『Gloria in excelsis deo』 黒巣市A.D.2026−Act III
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 Opening Phase-04 「Lucky Hit?」
 ScenePlayer:“鉄衣の剣舞” イブ/場所:狭間の市場〜/時刻:夕刻/登場:“逆位置の太陽”津嶋 皓(指示後に可能)

 登場Dice イブ: 1d10=(5)=5+31=36

 スラムと一般街の狭間には小規模ながらも賑わう市場がある。
 決して裕福とは言えないが、陽のあるうちは人々の活気が漂うストリート。
 霧深い冬のある日。
 皓の部屋を抜け出したキミは、久しぶりに馴染みのエリアへと向かった。

住人: 「あんた! イブすけ! 生きとったかい」
住人: 「殺されたーとか噂ンなっとったわいね」
イブ: 「そんな簡単に殺されナイヨー」殺されかけたけど、とは言わず。懐かしく笑う。
タイ焼き屋: 「まー、これでも持って行きね。あんたさん今、一人で住んどるんかね?」
GM: 怒濤の問いかけは、途中に立ち寄った商店街の顔馴染み。
GM: タイ焼き屋が、薄っぺらい油袋にタイ焼きを1つ包む。
イブ: 「おっちゃんおばちゃんもげんきそーで良かった…って、ああ、うんまー、そんなとこー。」
イブ: 押しつけられる袋は有り難く受け取って。
タイ焼き屋: 「あんたさんもそろそろいいトシやろ。何ぞ彼女とか見つかったかね」
GM: 皺だらけの顔を、しわくちゃにして笑う老婆。
イブ: 「やー。ぜんぜんなのよ、このびぼーなのにー」あはん。つか、野郎にばっかり縁があって困る。
タイ焼き屋: 「ウチの放蕩娘とかどうかね? しっかり稼いでラクさせて欲しいんだけどねぇ」
イブ: 「賞金稼ぎじゃ不定期しゅーにゅーだけど、それでよければ。」
タイ焼き屋: 「イブすけにゃ公務員は向いとらんさかいなー」
イブ: 「…あ、ばぁちゃん、たい焼きもいっこもらっていー?」こて
イブ: 懐ごそごそしつつ。小銭残ってたかなあ。
タイ焼き屋: 「お土産かね?」 ※13
GM: 焼き途中の皮に、あんこをちょっぴり乗せつつ。
イブ: 「お勤めは学がないとだしね。…ん、ちょっと同居人に。」お土産。あいつ、甘いの平気だったっけな。
タイ焼き屋: 「…さっき一人で住んどるとか言わんかったかね?」
GM: 「婆さん、耳遠いから聞き間違えたんやろ」と突っ込むのは店の奥で仕込みをしている爺。
イブ: 「…んー。一人。だけど、先住人がいる、のだよ。」(何 ※14
タイ焼き屋: 「ちゃんと聞ことるわ」婆が言い返して。
イブ: 「ばぁちゃんのたい焼き久しぶりだし、持って帰って食べたいんだー」えへら、と笑って見せて。
タイ焼き屋: 「そうかそうか。じゃあ余分に入れておくさかい、今度二人で来て買っとくれや」
GM: その言葉に気をよくして、もう一つを包む。
イブ: 「あ、いーの?ありがとばぁちゃん。絶対来るから!」わあい、と浮かれて包みを受け取り。
イブ: たい焼き屋に手を振り、もう少し商店を見て回るかどうするか。と暫し考え。
タイ焼き屋: 「うちらがボケる前に頼むわぁー」二人が笑う。
イブ: 「……んー。うん。冷めないうちに皓に食わせてやろー。」と頷き、るんたっと道に踏み出す。

GM: どーん。 ※15
GM: 何かにぶつかった。とても大きくて質量があり、勢いもあって黒い物体。
イブ: 「アイツたい焼き食ったことあ……うぐふぉっ――!!!!!」
GM: 感触は、多分鉄。
イブ: まともにぶつかり、間抜けな声と共に横っ飛びに吹っ飛ばされる。(何
GM: だむだむと、地面を二度ほどバウンドした。
イブ: (あ……たい焼き屋のじぃさんが川の向こうで手ェ振ってる……いや、まだ死んでないけど)(何)
イブ: そんな幻覚と共にずしゃあああああと叩きつけられ。
GM: 浮かんでは消える花畑。星も空を舞う――まだ夕方だが。
イブ: そのままぐったりしている。(何
GM: ぶろろろろろろ…イブを跳ねた物質が発する音が遠ざかる。
イブ: (ああやべー水たまりに顔近いよ溺死する溺死)ぼーっとした意識で、走り去る黒い物を見送る。
GM: まだ暖かいタイ焼きが、時間差でイブの顔の上に落ちてきた。


 車内で書類に目を通していた“彼”は、目の疲労を感じて顔を上げた。
 視界に白っぽいものが映ると同時に、車に生じた小さな衝撃。
 “それ”は、瞬時に消える。
 しかし、車はスピードを変えない。何事も無かったかのように。
 「今のは…?」
 「大したことはありません」運転手が答える。
 「何かがぶつかったのでは?」
 「“犬”を跳ねただけです。お気になさらぬよう」彼の隣の女性が答える。
 「いいから! 直ぐに止めて下さい!」

 彼の言葉が黒塗りの高級車を急停止させた。


初老男性: 「君!! 大丈夫かい、怪我は?」
イブ: 「………あー、うー。」何となく反射的に頷き。
イブ: ゾンビよろしく腕をぶらんっと挙げ、動くのを確認してから地面に腕をつき、軋む身体を持ち上げる。
GM: つい先程までは朦朧とした意識の中で、ジンが向こうの花畑から「しっしっ」とキミを追い払っていた。
イブ: 「いてて……つれないなぁオヤジ。」ぼやきつつ、なんとか起きあがって声の主に顔を向ける。
初老男性: 「無理はしなくてもいいから……ええと…」
GM: 聞き覚えのない声。
イブ: 「あー、えっと。イブでいーよ。……お兄さん誰?」首かしげ。見覚えはないんだろうな。
イブ: その拍子に首がごきっととか言うが。(何
GM: 声は若いけれど、ピントの合った視界に入ったのは、縁の丸い眼鏡を掛けた50歳前後の男性。 ※16
イブ: 「…おいさんだった。」どうでも良いことをぽかんと呟く。
GM: 心配そうにキミを診ているが、案外大丈夫そうであると診断したようで。
初老男性: 「イブ君か。済まなかったね」頭を下げて謝って、体を起こそうとするのを手伝う。
イブ: 「割とじょーぶに出来てるでしょ。や、さっきのはかなり痛かったけどさ。」
イブ: 呟くと、彼の手を借りて立ち上がる。
GM: 見たことのないような仕立ての良いスーツを着ている。一目で“良い処”の人だと判る。
イブ: 「で、おいさんは?この辺じゃ見たこと……あるわけない、か。」身なりの良さそうな男性に。
初老男性: 「もっと早く気がつけば良かったんだけど、本当に済まなかったね」
GM: 繰り返しキミに謝罪をする。彼の身長はイブよりも10cm程度低く、全体的に華奢な体格。
イブ: 「やー、別になんてことないよ。だいじょうぶだいじょうぶー……あ、たい焼き。」
イブ: 彼を見下ろして。そういえばさっき頭の上に落ちてきたの、大丈夫かなと思い当たる。
初老男性: 「この街に来たのは初めてで、勝手がよく分からなくてね」
GM: そう言いながら、彼は地面に落ちて泥まみれになったタイ焼きを見る。
イブ: 「初めて?外から来た人なん?」言いかけて、
イブ: 「……あー……ダメだなこりゃ」無惨なたい焼きを発見した。
イブ: 拾い上げて土を払い。どうみても3秒は経っているよなぁとか考えつつ。
GM: 外、という単語に頷いて。
初老男性: 「ともかく…お詫びくらいはさせて欲しいんだ。食事でもご一緒に、どうかな?」
GM: 無惨なタイ焼きの姿に憐れみの視線を送って。
イブ: 「お食事。」大丈夫かなとたい焼きに口を付けかけた所で固まり、きょとんと瞬きして。 ※17
初老男性: 「タイ焼きのお詫びもしたいんだ」
イブ: 「…腹は、減ってるけど。」なんかこぎれいな人だし、良い物食えるかなとかぼんやり思いつつ。
イブ: 「……たい焼きのお詫び、なら…俺の保護者も呼んでいー?」他意もなく、けろりとそんなことを口にする。
初老男性: 「それで君の気が済むなら」安堵で顔が少し綻ぶ。
イブ: 「じゃあ、行くー。」子供のように頷く。 ※18
初老男性: 「なら迎えに行こう。それとも待ち合わせの方がいいかな」
イブ: 「んー。多分調べたら連絡先分かるかなぁ。」待ち合わせ、と言う言葉に同意して。
GM: 少し遅れてやってきた隣の女性(むしろ彼よりも威厳のある)に確認を取り、傍に黒塗りの高級車を呼び寄せる。
GM: 生まれて初めて見る高級車。
イブ: 「……黒い。」車自体、この辺りでは見かけないが。…装甲車以外。
イブ: ……黒塗りの車。
イブ: 開けて貰ったドアを潜る瞬間、なんとなく何かが引っかかって。
イブ: 「…………。」息が詰まる錯覚に眉を寄せて動きが止まる。
初老男性: 「……どうしたのかな?」イブの躊躇に首を傾げる。
イブ: 「………や、うん。なんでもないー。」頭を振り、深呼吸して、後部座席に乗り込んだ。

 そうしてキミは、一生に一度あるかないかの体験――
 黒塗りの高級車に乗り、食事へと向かった。








 登場Dice 皓: 1d10=(2)=2+33=35

 仕事を早々に切り上げて帰路に着く。
 今日も霧は濃い、が。珍しい事に雨は降っていない。
 表通りを避けるように自宅へ戻ろうとする皓の前を、一台の高級車が通り過ぎる。
 ガラスにシェード加工が施されているものの、並外れたキミの動体視力はその中の人物を捉えた。 ※19
 イブだ。
 ………と思う。
 それでも気に掛かったことには違い無い。
 引き返すように戻って走り、やがて支社の程近く。
 慌てて追いかけていった先で、皓が見たものは――
 店の前には黒塗りの高級車。
 窓から見える室内には、旨そうに飯を食らうイブ。 ※20
 そして和やかに談笑しつつ同席しているのは、やや小柄で細身の初老男性と妙齢の女性。

イブ: がつがつ、と飯を掻き込んでは、周囲の様子との違和感に取り繕う、を繰り返しつつ。(何
女性: 「――彼は既に退社なされたそうです」
初老男性: 「…そうか、困ったね」
イブ: 「……?」皿に顔を下げた状態で、上目遣いにその会話を聞く。その、視線の先。窓の外。
皓: 「────」店の外。中の様子に足を止め深いため息をつき。
イブ: 「……あ、皓。」ぱっと笑顔になると、こっちこっちー、と手を振る。ぶんぶん。(何
皓: 目が合う被保護者を窓越しに睨みつけ、中へと。
皓: ……知らない店ではない。居心地のいい場所では決して無いが、自分には。
イブ: にらまれた。何か怒らせたっけ、と思いつつ気まずそうに手を降ろし。
皓: 「……何をしている、お前は」見知らぬ人物に一礼の後、小さく怒声。
皓: 「申し訳ない。……コイツが何かご迷惑でも?」改めて、初老の男性に一礼。声を。
初老男性: 「こんな奇遇な事もあるんだね。どうぞ」空いている一席に皓を促す。
イブ: 「………ええーと、話せばとっても長くなるんだけどってうわぁん言い訳聞いてくれないよ皓」(何)
初老男性: 「いいえ、逆ですよ」迷惑という言葉に困ったように笑って。
皓: 言葉に目を見張り。「奇遇? そして、逆とは?」
初老男性: 「私どもがイブ君に迷惑を掛けてしまったので、そのお詫びにと」
GM: 丁重に頭を下げる。
イブ: 席でショボーンと身を小さくしつつ、男性の言葉にこくこくと頷く。
皓: 「そうですか……いえ。誤解したようで」失礼。という言葉はイブにではなく、やはり男性へと。
初老男性: 「津嶋さん。もし宜しければご一緒に、如何ですか?」構いませんよと首を振って。
皓: 「いえ……いや、食事は結構です」
皓: 失礼します。と、立ったままも失礼かと思い、席へと。
初老男性: 「では飲み物だけでも。………あ、と」
イブ: いじけて机の上でののじ書いておく。片手で残りの飯をたまにつつきつつ。(何
皓: 「私の事をご存知のようで?」いささか警戒交じりの声。相手を見据え。
初老男性: 「ええ」
皓: 「失礼ですが、どこかでお会いしましたか?」
皓: じ。と見つめる。無礼になるぎりぎりのラインで。
初老男性: 「申し遅れました。私は、火鷹劉生といいます」見据える目に、やんわりと微笑みで返す。 ※21
皓: 「──────」
皓: 「……ご冗談を」
“火鷹”: 「先日逝去した先代の跡を継ぎました」
皓: 表情が強張った。動揺を一瞬隠しきれず。──その名前。
イブ: 「………?」なんとなく張りつめたような空気に首をかしげる。難しい話わかんにゃい。
“火鷹”: 「そうですね。ぼ…私もまだ慣れないもので、人には冗談と言われる事も多々あります」困ったように。
皓: 微かに首を振り、動揺を押し殺す。
GM: 確かに、知っている限りの“先代”火鷹は、威風堂々たる風格のある人物だった。
GM: しかし。目の前のこの人物は、まるで対照的。
皓: 「火鷹、の名前をお継ぎになった、と仰った。……先代には、ご子息がいたはずですが。」
皓: 「──その方は?」一瞬躊躇い、訊く声は硬い。
“火鷹”: 「鳥越劉斗君、ですね。もてっきり、劉斗君が跡目を継ぐものだとばかり思っていました」 ※22
“火鷹”: 「彼の失踪を聞いた時も、いずれは戻ってくるだろうと楽観的に構えていて」
“火鷹”: 「それに、他にも血縁の者が居たからね」
皓: 黙ったまま、その先を促すように視線。
“火鷹”: 「でも……まあ、色々あって。…私が跡を継ぐ事になりました」一人称をなんとか訂正して。
皓: 「……そう、ですか」
皓: やはり、この人もあの人の足取りを掴んでいる訳ではない。そういうことなのだろう。
“火鷹”: 「津嶋さんは、劉斗君のビジネスパートナーですか? それとも…友人、かな?」
GM: 他意の感じられない問い掛け。
皓: 「──────」
皓: 「……は……」 ※23
皓: つい漏れた。その一人称
イブ: 「………。」とりごえりゅうと。……どこかで聞いたような気がするんだけど。皓の反応をじっと見る。
皓: 「……僕にとっての……劉斗……鳥越さんは」
皓: 「──追うべき人でした。何に置いても」 ※24
皓: 「あの人にとって、僕の存在がどうであったかは……知りません」
皓: その口調、その声は、かつての自分が持っていたそれで。
“火鷹”: 「……そうですか」深く頷いて。
“火鷹”: 「彼の足跡を追う事はできても、現在、彼が何処で何をしているかまでは…残念ながら私にはわかりません」
皓: 「──此方もお聴きして良いですか」
“火鷹”: 「はい。何なりと」
皓: 伏せがちになった目線を上げた。“今”の顔で。
皓: 「“火鷹”を名乗る貴方が、私の事を何故知っていたのでしょうか」
皓: 「そして、今このときにこの場所にその名を持つものが現れた理由は?」
“火鷹”: 「ああ、それはね」
“火鷹”: 「イブ君が、保護者を呼びたいと言うので名前を尋ねたんですよ」
イブ: やばい怒られる。何となくそう思って目を逸らす(何
皓: ちらり、と視線をイブに。無言(何)
イブ: ウワーン(何
“火鷹”: 「君の望む理由かは分からないけれど、僕の理由は、各務さんに用事があったということと、黒巣市を見てみたかった――かな」
皓: 「そうですか。大層な理由でなくて何よりでした。どうやら少々穿っていたようですね、私は」頷き。
“火鷹”: 「それと。忘れるところだったけど、思い出させてくれてありがとう」がさごそと懐を探る。
皓: 「見学にも大して面白くも無い街ではありますが……?」と、言葉を切り、その様子に怪訝な視線を。
GM: と、隣に控えている秘書が、二通の手紙を“火鷹”に渡す。 ※25
GM: 火鷹と名乗った彼はバツが悪そうに「ありがとう」と小さく告げて、彼はその内の一通を手に取って開き
GM: さらさらと書面に何かを書き記し、丁寧に折りたたんでキミに手渡す。
皓: 受け取り、確認を。
“火鷹”: 「各務の黒巣支社宛の手紙だよ。けれど、君に渡そうと思う。受け取って欲しい」
イブ: 興味ありげに書面をこそーっと覗き込む。
GM: 宛名には「津嶋皓様」とある。
皓: 「──社長にならば伝言は承りますが──」言いかけ、署名されたそれを凝視して。
GM: 手紙の内容は、クロスタワーで近日開催されるバトルロイヤルイベントへの誘い。
GM: 最後に「推薦人 火鷹劉生」と記されている。
皓: 「──こんないい加減に推薦していいのですか」
皓: そのイベントならば知っている。最近、巷で騒いでいる。あれだ。
皓: 4年に一度、この街で繰り広げられる“ゲーム”。……自分には縁が無いと思っていた。
“火鷹”: 「君の話を聞いて、“決めることにした”」
皓: 「何をですか?」
GM: 「…先生、次の予定が」控えめに秘書が火鷹に告げる。
GM: 秘書に急かされながら、テーブル上のシートを手に取る。
イブ: 「……む。」もう行っちゃうのか、と口に詰めた食い物を嚥下しつつ見上げて。
“火鷹”: 「意義を」
皓: 「──意義?」胡乱げに見て。
“火鷹”: 「そう。“意義”を。まあ、“お偉いさん達”には何かと事情があるらしくて…」
GM: 後半は困ったように濁し、一礼を残して店の外へと。

イブ: あ、お礼言い損ねた。と、ぼんやり男性を見送って。 ※26
皓: 見送り……手元の手紙に視線。
GM: 渡された手紙は、二通。
GM: 下に重なっている手紙の宛名は、「草川仁様」
皓: 「……草川さんへ?」つい、その名が口に。
イブ: 「……えーと、皓。あのさ…って、くさかわ?」
GM: 本文は印刷で同じ文面だが、どちらの手紙にも最後に「推薦人 火鷹劉生」と記されている。
皓: イブに視線を、次いで、手紙を見て。
皓: 「草川、仁」
イブ: 「…オヤジ?」漢字は読めないが。皓の声に手紙を覗き込み。
GM: 但し。皓宛ての手紙の署名は、繊細で几帳面な筆跡であるのに対し、
GM: 草川仁宛ての署名は、流麗ながらも堂々たる書体。
GM: とても同一人物が書き記したものとは考えにくい。
皓: 先代火鷹かな
GM: 恐らくは、容易に推測できる。
イブ: 「…なあ、これ、オヤジ宛てなのか?」
皓: 「────」
イブ: 縋るように皓を見る。
皓: その言葉には、微かに頷きで肯定を返す。
イブ: 「なあ、なんて書いてあるんだ?なあ。」そわそわと先をせがむ。
皓: ……縁が無いと思っていた。そんな馬鹿げた抗争には──でも。
皓: 「……黒巣市バトルロイヤル。答えは、自分たちで探せとさ」
皓: 敢えて、そっけない言葉で。
イブ: 「ばとるろいやる…。」口の中で、言葉を転がして。
イブ: 「……オヤジはもういないのに、なんで…。」呟きかけて。
皓: 「行くぞ。イブ」立ち上がり、促す。何処へとは敢えて言わない。
イブ: 「…行く、のか?皓も?」あわてて後を追い、立ち上がる。
皓: 「──馬鹿馬鹿しいとは思わなくもない。が」
皓: 「俺が求めるものに近いのは、こういう場所でこそなんでね。……仕方がない」
皓: 振り向き、苦笑を見せて。
イブ: 「……そ、っか。そうなのかな。」苦笑に、なんとなく苦笑で返して。
イブ: 「…俺も行くよ。……来いって言った後だろってツッコミは無しな。」
皓: 「不本意だがな。二人組でないとルール違反の様だ」
皓: 「お前が俺についてこれるなら、幾らでも来い」今度こそはっきりと笑い。
皓: 店の扉に手をかけて。
イブ: 「言ってくれるじゃん。……ちょ、待てよ皓!」背中を追って駆け出す、瞬間。
イブ: 「………楽しくなりそうで、何よりだ。」小さく小さく呟いて。すっと、眼を細めた。


GM: シナリオロイス。
GM: イブは、火鷹劉生orバトルロイヤル。皓も同じく、火鷹劉生orバトルロイヤル
GM: 皓は、鳥越劉斗でも可。固定ロイスと二重取りになりますが。
イブ: じゃあバトルロイヤルに■執着/□不安で。オヤジのことは気になるが、なんとなく嫌な予感がする。
皓: 此処は火鷹劉生と鳥越劉斗二人に。 前者が 誠意/■不信感 後者を 憧憬/■不安 にて。 ※27
GM: 了解。太っ腹だねw
皓: どうせ後で取りそうだしね(何)
イブ: T氏まにあと呼んでやる(何
皓: ハハハ言うなよ(何)



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 DOUBLE+CROSS THE 2nd EDITION
「『Gloria in excelsis deo』黒巣市A.D.2026−Act III」