がよく訪れるという別の公園へと足を運んだ。
GM: 閑静な住宅街の中にある公園。
GM: 昼間は賑々しく稼働していたであろう遊具も、この時間帯では薄暗い灯火に照らされて漠弱な影を落とす。
GM: “光無き影”が探しているという人物、明神蒼夜らしき姿は無いようだ…が。
GM: 別の姿が現れる。
青良: 「あら」
GM: (サキ、登場どぞ)
 登場Dice サキ: 1d10=(8)=8+40=48
サキ: 「おーい。たろー」
太郎: 「――きゅーん」サキの声に、ガサガサと鳴る茂みの奥から一匹の子犬も姿を現した。
主: 「──散歩かね? か弱い女の子が独りで出歩く時間ではないな、四季守君」
主: 意外な顔に少々困惑した風に。
サキ: 「あ。東雲さん。こんばんは」ぺこり。
青良: 「こんばんは。四季守様──何なさっているんですか?」にこり。その背より。
主: 「飼い犬の散歩か何かかね?」足元の白い毛玉を眺め。
サキ: 太郎に冷めたコロッケをあげつつ。
太郎: 「わふわふ」もぐもぐ。
サキ: 「えーと」砂原にも見ても判るように太郎にコロッケをあげつつ。
サキ: 「というか。東雲さんも砂原さんも珍しいですね。お仕事ですか」ですよね、ぐらいの口調。
青良: 「飼うなら飼った方がいいと思いますがね」
青良: 「彼が拾われるまで場を繋ぐより、保健所に持っていかれる可能性の方が高いですよ」
青良: 夢の無い事いいつつも。ぽんと手を打ち。
主: 言葉には頷き。
GM: ぱたぱた。尾を振りながら、サキにべったりとまとわりつき離れない子犬。 ※15
青良: 「探し人を。明神蒼夜様とおっしゃる方なのですが──」
青良: 「この公園の近辺によく来るという噂ですが、ご存知ありませんか?」
主: 「──君はここでこういう人物を見たことが無いかな? 四季守君」
主: いささかためらい、明神蒼夜の特徴をざらっとサキに。
サキ: 「最初はそうしようと思ってましたけれどね」
サキ: 「──情や戯れが出たのかもしれません。わたしにも」保険所の事実も認める。
サキ: 「あります。何か友人に御用ですか」
サキ: 太郎に触れたまま。あやす。
主: 「友人か」軽く息をつき。
GM: ――と、その時。
サキ: 「友人です」
GM: 外灯の光が灰色に染まる。
主: 「その、君の友人──」言いかけ、気配に言葉が止まる。
GM: 公園の外は夜より暗い闇となり、外界への視野が閉ざされた。
青良: 「SoGの方が探しておられましたよ。熱心に」特に同類の気配を気にしたそぶりもなく。
GM: そしてすぐ近くの虚空から『闇』が現れ、人型を成す。
サキ: 「────なるほど」
主: 「──“漆黒の騎士”か?」軽く手を振る。握られる得物。
“漆黒の騎士”: 「…OVか。…アレはまだ、おらぬようだな。」二人には見覚えのある姿。
GM: 力を増したのだろうか。以前よりも仰々しい鎧に身を包む、“漆黒の騎士”。
SM: そして、その顔にはサキにも見覚えがある。
サキ: 「蒼夜……さん?」
青良: 「あら…イイですね。前よりもずっとイイ」騎士を見つめる。前よりも想いを込めた眼。
主: 「まだ“未完成”だと負け惜しみをほざくのか? 貴様は」すぃ。重さも感じさせないように大型の銃を構え。
“漆黒の騎士”: 「…ほう?その名を知っているのか?」
“漆黒の騎士”: 「……成る程。また、アレは同じ事を。」サキの言葉にクク、と笑う。
サキ: 「──────」すっくと立つ。
“漆黒の騎士”: 「今はお前達の相手をしに来たわけではないのだがな。…時間が悪い。」
SM: 大人二人の様子に小さく舌打ち。
主: 「──明神蒼夜、ではないな。貴様。ならばむしろ好都合。貴様はただの犯罪者として断罪してやる」
“漆黒の騎士”: 「明神蒼夜。…そうだな。私はアレであって、アレではない。というところか。」
青良: 彼にTEMPERANCEらしきもの、外部から見えるかどうか観察してみる
サキ: 帽子を被りなおし。目線を隠す。
GM: 鎧着てるからよく分からないな。逆に言えばその中、ということも多いに考えられます。<TEMPERANCE
“漆黒の騎士”: 「…ふん。腑抜けに成り下がりおって。」足元で気を失っている犬を忌々しげに蹴りつける。 ※16
GM: 白い鞠のようにあっけなく蹴り飛ばされ、地を跳ねた。
主: 「──お前らのような輩の禅問答は聞き飽きた」言葉尻に射撃。2発。
“漆黒の騎士”: 「――そちらは“待て”も出来ない駄犬と来たか?」嗤い。身を翻す。
青良: 地をバウンドした犬の首根っこを掴み、サキにぽい。
サキ: 「────」大切に受け取る。
“漆黒の騎士”: 「まあ良い。良い物を見つけたからな…次は、手に入れるぞ。」
SM: マントのように広がった闇に紛れ、その姿は消えた。
主: 「面倒なことは嫌いなのでね。目の前にいるときに要らん行動を起こすやからはとっとと排除するに限る」
サキ: 「──」
青良: 「過激ですね最近の警察は」(何)
主: 消えた姿に、手の得物を降ろし。
主: 「福所長の賜物だよ」さらっと。
サキ: 「──名も声も覚えた」
青良: 「そうですか。では、四季守様」サキの方に振り。
GM: 小さな体と毛皮が幸いして骨折などはなさそうだが、サキの腕の中で弱々しく震える太郎。
太郎: 「……きゅーん…きゅ…」
サキ: 「祟り殺してやる」
青良: 「素敵です」
主: 「曲りなりにも警察の前で『殺す』などと明言して欲しくないものだがね、君のような子が」ふぅ。と肩をすくめ。
主: 「……怪我はしていないか?」腕の中の子犬に視線を。先ほどとは違うそれで。
青良: 殺すとの言葉に僅かに満足を示し。資料の束を渡す。
サキ: 「さぁ」《癒しの水》を使用。侵食率:49に
GM: ソラリス便利だw
 Dice サキ: 8r10=(8,8,6,5,3,1,1,4)=8+2=10
 Dice サキ: 2d10=(4+6)=10
サキ: 10点回復、と。
青良: 「さて一度場所でも変えましょうか。──役者は揃いつつあるようですしね」くっく。
サキ: そのまま太郎を降ろす。
GM: ふるふると震えて。先程までの苦痛が無くなったのを不思議に思ったのか、太郎はきょとんと視線を返す。
主: 「ああ──四季守君」
主: 「君はどうする?」
サキ: 「何であろうが──半端に牙をむいた。それだけで充分に成すべき事を成すのみ」
主: 「このまま帰るというならば、家まで送ろう」そうして欲しい。と言う思いは言葉にせずに。
サキ: 帽子を被りなおし。本来は目尻に涙があるかもしれないが。
サキ: 「祟り潰す」淡々とこう言った。
青良: 自分は既にこの場に用はない。仔犬に、少しだけ不思議そうな一瞥をくれ。
サキ: 「案外──辛いですよね。東雲さん」口元だけでこういった。何が、とは言わない。
主: 「────」少女の言葉に頷きもせず、ただ、視線を背後に返すだけで促しと。
青良: 「風にも羊にも懐かないのに、鬼には懐く。──中身の違いでしょうか」
青良: 犬に呟いて、あとは興味がなさそうに歩き出す。
サキ: 「そういうものでしょうか、ね」
サキ: 誰に言うでも無く。
サキ: 受け取った資料を一瞥。
サキ: 太郎を一撫でして大人たちに付いて公園を後にする。

GM: 寂しげに一声鳴く太郎の声を、静寂が掻き消した。



 Master Scene
 ScenePlayer:−−/時間:−−/場所:−−/登場:不可

GM: 「“こんな力なんて無い方がいい”――とでも思っているような顔ね」
GM: 力無く道端に座り込む黒服の青年に掛けられた、女性の声。
GM: 『………………』
GM: 瞬きさえも億劫だった彼が、虚ろに顔を上げる。
GM: 彼の前に差し出された手。その上に光る、透明な立方体。
GM: 「これは、あなたの力を抑えるための物」
GM: 「今のあなたには、力なんて不要……そうでしょう?」
GM: 『………何を企んでいる…』
GM: 「あなたのために、プランを一つ用意しました」
GM: 『…プラン……………?』
GM: 「“光無き影”の言われるがままに、人を殺し続ける。そんな、今の生活から抜け出すためのプランを」

GM: ――何て答えたのかは、よく覚えていない。
GM: やり取りの後、胸に生じた灼けつくような激痛が、“プラン”とやらの代償だったのだろうか?



 Trigger Phase
 ScenePlayer:“暁より来る風” 東雲 主/時間:夜/場所:公園/登場:自由

 登場Dice 主: 1d10=(5)=5+48=53

GM: 途中までサキを見送り、後は青良に任せて公園へと引き返した。
GM: 物寂しげに遊具の影に踞る子犬が、嗅ぎ覚えのある匂いに顔を上げる。
蒼夜: 「…太郎ー。……あれ?」荷物を手に。公園の入り口で、先客の影に立ち止まる。
GM: 様子を伺う眼。
主: 「明神蒼夜さんですね?」
主: 視線に臆することも無く、名を呼び。
GM: 呼び掛けにがばっと立ち上がり、尾を振りながら駆け寄ってくる。
蒼夜: 「そう、ですが…。あの、何か?」足元にじゃれつく子犬を気にしながらも、少しの警戒と共に答え。
主: 「失礼。私はこういうものです」軽い会釈の後、懐より手帳を指し示して。
主: 「少々お話でもと思いまして──いや、むしろ警察ではなく」
蒼夜: 「警察…?」困惑の色を見せる。
主: 「四季守サキさんの……ご友人と言う、貴方に。彼女の知り合いとしてね」 ※17
主: 微かに笑顔で。──正直、慣れない表情だと自分でも思う。
蒼夜: 「サキの、お知り合い、ですか。…夜遅くに引き留めてくれるな、ということでしょうか。」
SM: 少し苦い表情で。
主: 「ひとつ如何ですか?」と、先ほど買っておいた缶珈琲を差し出して。
主: 「いえ。その辺はむしろ気にしておりません。──彼女が友人と言う貴方でしたら、心配はむしろ無いでしょう」
主: 言い様、どうぞ。とベンチを示し。数歩離れたところで自分は立ったまま。
蒼夜: 「…ああ…。すみません。でも、先に。」
蒼夜: 「…お話でしたらこのまま窺います。」と、足元の子犬を示し。缶を受け取って。
主: そうですか。と、頷き。子犬の世話をする彼を眺めたまま。
GM: 太郎は蒼夜の足元に伏せ、ゆったりとくつろいでいる。
主: 「──────“漆黒の騎士”と呼ばれた貴方は、既に過去のもの、ですか? 貴方にとって」
主: 単刀直入に、彼の頭上から言葉を投げかける。
蒼夜: 「……そこまで、ご存じなんですね。」主の方は向かず。トレーに餌を載せ。
主: 「私としては、四季守君のためにも貴方の言葉が肯定であることを願っておりますが。──如何なものでしょう」
主: ふぅ。と息をつき。
主: 「先ほど、“貴方で無い貴方”とお会いしました。この場所で」
蒼夜: 「…確かに、俺は“漆黒の騎士”という暗殺者でした。…ですが今は……。」聞こえた言葉に声を途切れさせ。
蒼夜: 「…どういうことですか。」振り返り、主を見る。
主: 「“彼”は“貴方”を探していたようですよ」
主: 「貴方が捨てたはずの力の片割れ。不完全なそれがひとつになることを願っている。──私にはそう見えた」
主: 「明神さん、貴方は──」はた。見据えて。
蒼夜: 「……まさか。…最近起きているテロは、やっぱり…。」
SM: 顔色が青ざめる。
主: 「力を再度得て、“漆黒の騎士”に戻りますか? ……それとも?」
蒼夜: 「“影”の仕業か……。…俺は、もうあの頃に戻るつもりはありません。」はっきりと答える。
主: 「貴方が明神蒼夜個人として、そのままでこの場所で在ると言うならば、私は貴方を善良な市民として守りましょう。
主: 「……貴方を友人と呼んだ少女のためにもね」
蒼夜: 「このまま……。でも、ここも既に奴にかぎつけられてしまった、ということですよね。」
主: 「ええ。ですが」
主: 「その決意を忘れないように。──貴方が影とならないよう。一人の少女を泣かさないよう、貴方も抗うといい」
蒼夜: 「…分かっています。……サキは、俺が守ってみせる。」最後は、一人呟くように。 ※18
主: 「それこそが貴方の価値でしょう」
主: 「貴方が“一般人”で在ろうとする限り、守る存在を守ろうとする限り、我々はその前の楯になる。それだけです」
主: ちらり、彼に懐く小さい命に視線。
GM: 満腹感と安堵で、彼の傍らですぴすぴと眠りについている太郎。
主: 「私はどうにもその手の動物に好かれないようでね」
主: 「……動物は素直ですよ。本能から優しい人柄の人間には心を許す」
主: 「その子に懐つかれ、四季守君に友人と言わしめた貴方こそが本質と思うことにしましょう」
蒼夜: 「……ありがとうございます。」眠る子犬を見つめながら。
主: それでは。お気をつけて。と一礼し。
主: 視線を再度返すこと無いままに、夜の公園を後に。
SM: それを見送る。視線は、どこか意志を秘めて。

GM: 中天に浮かぶ月が、青年と子犬……そして宵闇を、柔らかな青で満たしていた。



 Climax Phase
 ScenePlayer:“虚構の月” 四季守 サキ/時間:夜/場所:市内のビル/登場:指示後に全員

 登場Dice サキ: 1d10=(10)=10+49=59
青良: 先に振ります
 登場Dice 青良: 1d10=(5)=5+56=61 ※19
主: では此方も。
 登場Dice 主: 1d10=(3)=3+53=56

GM: 翌日、UGNと各務がマークし続けていた明神蒼夜に動きがあった。
GM: 彼は郊外へ…さらに具体的にいえば、建設中のビルへと向かったのだという。
GM: 普通に暮らしていれば、そんな場所へと行くような用事がある筈がない。
GM: 『“光なき影”と“漆黒の騎士”によるテロ活動の阻止、あるいは明神蒼夜の身柄の確保』
GM: 事情を知った黒巣支部長代理の天城美鈴からの指示が、東雲と砂原に告げられた。

GM: ――それより少しだけ、刻を遡る。
GM: 野暮用で外出していたサキの前を過ぎる、蒼夜の姿があった。
GM: 声を掛けても気付かないほど焦燥している彼を追いかけるも、郊外で見失ってしまった。
GM: 辺りを見回してみると、建設中のビルがある。
GM: 周囲をぐるりと粉塵よけのシートで覆われたビルは、まだ剥き出しの骨組み部分が残っている。
GM: さらに見上げてみた。
GM: 中天の月に照らされているはずの上層階が、やけに暗い。

GM: 階段を昇り、上層階へと向かう。
サキ: 「────」
GM: 剥き出しのコンクリートと鉄筋の階段を昇り、しばらくすると、屋上への扉が見えてくる。
サキ: 足早に階段を上り。
サキ: 扉を両手で開く。
サキ: 吹き込む風に帽子を押さえ。前を見る。──影がゆるりと。
GM: 最初に視界に入ってきたのは、蒼夜の後ろ姿。
GM: その向こうには、蒼夜と同じ顔の人間と、見知らぬ男が立っていた。
“光無き影”: 「――随分と探したぞ? …なあ、俺のところへ戻れよ。今なら許してやるから、な?」
サキ: 「蒼夜さん」
蒼夜: 「何度も言ったはずだ。俺はもう………。…!?」言いかけて、予期せぬ声に扉を振り返る。
“光無き影”: 「あの時は、自暴自棄になってただけだろ? ……おや」
サキ: 「邪魔しますよ」後ろ手で扉を閉める。
蒼夜: 「どうして、ここに…。」酷く狼狽した様子で。
SM: 向こう側に立つ男と、サキを交互に見る。
“光無き影”: 「おやおや。ここは子供の来るような場所じゃないんだぜ、お嬢ちゃん?」
サキ: 「『どうして』──その理由はわかっている筈。己の胸に聞く事です」
“光無き影”: 「……彼を追いかけて来た、ってのかい? は、はは…そいつぁ傑作だ!」けたけたと耳障りに嗤う。
サキ: 「じゃあさっさと要件を済ませましょうよ。子供にもわかりやすく、ね」
蒼夜: 「…っ…。」嗤う男から、サキを庇うように立ち。
サキ: 口元を弧の月の如く歪める。光に逆行して影が少し伸びる。
“光無き影”: 「……は、はは…こいつぁ好都合だ」
サキ: 「……はは、はは…」
“光無き影”: 「俺が何の用意も無しに、お前とやり合うとでも思ったかよ! …やれ、“漆黒の騎士”!」
蒼夜: 「サキ。……逃げろ!」叫んで。向かってくる闇に防御の態勢を取る。
GM: “漆黒の騎士”の足元から生じる闇が一瞬にして広がり、影を覆い、サキの周囲を包み込む。
サキ: 「──“光なき影”か」
GM: “TEMPERANCE”の力なのだろうか、全身から力が抜けていくような感覚に襲われる。
サキ: 「……逃げる事も叶わない、と」
“光無き影”: 「はははは、でかしたぞ“漆黒の騎士”!」
“光無き影”: 「さあ、そいつを殺されたくなければ力を使うんだ! …さあ!!」
サキ: 「だけれどね」
サキ: 「陳腐な脅し文句だ」
“光無き影”: 「封じている力を解放しろ!」
“光無き影”: 「お前を追ってここまでノコノコやってきたを、また殺すのか、お前は?」 ※20
GM: サキの呟きも聞かず、狂ったように喚き散らす。
蒼夜: 「…っく…このっ……!」覆い尽くす闇を払うように藻掻くも、人の力では切り裂かれる一方で。
蒼夜: 「……。」迷いを浮かべたまま、サキの方を見る。
“光無き影”: 「そんなザマで叩く減らず口なんざ、痛くもねぇぜ!」せせら笑い。
“光無き影”: 「――それとも俺や“コイツ”を殺すか? お前の力で。へ、へへへ…やれるものならやってみろよ」 ※21
サキ: 「蒼夜さん──死んだ子も あなたがした選択を非難する事は”無かった”」
サキ: 「義務に思う必要も無い。償いに思う必要も無い」
サキ: 「ただ──覚えているだけでいい」
GM: 払われるよりも早く、闇が深くサキの体を包み込んでゆく。
サキ: 「やれるか、と言ったか」
サキ: 「──命も想いも積み重ねぬ半端な狂気で物を語るな。下郎」
“光無き影”: 「お前に戻る気が無いってんなら、生かしておく必要も無い」
“光無き影”: 「“漆黒の騎士”よ! 残りの力も全て奪い取れ!」
GM: “漆黒の騎士”「………。」
サキ: 「はは……は……はは」
GM: 影の声に反応して。サキを包み込むその黒い外套を…『闇』を、更に大きく広げる。
蒼夜: 「…サキ!」
蒼夜: 「…すまない…。…俺は……それでも、君を死なせたく、ない…!」叫んで。
蒼夜: 男を睨み付けると、手を翳す。
GM: 蒼夜をも包み込み、急速にその力を奪い取る。
GM: “漆黒の騎士”「…食らわれよ。…愚かな男よ」
主: その狭間を縫うように、一発の銃声と二つの影とが。 ※22
蒼夜: 「……纏え!」告げると。周囲を包む闇が、その手のひらに集約していく…様に見えた。
主: 「言った筈だな。少女を守ると言った君の事を更に我々は守る。と。──言葉通りに実行しよう、明神君」
“光無き影”: 「く、UGNか…だが、もう遅いわ!」
青良: 「アラ?私もですか?」コツとヒールをならし。“漆黒の騎士”のみに熱い視線を送り。
主: 「UGNではないよ、──ただの警察だ」
主: 微かに電光を待とう得物を軽く掲げ。
GM: 蒼夜が使った闇の力。その闇さえも飲み込み、飲み干す“漆黒の騎士”の闇。
青良: 「四季守様、いかがなさいます?」
“光無き影”: 「…は、ははっ。…“漆黒の騎士”はこれで完全体だ」
“光無き影”: 「これで、俺の勝ちだ!」銃撃にしゃがみ込みながらも(何)
サキ: 「”祟り殺す”」
青良: 「素敵です」クス。二度目の賞賛。
主: 「……うっとおしい奴がいるな」胡乱げにしゃがみこんだ輩を眺め。
サキ: 応えたその者の眼には明らかに永らく人の手に鍛えられた狂気の色。
青良: 「ゾクゾクしますね。──ええ、本当にゾクゾクする」くっく。低い声で笑い。ナイフを持つ。
“光無き影”: 「…さ、さあ、生まれ変わった“漆黒の騎士”よ。こいつらをまとめてやってしまえ!」
SM: 蒼夜を飲み込んだ『闇』は、そのまま収束していく。…そして、そこに残ったのは。
“漆黒の騎士”: 「…とても良い気分だな。…力が戻ったようだ。」その場に現れた深い『闇』は、満足げに呟いた。
“漆黒の騎士”: 「…最初の獲物は、お前達か?」悠然と笑んで。
“光無き影”: 「俺がお前のマスターだ。つべこべ言わずにさっさとやれ、やってしまえよ!?」
GM: 金切り声を上げながら、漆黒の騎士の横から口を挟む。
青良: 「ハ、」鼻で笑い捨て、一歩歩き。
主: 「……訊こうか、“明神君”」その笑顔に、軽く息をつき。
サキ: 「ははは」
主: 「まだ“守る意思”は残っているか? 君には」
“漆黒の騎士”: 「……少し黙っていろ。“マスター”。」影にはキツイ一瞥をくれて。
サキ: 「東雲さん。残っているに決まっています」
主: 「そうか」
“光無き影”: 「………な。……ええい」自らは、じりじりと漆黒の騎士の後ろへと移動する。
“漆黒の騎士”: 「“守る”?…私に食われた愚かな男が持ち合わせていた、些末な感情よ。」
主: 「君が保証するならば、正しいのだろうな。四季守君。ならば」本人よりも、少女の信頼の言葉に頷き。
“漆黒の騎士”: 「私にはそんな物は必要ではない」
“漆黒の騎士”: 「…必要なのは、ただ、目の前の獲物を狩る力だけだ。」フン、と鼻で笑って。
サキ: 「”今のわたし”は護られる事を経て敵を祟り成すただの”鬼”なのですから」
主: 「その意思を守り通せ。どうあっても」夕べの青年に視線を投げたまま。構えて。
青良: 「ハハハハ。──アナタにはもう用は無いよ。“光無き影”サマ?」
サキ: 「眼前の狂気を砕き──災厄より護る鞘となる」
青良: 「楽しい宴をありがとう。お礼にとびきりイイ所に連れて行ってあげようね」にい。
青良: ぶんっとナイフを振り。コツンと踵を踏み鳴らす。
サキ: 「だから力を貸して。東雲さん」
主: 「解った。付き合おう」
サキ: そのまま右腕を刃を持つ砂原の方に差し出す。
青良: 「アラなぁに」
“光無き影”: 「ひ、ヒィ……お、おい。早くなんとかしろ!」真なる狂気に震え上がりつつ、こそこそ。
サキ: 「切れ」
青良: クス。ナイフを一閃。手首から豪快に血飛沫を上げさせる。
サキ: 闇夜の月に一度手首を掲げ。地に撒く。
青良: 「血の代償が必要かい。ただ護るだけでも随分血なまぐさいものだな、“鬼”?」
サキ: ぼこぼこと”音”を立てて影より狂気が”具現化”する。
サキ: 「神巫には贄が必要」
サキ: 「古より変わらず。──来たれ。わたしの鬼」
GM: “漆黒の騎士”「…用意は済んだか? ――では、始めるぞ。」腕組みを解く。 ※23
GM: バサリ。闇の外套が大きく広がり、周囲を覆い尽くす。衝動判定を。
青良: どん。(ころころ…)成功。75%へ。
主: 衝動(ころころ…)成功の65%。
サキ: (ころころ…)成功の68%。

GM: IV:主16↑>影16>騎士13>サキ10>青良9
GM: 初期エンゲージ:(影、騎士)1マイナー距離(PC’s任意)
GM: 影に攻撃を仕掛けるならば、その前に居る騎士を何とかしないと無理。ただし、射撃攻撃は有効。
GM: PC側のエンゲージは任意で。
青良: サキたんの支援というか作戦にもよる所だけどどうしよう(何)
サキ: んー。支援欲しいなら用意しますので一塊の方がありがたいのですが。ボス。
青良: 了解。では東雲たんに異議が無ければPCは一塊で。
主: 此方はそれでもOKすが。
GM: 了解。
サキ: 80%までマッテクダサイ(何) ※24
青良: おまwwww
主: ハハハ。
サキ: いやなに。《アクセル》だけでいいならそれでも(何

■□Round 1□■

GM: ■セットアップ
青良: なし。
サキ: なしで。
GM: “光なき影”は《時間調律/ヴァイタルアップ/灰色の庭》 主のIV−6に(10へ)
主: 無しで。ってくそ(汗)
SM: 騎士は《時間調律/ヴァイタルアップ/サポートデバイス》使用。 肉体に6DB

GM: ◆“光なき影”
“光なき影”: 「…た、ただの三下と一緒にするなよぉぉ!!」 ※25
GM: マイナーで《ダークマター》
GM: RC4+《魔王の理/インビジブルハンド》
GM: 射撃扱い接近距離不可範囲攻撃
 Dice GM: 16r10=(7,6,7,9,1,1,9,1,4,1,1,1,4,1,2,6)=Critical!!
 Dice GM: 4r10=(5,2,7,4)=Critical!!
 Dice GM: 1r10=(7)=Critical!!
 Dice GM: 1r10=(10)=Critical!!
 Dice GM: 1r10=(1)=1+40=41+4=45 ※26
青良: 《竜鱗》
主: 回避放棄。
サキ: 狂気の宿った瞳のまま血の噴いた右手を前に出して受ける。回避放棄。
“光なき影”: 「………は、ははははははははは!! どうだ、俺の力は!!」
GM: 半分ヤケになりながら放った衝撃波の威力に自分でも驚きつつ(何)
 ダメージDice GM: 5d10=(8+3+1+3+2)=17+7=24
GM: 装甲値有効の24点。
 《リザレクト》Dice サキ: 1d10=(4)=4+68=72
サキ: 侵食率72に。HP4点。胡乱な眼をしたまま右手の血を舐める。
主: はいはいリザレクト。
 《リザレクト》Dice 主: 1d10=(7)=7+65=72
青良: ちみっとかすり傷。77%、HP18/22(何)
青良: 無造作にナイフで闇の大部分を弾き飛ばす。
“光なき影”: 「はーははは、ざまあみろ」
“光なき影”: 「この攻撃を受けて立っているものなど! ………」収まる砂煙の中、青良と目があった(何) ※27
青良: 「ウフフ」(何)
サキ: 「砂原さん。切捨てましょう」さらり(何)
主: 「うっとおしい輩だな」うんざりしっつ。
青良: 「ですね」影たんに投げきっす飛ばしちゃうね(何)
“光なき影”: 「……ヒィ」(何)

GM: ◆“漆黒の騎士”
“漆黒の騎士”: 「久しぶりに骨のある獲物が狩れそうだ…では、私もそれ相応に計らうとしよう。」
SM: マイナー:《アーマークリエイト》
SM: メジャー:《ダブルスクラッチ》→《インフィニティ・ウェポン/シールド・クリエイト》
SM: 漂う闇から、鎧と剣を取り出し。続けて《時間凍結》宣言。 ※28
“漆黒の騎士”: 「――参る。」
SM: マイナー:《高速錬成/ガードポイント》PCのエンゲージへ。
SM: メジャー:白兵5+《巨神の斧/錬成の掟/カスタマイズ/ギガンティック・モード》
 Dice SM: 22r10=(4,2,9,7,4,8,8,5,4,1,2,4,9,6,8,10,1,4,7,6,6,8)=Critical!!
 Dice SM: 9r10=(1,9,6,2,10,2,9,8,7)=Critical!!
 Dice SM: 5r10=(6,1,10,10,4)=Critical!!
 Dice SM: 2r10=(2,6)=6+30=36+5=41
SM: 41で斬り込む。
サキ: 「来て」再び手を上げるだけ。回避放棄。
主: まぁ回避放棄で。
青良: ぬーん。まあ《竜鱗》
SM: 装甲は有効なんですね。 ※29
 ダメージDice SM: 5d10=(7+8+9+8+8)=40+13=53
SM: 53点っ
GM: でかっw
青良: ちょwwwwそりゃダメだwwww
 《リザレクト》Dice 青良: 1d10=(10)=10+77=87
青良: 87%、HP10/22へ。
 《リザレクト》Dice サキ: 1d10=(10)=10+72=82
サキ: 82%。リザレクトしてHP10に。
主: んなものはない。……出目良いな。
 《リザレクト》Dice 主: 1d10=(3)=3+72=75
“漆黒の騎士”: 「…どうした?もっと愉しませてくれるのではないのか。」

GM: ◆主orサキ
サキ: 行動を宣言。
サキ: 《狂戦士/アクセル/トランキリティ/ポイズンフォッグ》  目標値:15 侵食率:96 
 Dice サキ: 15r10=(10,4,6,5,9,6,1,10,2,9,8,5,5,5,7)=Critical!!
 Dice サキ: 2r10=(2,8)=8+10=18+2=20
サキ: 対象のMajorAのCR値に−[1]。+[4]D。2nd追加。近接範囲に影響(PCに影響)。
サキ: 斬り飛ばされた己の右腕を影の中に投げ入れ。闇を”侵食”する。
サキ: 「愉しむか。──酔狂な事だね」
GM: 主の行動、どうぞ。
主: では此方。
主: 《早業/ロックオンサイト/電撃収束》→射撃3+《ガンマウント/MAXボルテージ/雷光撃/さらなる波/吼え猛る爪》
主: 侵食率93%。装甲無視射撃攻撃。支援込み。
 Dice 主: 19r10=(8,5,5,3,7,7,8,2,5,3,10,3,3,1,9,9,4,2,3)=Critical!!
 Dice 主: 7r10=(1,8,5,7,2,4,5)=Critical!!
 Dice 主: 2r10=(10,8)=Critical!!
 Dice 主: 2r10=(5,4)=5+30=35+3=38
主: く。低いな。38。
青良: 起源種いーなー(何)
主: 目前に飛び込んできた騎士の装甲に直接銃口を押し当てる。撃つのは、弾に纏わせた振動そのもの。
“光なき影”: 「く、くそ………バロールピュアの底力を見せてやる!!」 ※30
主: あ、ターゲットは騎士でする。
青良: 先生騎士騎士(何)
GM: おおw 騎士殿、受けを!(何)
SM: ほいほい(何
SM: 白兵5+《錬成の掟/砂の盾/フォームチェンジ/魔人の盾》
 Dice SM: 20r10=(3,7,7,3,2,2,2,7,3,5,2,8,7,6,9,1,2,5,8,1)=Critical!!
 Dice SM: 7r10=(8,9,6,10,6,6,2)=Critical!!
 Dice SM: 3r10=(8,5,4)=Critical!!
 Dice SM: 1r10=(5)=5+30=35+5+12=52
SM: 漆黒の刃で攻撃を受け止める。
主: 「────さて、まだ“意思”はあるか? ずっと問いかけるぞ、望む答えを得られるまでな、明神君」
 ダメージDice 主: 4d10=(9+7+6+9)=31+15=46
主: 装甲無視ダメージ。46点。
青良: うお、高い。
“漆黒の騎士”: 「…響かぬ、な。」口の端を歪めて。嗤う。
SM: むん。それなりに貰った。
主: 「ふむ……まだまだか」すぃ。銃口を引いて。

GM: ◆青良
青良: 「響かなくともワタシは構わないがね。──クリスタルと、戦があればね」横目で見て。
青良: GM、《フルパワーアタック》2Lvの取得を申請。 ※31
GM: OK
青良: IVを0にして再び俺のターン!(何)
青良: 獣の力+コンバットシステム+オウガバトル+フルパワーアタック+抜き打ち 侵食率102%支援
 Dice 青良: 23r10=(1,2,7,8,10,1,5,7,5,5,2,3,3,5,2,10,9,3,7,1,8,2,3)=Critical!!
 Dice 青良: 8r10=(1,4,3,10,10,1,9,9)=Critical!!
 Dice 青良: 4r10=(3,7,1,5)=Critical!!
 Dice 青良: 1r10=(6)=Critical!!
 Dice 青良: 1r10=(2)=2+40=42+4=46
青良: 46白兵。
GM: DPはいくつかな?
青良: おお、すみません。−4Dです。
SM: うぃうぃ
SM: 白兵5+《錬成の掟/砂の盾/フォームチェンジ/魔人の盾》
 Dice SM: 16r10=(3,7,10,6,4,5,6,4,2,7,3,9,3,7,7,3)=Critical!!
 Dice SM: 6r10=(7,2,2,4,1,8)=Critical!!
 Dice SM: 2r10=(7,9)=Critical!!
 Dice SM: 2r10=(5,6)=6+30=36+5+12=53
 ダメージDice 青良: 5d10=(7+7+8+4+9)=35+4+9+12=60
青良: 装甲有効60点。
SM: 修正ありがとう。でもデカス(何
“漆黒の騎士”: 「まだまだよ、小娘―!」受け流す。
青良: 「フフ。ハハハ。コレくらいは、ね?」愉悦の笑みを口端に刻んで。

GM: ◆セカンド
サキ: 宣言。
青良: アクセル宣言。
主: 宣言で。
GM: “光無き闇”は無し。
SM: 余裕の笑みで宣言無し!(何
青良: テラ余裕wwww
GM: きぃ(何)

GM: ◆主
青良: 「出来ないヤツと、出来るけどしないヤツの差、か…」影と騎士を見比べる(何)
GM: 「蔑んだ目で俺を見るなぁぁぁあ!!」(何)
SM: 影…(何
青良: カワユス
主: 「やかましい、撃つぞ」いらいら(何)
GM: こそこそ(何)
サキ: 「────」左腕で影の中から血に塗れた己の右腕を引き出す。
主: 《早業/ロックオンサイト/電撃収束》
主: →射撃3+《ガンマウント/MAXボルテージ/雷光撃/さらなる波/吼え猛る爪》
主: 侵食率111%。ターゲットは変わらず目の前の騎士。視線だけ影に(何)
 Dice 主: 19r10=(1,7,8,1,3,8,7,6,6,10,7,1,7,1,9,10,7,5,8)=Critical!!
 Dice 主: 11r10=(6,5,10,8,6,3,9,6,3,9,4)=Critical!!
 Dice 主: 4r10=(6,10,7,10)=Critical!!
 Dice 主: 3r10=(9,4,10)=Critical!!
 Dice 主: 2r10=(4,8)=Critical!!
 Dice 主: 1r10=(8)=Critical!!
 Dice 主: 1r10=(6)=6+60=66+3=69
主: ……69とか(何)
SM: ちょwwwwっw
青良: おまwwwwwwwwwww
GM: 来ましたね。ささ、騎士のリアクションよろ!(何)
SM: 白兵5+《錬成の掟/砂の盾/フォームチェンジ/魔人の盾》
 Dice SM: 20r10=(10,6,1,6,10,1,7,4,9,6,7,1,3,10,5,2,4,2,3,9)=Critical!!
 Dice SM: 7r10=(8,3,5,8,9,2,1)=Critical!!
 Dice SM: 3r10=(6,4,3)=6+20=26+5+12=43
SM: むりす
“漆黒の騎士”: 「…っ!」
主: 「今度は“響く”かね、明神君──!」
 ダメージDice 主: 7d10=(1+6+7+8+3+4+10)=39+20=59
主: 59点装甲無視で
青良: 「アレはイタイ」直撃した光景をサキと見つつ(何)
サキ: 「…」がきん、と音を立てて腕を填め込む。
“漆黒の騎士”: 「……っく、は…!……やって、くれるな…!」一瞬揺らいだ闇の隙間から、衝撃が走る。
“光無き影”: 「な、何やってるんだ、あれくらい受けんか!?」
SM: 影を睨み付ける!(何
GM: 「ヒ(ry」
サキ: 「遠慮は要りません」
SM: まだ倒れはしない。
主: 「貴様は受けられるのか? 口先だけの三下風情が」注いだ視線はそのままに、影に。
青良: 「どうしようか、カワイイ」ウフフ。獲物を変えた目。(何)
GM: 「ちょ、こっち見るな!!」(何) ※32
サキ: 血に塗れた右の手で帽子を押さえる。
GM: じりじりと後退する彼の背に、フェンスが当たる(何)

GM: ◆サキ
サキ: 《血の従者/ロイヤルブラッド/血族/トランキリティ》 侵食率:109
 Dice サキ: 25r10=(7,6,8,8,7,9,9,1,7,7,7,2,1,10,7,10,4,10,3,9,3,9,8,4,9)=Critical!!
 Dice サキ: 18r10=(4,5,10,1,5,4,5,2,9,2,4,2,9,3,5,6,4,8)=Critical!!
 Dice サキ: 5r10=(3,1,1,10,6)=Critical!!
 Dice サキ: 2r10=(7,6)=Critical!!
 Dice サキ: 2r10=(10,5)=Critical!!
 Dice サキ: 1r10=(10)=Critical!!
 Dice サキ: 1r10=(5)=5+60=65+4=69
青良: ちょ、こびだいす自重
SM: 変態的なHP(何
GM: …(何)
サキ: HP69の従者を己の影より引き出す。
サキ: 「”来い”」
サキ: 刃を携え。影に向け指す。

GM: ◆青良
青良: 獣の力+コンバットシステム+オウガバトル+フルパワーアタック+達人の業+抜き打ち+急所狙い
青良: 侵食率119% 防御判定DP−6D 騎士へ
 Dice 青良: 21r10=(7,3,8,1,4,2,4,8,4,1,6,6,2,6,6,5,10,2,8,3,5)=Critical!!
 Dice 青良: 5r10=(9,5,3,8,4)=Critical!!
 Dice 青良: 2r10=(6,10)=Critical!!
 Dice 青良: 1r10=(10)=Critical!!
 Dice 青良: 1r10=(1)=1+40=41+4=45
青良: 45白兵、DP-6D
SM: 白兵5+《錬成の掟/砂の盾/フォームチェンジ/魔人の盾》
 Dice SM: 14r10=(5,7,8,7,1,2,5,1,2,7,8,9,8,3)=Critical!!
 Dice SM: 7r10=(2,1,7,7,5,5,1)=Critical!!
 Dice SM: 2r10=(7,10)=Critical!!
 Dice SM: 2r10=(9,7)=Critical!!
 Dice SM: 2r10=(4,7)=Critical!!
 Dice SM: 1r10=(8)=Critical!!
 Dice SM: 1r10=(4)=4+60=64+5+12=81
青良: ちょぉ受けた
サキ: ……おーい(何)
GM: 何だろう(何)
SM: だからなんでPCの時は(ry
主: どえらい数字が(何)
 ダメージDice 青良: 5d10=(6+3+10+1+7)=27+4+9+12+6=58
青良: 装甲有効58点。
GM: あ。
青良: フルパワなかったら問題外だったなこの堅さ。(何)
青良: あ、いや。58+6で装甲有効64
GM: ぐは。
SM: (何)
青良: 12じゃなくて18だよねフルパワ3Lv(何)
SM: F・P・A!(何
青良: F・P・A!
サキ: F・P・A!
主: F・P・A!
GM: F・P・A!
“漆黒の騎士”: 「……っく、なん、だとっ……!?」力に押され、闇の刃がかき消える。
GM: そのまま、青良の一撃が鎧ごと闇を打ち砕いた。
青良: 「ウフフ。装甲の隙間を縫うより、装甲の上から叩き斬るのが好きなのでね。──おや」この手ごたえは、と。
サキ: 「終わり」
“漆黒の騎士”: 「…私としたことが……抜かった、か………。」呟きと共に、周囲を覆っていた闇が薄れ。
GM: パキン! 鎧を打ち砕く音よりも甲高く、何かが割れる音がし、
SM: 騎士はその場に倒れ…“ただの青年”だけが残った。
主: 「騎士ではなく。まだ意思はあるか? 明神君?」淡々と倒れた青年に声。返事など期待しない。
GM: 青年を取り巻く闇が霧散し、砕けた何かの欠片が月光に煌めいた。
サキ: ここで”漆黒の騎士”にロイスを取る。
青良: ナイフで砕いたモノの欠片を、刑事が彼へ意識を向けている間に採取。 ※33
“光無き影”: 「…ば…馬鹿な…!」
青良: 「……さて」影たん超チラ見。(何)
GM: “光無き影”は倒れた騎士に狼狽し、後ずさる。
サキ: 青良の行動を横目で見つつ。黙殺。
GM: …しまった、もう後ろに下がれない(何)

GM: ◆クリンナップ
GM: …は、無しかな。
青良: ですね。
サキ: なし。

■□Round 2□■

GM: ◆セットアップ
GM: 《灰色の庭》宣言。主のIv−6
サキ: なし。
青良: なし。
主: やっておく。《フルインストール》宣言。侵食率114%で。

GM: ◆“光無き闇”
“光無き闇”: 「……くそっ、あの女め! 何が“プラン”だ!! くそ、くそっ、くそおぉっッ!!」 ※34
サキ: 「『やれるものなら、やってみろ』だったね」
GM: 絶対的なピンチに我を忘れ、常軌を逸した目をむく。
GM: マイナーで《ダークマター》
GM: RC4+《魔王の理/インビジブルハンド》
“光無き影”: 「俺一人でもやってみせるぞぉおおお!!」
GM: 射撃扱い接近距離不可範囲攻撃
 Dice GM: 16r10=(4,1,6,4,7,7,9,5,6,5,4,1,7,8,4,4)=Critical!!
 Dice GM: 5r10=(7,7,4,7,5)=Critical!!
 Dice GM: 3r10=(10,5,4)=Critical!!
 Dice GM: 1r10=(1)=1+30=31+4=35
青良: 《竜鱗》
主: まぁ今度は回避する。《磁力結界/MAXボルテージ》侵食率119%
 Dice 主: 24r10=(5,2,6,8,3,5,6,1,10,10,10,4,8,6,8,1,8,10,1,2,2,2,1,1)=Critical!!
 Dice 主: 8r10=(8,2,9,10,1,8,6,4)=Critical!!
 Dice 主: 4r10=(7,8,6,7)=Critical!!
 Dice 主: 3r10=(1,8,7)=Critical!!
 Dice 主: 2r10=(10,8)=Critical!!
 Dice 主: 2r10=(7,2)=Critical!!
 Dice 主: 1r10=(5)=5+60=65+2=67
GM: 回避しすぎだ(何)
主: うぉぃ(何) まぁ回避(何)
青良: 東雲たん自重(何)
主: ハハハ(何)
主: 「所詮はその程度か」は。鼻で笑い。
サキ: 従者の行動を使って主人をカバーリング。
“光無き影”: 「死ね、死ね、死ねぇっ……ふひゃはァッハハハァ!!」どがーんと重力波を放つ。
 ダメージDice GM: 4d10=(10+3+3+3)=19+7=26
GM: 26点装甲値有効。
青良: ああ、うん。カーン。(何)
サキ: カバーリングで52点。残り17点。
サキ: 溜息を一つ。
青良: メインの獲物が消え。闘争本能も満足したのか、侵食も少し薄れた。普段の笑みを戻して。
“光無き影”: 「……おま……ば、バケモノめ……!!」
青良: 「……お可愛らしい。ゾクゾクしますね。別の意味で」ぽやん。(何)
サキ: 刃を“光無き闇”に強く向け。己が鬼──己自身に命ず。
サキ: 「”祟り殺せ”」
“光無き影”: 「く、くくくくく、く…来るなぁっっ!!」
GM: 這うようにフェンス伝いに移動し、離れようと藻掻く。

GM: ◆主
主: 「さて、ここからは通常任務だ」
主: 「『“光なき影”と“漆黒の騎士”によるテロ活動の阻止』に移行する」淡々と告げて、銃口を。
“光無き闇”: 「ひ、ヒィイイイイィィ。……た、た、タスケテくれ! 俺はあの女に利用されてただけなんだ!」
青良: 「──」くす。自らの腕の血を、舌で舐め上げ。視線をフェンスの彼へと。
主: 《ロックオンサイト》射撃3+《ガンマウント/MAXボルテージ/雷光撃/吼え猛る爪/さらなる波》 侵食率132%
 Dice 主: 33r10=(1,8,7,4,10,7,2,6,10,7,8,9,8,10,2,1,8,9,1,10,5,1,5,1,7,8,5,5,10,6,1,8,2)=Critical!!
 Dice 主: 17r10=(7,2,7,5,7,2,7,2,1,4,2,6,6,8,8,9,8)=Critical!!
 Dice 主: 8r10=(1,8,4,10,7,4,9,3)=Critical!!
 Dice 主: 4r10=(4,5,2,1)=5+30=35+3=38
主: あっさり止まったな。38で。
GM: RC4+《斥力結界/魔王の理》
 Dice GM: 14r10=(2,5,3,5,5,9,1,4,8,4,5,2,2,3)=Critical!!
 Dice GM: 2r10=(10,6)=Critical!!
 Dice GM: 1r10=(1)=1+20=21+4=25
青良: 乙
GM: 乙。
サキ: 乙。
 Dice 主: 4d10=(9+3+7+2)=21+25=46
主: 46点装甲無視。
主: 「……弱いもの虐めをしているようで気が乗らん様だな」うんざりした口調で銃を下げる。
GM: どの辺りを狙いましたかね?
主: 脚かな。逃げられないように。
“光無き影”: 「ッぎゃあああ!! 死ぬ、死ぬ………し……」ぱた。
主: 「死ぬ訳が無かろう。──むしろ、死ねると思うな」
GM: 泡を吹いて“光無き影”は気を失った。戦闘終了。
青良: 「あらウフフ」
サキ: 「あははは」
サキ: 「ばっかみたい」主に自分が、だ。滑稽この上ない。
青良: 「では各務の回収班を呼びますね」さくっと要請。後始末も残りの欠片の回収も急がせる。
主: 「砂原女史、こいつはどうするね?」泡を吹いた男に歩み寄り、脚で小突き。
サキ: 蒼夜の元に。
青良: 「──そうですね、こちらで始末をつけましょう。まあ、UGNの意向にもよりますが」ぬーん。
青良: 可愛らしく、首を傾げて悩む顔。
主: 「先に当方に引き渡してくれんかね? それなりの点数も稼ぎたいところでな」
青良: 「それは構いませんよ。世間を安心させるのも仕事のヒトツでしょうしね」
主: 後ほどの手配は悪いようにはしない、と、暗に。
GM: 闇が晴れて再び姿を現した、月。
GM: しんしんと降り注ぐ光が、気を失い倒れている蒼夜を照らす。
青良: だいじょうぶです、と。笑みで返し。
サキ: 「もうちょっと”がんばれ”」
サキ: 蒼夜に優しく触れる。
主: 少女の声に、改めて気付いたように青年と彼女と、交互に眺め。
主: ほんの微かな、似合わない笑みを。




 自律判定

GM: 最終侵蝕率とロイス、タイタスの数を宣言後、振ってください。
青良: 121%、ロイスが5個。タイタス0個。Dロイス1個。“光無き影”にロイス取得します(何)
GM: (何)
青良: ぬーんこのままでも帰られそうな気がするが、平均4だとギリで帰って来れないから倍!(何)
 Dice 青良: 10d10=(2+5+3+2+9+5+1+7+8+1)=43-121=-78
青良: 78%生還。
主: お帰りなさいませ。
GM: お帰りなさい。
主: 最終侵食率132%。ロイス4、Dロイス1 空き2。……うーむ(悩)
GM: 悩ましいですね。まあ、二倍でどぞ。
主: “漆黒の騎士”へのロイスはそのままじゃ不味いかな?
GM: 何らかの理由を見いだせるので有れば、このままで構いません。象徴としてとっておくとか。
主: まぁとりあえずサキちゃんにはロイス。
主: “漆黒の騎士”と化した蒼夜にとシフトしたとしてシナリオロイスはそのまま。
主: ……まぁ、後は影に取るか(何) で、6個倍振りで。すみません。
 Dice 主: 12d10=(8+7+1+9+9+10+6+1+2+10+4+3)=70-132=-62
主: 下がりすぎた。62%帰還でー。
GM: お帰りなさいー。
サキ: んーと。現在値109でDロイスが1個。 ロイスが5個で空き枠が1個。
サキ: 青良にロイスとって。即時昇華。■尊敬 □食傷 漆黒の騎士の感情は □同情 ■憐憫(これで5個)
 Dice サキ: 5d10=(7+7+6+4+1)=25-109=-84
サキ: 通常振り84%で帰還。
GM: お帰りなさい。
主: お帰りなさいー。
青良: 全員お帰りなさい。
SM: おけーりーい



 Ending Phase-01
 ScenePlayer:“赤い羊” 砂原 青良/時間:翌朝/場所:各務本社社長室/登場:不可

各務: 「君にとって“彼”は、少々物足りない相手だったかな」
各務: 「それでも、君なりに楽しめる仕事であれば良かったのだけれど。…ともあれ、御苦労様」
青良: 「東雲様にバカスカ持って行かれたので、止めを刺すくらいでした」(何)
青良: 「──ともあれ、報告は以上です」一礼を返し。
GM: いつものように、のほんとした穏やかな物腰、口調で労いの言葉をかけて、
GM: 報告に満足げに頷く、各務の社長。
GM: 「それじゃあ次回は、東雲君以外と協力できるよう根回しをする事にしようか」
青良: 「ええ、有り難うございます」
青良: 「鳥越様の研究グループに解析を急がせます。また──」 ※35
青良: 「独断ですが、各務に“光無き影”をスカウトし」
青良: 「これも数ヵ月後R研究員として回せるようにUGNと交渉しています」(何)
各務: 「ふむ。君が気に入る類の男だとは思わなかったけれど、いいんじゃないかな」(ほやん)
青良: 「駄目な男に時として女性は弱いものですよ。だめんずうぉーかー」ほやん。
各務: 「僕ももう少し駄目っぷりを発揮してみようかな」くすりと笑い、目を通した資料の束を整える。
青良: 「楽しみにしております」一礼。そして、この話は終了だとでもいうように。
青良: 「ではこれより通常任務に戻ります。──社長、17:30よりの会議のご準備は?」
青良: スケジュール表を取り出し、笑みを消して。宴よりただの日常へと戻る。
青良: コツン。何時ものようにヒールを鳴らして。
青良: 「── 一夜限りの再誕。なかなか面白かったですよ。なかなかね」
青良: きぃ、ばたん。扉が空けられた。



 Ending Phase-02
 ScenePlayer:“暁より来る風” 東雲 主/時間:翌日/場所:自宅/登場:不可

卓也: 「兄さん、コショウ取って。そっちの棚の中にあるから」
主: 「うん……これか?」あてずっぽうで取って手渡す。当然、ハズレ。
卓也: 「違うよ、これは塩コショウ」小瓶を返却しながらも料理の手は止めないのは、弟の卓也。
GM: 鮮やかな手つきで炒められる具材が、香ばしい匂いと音を台所に漂わせる。
主: 「何が違うんだ、コショウには変わりなかろう」
主: ぶつぶつと文句を垂れながら別の小瓶を手に。これかな?
卓也: 「塩味を付けた後にコショウで微調整するんだよ、僕のやり方は」
主: 「面倒な。一回で済ませたほうが手間がかからんだろうに」 ※36
主: ほれ。と手渡す。
卓也: 「いつも何もしないでその辺に突っ立ってるんだからさ、非番の時くらいは文句垂れずに手伝ってくれよ」
GM: 視線は火力へ。受け取った瓶の形と重さで判断をし、そのまま振り入れる。
主: 「こっちはきちんと金を稼いで家に貢献しているんだ。休日くらいのんびりさせてくれ」
主: やれやれ。呟き、冷蔵庫よりビールを取り出し食卓へ移動。
主: 「おまえが適当にしまいこんだ調味料の場所を、俺が知っている訳無かろう?」
卓也: 「適当じゃないよ。ちゃんと分類してあるんだからさ。……あ、ついでにテーブルの上、拭いて。はい」
GM: 布巾を放られる。
主: 解ったよ……と口中で呟きつつ、缶を片手に適当にテーブルを片付けて。
主: 「……で、何を作っているんだ?」今更ながら聞いてみる。
卓也: 「チャーハン。いつも冷えたのばっか食べてるだろ?」冷えた飯ではなく炊きたての飯で作るのが彼流らしい。
主: もはや立つ気なし。テーブルの自分の席に座り、コンロ前に立つ弟の背中をのんびり眺め。
卓也: 「たまには作りたてのを…」
GM: ――と、そんな会話を割って。東雲の携帯が鳴りだした。
主: 「ふむ。ありがたいが俺はチャーハンよりピラフの方が……と」
主: 立ち上がり、ソファに放ってある携帯を取り上げる。
主: 「はい。東雲です」
天野: 『非番のところ悪いな。立て篭もり事件が起こったんだ、ちょいと出られるか?』
主: 「……はぁ。解りました。場所は?」
主: ちら、と弟に視線。キッチンより離れつつ。
天野: 『場所は―――』比較的、自宅から近い場所を告げられる。
主: 了解しました。と告げ。電話を切り。
主: 「すまん、卓也。急な呼び出しだ」
卓也: 「…大体見当ついてるよ。行ってこれば?」
主: 「夕食は先に食べておいてくれ。帰ってきたら食べる」
GM: いつもより高々と宙を舞うチャーハン。
主: スラックスとポロシャツ姿の格好を見て。これじゃ不味いな。と、投げ出してあるスーツを片手で取り上げて。
卓也: 「はいはい。行ってらっしゃい」ぞんざいな口振りに、溜息が混ざる。
主: 「──いつも済まないな。助かっているよ、卓也」
主: 出て行きがけにキッチンに立つ弟に声を。
卓也: 「いつものように置いとくから」もはや、決まり文句と化しつつある言葉。
主: 「ああ、頼む」
GM: 今更『気を付けて』なんて言葉は、無い。
GM: いつもと変わらない見送り。
主: ではな。と軽く手を振り、タイを締めかけの状態のままでドアを開けて。
主: 「ああ、卓也」珍しく、振り向いて。
卓也: 「………なに?」フライパンを手にしたまま、怪訝に振り返る。
主: 「忘れていた。冷蔵庫にあるケーキの箱、お前の好物だろう? アップルパイが入ってるから。好きに食べとけ」
主: それだけ告げて。道へと飛び出していく。
卓也: 「知ってる。その言葉待ってたんだよ」悪戯っぽい笑顔は、ずっと同じ。
主: 本気で忘れていた、先日の買い物のとき、そういえば頼まれもしないが買ってきたんだったなとふいに思い出して。
主: そんなことぐらいしか気を回してやれないたった一人の家族の住む家を後に。それでも。
主: 帰ってくる場所は。確かに自分にはここにある。



 Ending Phase-03
 ScenePlayer:“虚構の月” 四季守 サキ/時間:後日/場所:公園/登場:不可

GM: 二人が出会った公園。
GM: 今日は、いつもとは違って陽の射す時間帯に
GM: 二人は一匹を囲んで、その場所にいた。
サキ: 「よしよしー」
GM: 撫でられ、ころころと転がるようにじゃれる太郎。
蒼夜: 「太郎は今日も元気だなあ…」はは、と笑って。傍のベンチから。
GM: 蒼夜の胸に埋め込まれていた「TEMPERANCE」は砕け、既に元の状態にまで回復していた。
サキ: 「そうですねぇ」
GM: 元の状態――つまり、力を封じ、吸収されていない状態、普通のオーヴァードと同じ状態に。
SM: 名残なのか、まだ強い日差しに眩しそうに目を細めて。
サキ: ぽふ、と太郎の頭を手で止めて。
太郎 「わん!」まるで二人の言葉を肯定するかのようなタイミングで吠える。 ※37
サキ: 「蒼夜さんも、もう日差しの中を歩いていいんですよ。元気に、ね」
サキ: 何気ない口調で。
蒼夜: 「…ああ。……漸く“真っ当”な人間になれる、かな?」冗談めかして。
サキ: 「なれます」
サキ: 微かに。儚く。笑って。言う。
サキ: そのまま太郎からゆっくりと手を離す。
蒼夜: 「…だと、嬉しいな。」その笑みに、控えめな笑みを返して。
サキ: 「なれますよ。ならないと」
サキ: 「蒼夜さんの夜は終わらない。──”がんばれ”」
サキ: 一度辛そうにして。ただ笑う。
蒼夜: 「……。ああ。“がんばる”よ。」立ち上がり、サキの傍へ。
サキ: 「死んだわたしに似たヒトがいれば。こういった筈」
蒼夜: 「…そうかもしれない。…でも、今それを言ってくれたのは、他でもないサキなんだよ。」
SM: 太郎の前にしゃがんで。サキと目線を合わせ。
蒼夜: 「だから、俺はサキに。“ありがとう”って言いたい。」
サキ: 「──”ありがとう”。その言葉だけでも四季守サキという鬼は救われる」
サキ: 「古より続いた血の怨嗟の呪縛から少し救われる。”ありがとう”」
サキ: ぽた、切り裂かれ癒えぬ右の腕の傷より血が一滴。その血を受けて影が蠢く。
蒼夜: 「……。」言葉に。少しだけ寂しそうな顔をして。
SM: そっと、腕を回して抱きしめる。
サキ: 「……」
蒼夜: 「いつか。サキが、サキ自身になれるように。。」あやすように背中を撫でて。
蒼夜: 「――“がんばれ”。サキも。」 ※38
SM: 呟くと、そっと腕を離す。
サキ: 「──っ」
サキ: 「うあ。あああ。あああああ」
サキ: 「”あああああああああああああああああっ”」
サキ: ぼろぼろと幼子に戻り。両目より涙を流し。
サキ: ただ涙を流しながら叫ぶ。
サキ: だらだらと。ついた右手から流れた血は鎖の如く地と血を繋ぎ。鬼と番を繋ぐ。
サキ: 鬼の宿業は、呪いは未だ消えず。
サキ: だが。
サキ: 「あ、り、が、とう」
SM: ただ黙って、頷いて。背中を撫で続ける。あやすように。励ますように。寄り添うように。
サキ: 誰かからの感謝を受けて。共感を得て。僅かに痛みを埋めた。
サキ: くしゃりと人との繋がりを求めるように。左の手を強く、強く握り締めた。



Credit……「夜の再誕」
Start:2007.05.03 10:10〜05.04 02:00

PC1:“虚構の月” 四季守 サキ/久流さん
PC2:“暁より来る風” 東雲 主/たつきさん
PC3:“赤い羊” 砂原 青良/giwaさん
SM:比良坂さん
GM:こびと(ログ編集)

 DOUBLE+CROSS THE 2nd EDITION
「夜の再誕」 〜END

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