『betrayers』 黒巣市A.D.2026−Act III+
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 Middle Phase-04 「催眠」
 ScenePlayer:“鉄衣の剣舞” イブ/時刻:29日昼/場所:豪華な部屋/登場:不可

 登場Dice イブ: 1d10=(4)=4+33=37
GM: 危険を察知して抑え気味か(何)

GM: 闇の中に浮かぶ扉を開けると、そこは広く立派な作りの部屋だった。 ※21
GM: 重厚な造りの樫のテーブルが部屋の中央にあり、
GM: その向こうには、君に背を向け大きく伸びをしている男が居た。
GM: 肩でも凝っているのだろうか、腕を何度か大きく横に振ったり、
GM: 肩を押さえて肘をぐるぐると回したりしている。
イブ: 「……なんだ、ワープって生身でも出来るようになったのかよ。18年ってすげえな。」ひとりごち(何)
GM: 男はイブに気付いた様子も無く、謎の運動を続けていたが、
GM: 気が済んだのか、大きく息を吐いてくるりと振り向いた。
イブ: 「ええと、おじゃましますよー?」訝しげにその動きを観察してから。
火鷹: 「………………あ、れ…?」
GM: 君が居ることに気づいて、目を丸くしている。
イブ: 「あれ?は俺も言いたい所なんだけどさあ…。えーっと…。」
火鷹: 「き、気づかなくってすみません。と、取り敢えず…その辺のソファにでも腰を掛けてくれれ……うわあぁぁぁぁ」
GM: ばさばさーと、デスクの上の書類を床にぶちまけた。 ※22
イブ: 「ええい落ち着けおっちゃん!」ああもうめんどくせえ!と言いつつ書類を一緒に片付ける(何)
GM: 一緒になって、外国語で記された書類を回収する。
イブ: そして俺何やってるんだろう、とふと思う(何)
火鷹: 「すみません、ありがとうございます」
イブ: 「ああ、気をつけろよ…。」なんとなく答えつつ、窓の外とか見やり。
GM: 書類はデスクの上に戻った。
GM: しかしまだ慌てた様子で、きょろきょろと視線を泳がせながら、客人を迎える時にすべき事を探す。
火鷹: 「(手ぽむ)」
GM: 何かを思い出したのか、戸棚を開けてごそもそと何かを取り出す。
火鷹: 「すみません、先程何枚か食べていたんですけど…頂き物なんです、よろしかったら」
GM: しょうゆの香ばしい香りを漂わせながら、のり付きせんべいを持ってきてくれた。
イブ: 「そんでよ、お前の所の…部下か?北条ってやつに言われて……。」気を取り直して事情を説明しようとした矢先。
イブ: 香ばしい香りにひくっ、と鼻が反応する(何)
火鷹: 「あ、お茶要ります?」
イブ: ちなみに多分相手が“射手”の言ってた『会わせたい相手』だとは気づいてない気がする(何)
GM: おまい(何)
イブ: だってイメージ違いすぎるだろ(何)
ジョン: そりゃあ信用してないのもわかるわ(何)
イブ: 塔では胡散臭かったけどさ(何)
火鷹: 「えーと…遠いところから大変だったでしょう。あ、そのまま腰掛けててください」
イブ: 「い、いや…それ、より……。……。」
GM: 茶筒を持って、給湯室らしき所へ駆けていった(何)
GM: ぽつねんと取り残されたイブ。目の前には一枚ずつパッケージングされたせんべい。
イブ: ぐぐっ、と何かを堪えるように俯いてしばしそのまま突っ立っている。 ※23
GM: ──暫くして。
火鷹: 「すみませんね、今日は秘書さんが休みなもので。僕も休日なんですけど、残務処理が忙しくて」
GM: 湯飲みを2つ、お盆に載せて運んできた。
イブ: 「…あ、うん?……うん。ご馳走様です!」ちゃっかりソファに腰掛けて、お茶を待っていた。満面の笑み(何)
火鷹: 「ええと、それで……ご用件は何でしたっけ?」どうぞと勧めつつ、自分も真向かいのソファに座る。
火鷹: 「北条君がどうかしましたか?」
イブ: 「んー。えっと…。なんだっけ。」首を傾げながらせんべいを頬張り。
火鷹: 「僕の指示のせいで、塔の中では君に大変な目に遭わせてしまいました。すみません」
GM: 深々と頭を下げた。
イブ: 「ええと…ああ、もしかしてたい焼きのお礼かも!」ぽむ、と手を打って。
イブ: 「大変な目…指示?」きょとんとその頭を見つめる。
火鷹: 「でも、お陰でOOGを止めることができて……ああ、そんな事ですか。あの時も迷惑をかけてしまったね」
GM: 困ったように笑いながら、後頭部を掻く。
イブ: 「大変な目にはあったけど、おいさんは何か関係あった…っけ?」
火鷹: 「OOGを狙う人達を阻むために、北条君に片っ端から足留めをお願いしたんだよ」
イブ: 「……あー、ああ。あの人か!」塔でのことをぼんやり思い出しつつ、ようやく思い当たったらしく頷き。
イブ: 「そういえばその弓の人さっきも会ったような気がするんだけど…その人に案内して貰ったのかな。ここ。」
火鷹: 「あ、そうだったんですか」得心して。
火鷹: 「…………慰謝料を払えばいいのかな、僕は」真面目な顔で、問う。
イブ: 「なんか良く覚えてないんだけど。多分そうだと思う。」頷き。
イブ: 「え、え?いや、そういうことじゃ…!」
火鷹: 「そうだよね……じゃあ、どのくらい欲しいのかな。それとも何かしてほしい事でもあるのかな?」
イブ: ぶんぶんと腕を振ってから。何しにきたんだっけ?と一人首を傾げ。
イブ: 「して欲しいこと、って…。もうたい焼きは余るくらいあるし…。」ぶつぶつ。
火鷹: 「じゃあ……」
GM: テーブルに肘をついて、身を乗り出す。
火鷹: 「蒼太君の望みは何かな?」 ※24
イブ: 「………え?」
イブ: 気圧されて少し下がりながら。
GM: にこにこ。
イブ: 「…あ……。」目を見開いて。少しの間固まって。
GM: 穏やかな微笑みを崩さないままイブの額に右手の指を当てて、もう一度問い掛ける。
火鷹: 「“先代”達への復讐がお望みかい? それとも、草川仁の敵討ちかな?」
イブ: 「……は。」すっと目を細め、笑う。
イブ: 「分かってんならさっさとそうさせろよ。」
火鷹: 「君が何をされたのか、何をしてきたのか。……口に出して言う事はできるかい?」
GM: 乱暴に笑う“蒼太”の視線にも臆した様子はなく、ただ笑みを深める。
イブ: 「…実験のことか?それより前に家が血に染まったことか?どれも、本人に言わせるには悪趣味だな。」
GM: せっかくだから、意志抵抗をしてもらおうか。 ※25
イブ: ぬおう。
 Dice イブ: 4r10=(3,9,6,3)=9
イブ: (´・ω・`)9ですた(何)
火鷹: 「その体験を、今ここで口にする事ができるんだね。──うん、君は必死に耐えているようだ」
イブ: 「うるせぇ…!」
火鷹: 「健気だね。…ええと、君は僕に叶えて欲しい望みがあって此処に来たんだったかな?」
イブ: 「“分かってるならさっさとそうさせろ”…。俺の18年をねじ曲げた奴らを、皆殺しにしてやる…!」 ※26
イブ: ぎり、と歯を食いしばる。意識が歪んで流されそうになるのに耐えようとする。
火鷹: 「そうさせてあげたいのも山々だけど、残念ながら僕にも知らない事がある」
火鷹: 「だから、教えてくれないかな? 君の知る『運命の剣』計画のことを」
イブ: 「聞いてるのはこっちの方だ…お前の知っている全てを教えろ!」
GM: 彼の言葉によるものか、それとも触れた指先からか。
GM: 目の前の人物の言葉、その真意が歪んで流れ込んでくる。
火鷹: 「“私”の願いを聞いてくれたなら」 ※27
イブ: 「くそ……。」意識が遠く霞むのを感じる。別の手によって入れ替えられるような感覚。
火鷹: 「以前も、言ったよね? けど、その願いは叶えてくれなかった…とても残念だったよ」
GM: 塔の中で、君は火鷹に告げられた言葉を思い出した。
GM: それは君に直接向けられた言葉ではなかったのかも知れないけれど、一つ、思いつくものがあった。
イブ: 「つまり…ああ……そうかよ…。」まだ“イブ”の中にいて、朧気だった記憶だ。あの時は。
火鷹: 「そう。──鳥越劉斗を君の手で、解放してくれるね?」
イブ: 「…………。」
イブ: 思考が停滞する。上手く考えられない。
火鷹: 「難しく考える必要は無い。君にそれができると思っているから、こうしてお願いしているんだよ」
イブ: 「………ああ。」
イブ: 「それなら……ああ、造作もない」ぼんやりと、歪む。 ※28
火鷹: 「できるよね、君ならば」
GM: 子をあやすように、触れた指先で、そっと蒼太の額を撫でる。
イブ: 「うん…。」
イブ: ゆっくりと瞼が下がる。
火鷹: 「じゃあ送ってあげよう。君は黒巣市に戻るんだ、その身も、此処での記憶も共に」
GM: 久しぶりに感じた安寧に意識を絡み取られ、君は下がりつつある瞼をゆっくりと閉ざした。



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 DOUBLE+CROSS THE 2nd EDITION
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