『betrayers』 黒巣市A.D.2026−Act III+
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 Middle Phase-10 「契約」
 ScenePlayer:“創造された氷” 睦月 昴/時間:29日夜(会議直後)/場所:支部内病棟付近の廊下/登場:ジョン以外

 登場Dice 昴: 1d10=(5)=5+52=57

GM: 時は、ジョンが在家と別れて支部長室へと向かった暫くの後。
GM: いつもよりも不気味に静まった支部の中、廊下を小走りに探し回って、
GM: 支部の離れ、いつもは警備の厳重な病棟前へと続く渡り廊下に居た在家を見つけた。 ※67
昴: 「……よ、ようやく……見つけましたよ、在家さん……!」 ぜーはーぜーはーと。
GM: いつものように、ぷらぷら。きょろきょろと周囲を見回していた。
在家: 「どうしたのさあ。そんなに息せき切って」
GM: 振り向き、笑って昴を見る。
在家: 「いっつもは入れてくれないんだけど、さすがに警備も手薄になっちゃってるよね、ここ」
昴: 「……在家さん、先ほど草野副支部長代理に言われた事……もしかして忘れましたか?」
昴: はぁ、とため息。 ついで辺りを見回し。
在家: 「え、何か言ってたっけ?」
GM: きょとん。素で忘れているようにも見える。
昴: 「そうですね、竜の討伐関連で動ける人が大分少なくなったって話ですし――……って。 会議ですよ、会議!」
昴: 「僕たちが作成した地図を持って会議に必ず来いって、言ってたじゃないですか。」
在家: 「ああ、会議。もう終わったの?」手ぽむ。手のひらを軽く叩いて。
昴: 「ええ。 後はどこに誰が向かうかと言う事を話し合っています。」
在家: 「何時に来いとか指定しないのが悪いよ、そんなの」けらけら笑う。全く悪びれていないようだ。
在家: 「まあ、後で行くし。約束は守っとくよ」
昴: 「在家さんも戦力として数えられているとの話ですから……本当ですか?」
昴: 後で、との言葉に顔をじっと見。
GM: レインコートのポケットに手を突っこんで、暗がりの奥に小さく灯りが漏れる病室を見やる。
在家: 「本当。まじでまじで。あたし、これでも約束は守るつもりだし」 ※68
昴: 「…………。」
在家: 「………なーんか信用できないって目ですね、キミ」(何)
GM: 白手袋の左手で、すばるのおでこを、つん。
昴: 「信用できないってこう言う感覚なんですねって事をたった今学びました。」(何
在家: 「すばるんの成長の礎となれたわけですね、ワタクシは」カクカク(何)
昴: 「ありがたいことですね。」 カタコト(何
昴: 額を突かれればむぅ、と鳴き。 そのまま左手を掴もうと。
昴: 「ともかく、出来ればあとじゃなくて“今”来てほしいんですけども。」
昴: 「それにこんなところに居たって、何かある訳でも無いでしょうし。」
在家: 「ココに何があるのか知ってて言ってる、その言葉?」
GM: 左手は素直に掴まれて。
昴: 「…………? いえ、聞いた事はないので分かりませんが……何かあるのですか?」
昴: 掴めば、そのまま引きずってでも連れていこうと。
在家: 「いや、ねえ…大丈夫なのかなあって思って」
在家: 「ココにいる真田麻里亜って子、筆ぽんが付きっきりで守ってるみたいだけど…」 ※69
在家: 「それだけしか警備が無いってのが。事態が事態とはいえ、あんまり感心できないよね」
在家: 「……って、あたしが言えるコトじゃないか。あはは」
GM: 引きずられつつ(何)
昴: 「筆ぽんって溝口さんの事ですよね、そんな風に呼んで後で怒られても知りませんよ……?」
在家: 「バレないように言えば大丈夫だって」
昴: 「……ところで、その真田麻里亜って人は……何方なんです?」
昴: 聞いた事が無いな、と。 自分たちしか居ないから小声になる必要も無いと、普通の音量で会話。響く声。
在家: 「“眠り姫”──らしいよ」
昴: 「眠り姫? ずっと眠ってると?」
在家: 「なんか聞いたトコロによると、なんとかっていうおおぎょーな計画の被験者で」
在家: 「頭の記憶中枢に膨大なデータを強制的に詰め込まれて、あげく、廃人寸前になったとか」
 登場Dice 皓: 1d10=(6)=6+48=54
イブ: こそこそつけてくるぜ!
 登場Dice イブ: 1d10=(10)=10+49=59
イブ: やべwww
皓: 「FHのとある実験の被害に遭ってね。……何をしてるのかな、君たちは此処で?」
皓: 不意に、二人の背後から補足するような声と共に。
昴: うわぁっ!?と背後より唐突に投げられた声に反応。 慌てて振り返り。
在家: 「で、それを何とかしたのが、筆ぽんと、筆ぽんに頼まれたイブたんとかいう……おおう!?」
皓: 「まだ対策会議の途中じゃないのか? UGNのメンバーが、こんなところで油を売っていていいのかな」
皓: ひら。と振り向かれれば、軽く手をあげ。
イブ: 名前が出たことに若干動揺しつつ物陰に隠れて聞いておきます(何)
GM: イブwwww
昴: 「あれ、えっと……貴方は確か……各務の津嶋さん、でしたっけ?」
在家: 「ん? 会議終わったって話じゃないの?」
昴: 「え、いや、その……草野副支部長代理が会議は終わったからと仰ったので。」
在家: 「“ジャック・オー・ランタン”は、油を売るのが仕事だと思ってた」大まじめな顔。
皓: 「君の場合は終わったとは言えないだろうな。在家さん。操が君のことを頼っていたようだしね」
皓: 昴の、津嶋、の呼びには軽く頷きつつ。
昴: 「ランタンを手に持つのが好きだからって、油までは売らないで下さいよ……。」 はふぅ、と困ったように溜息。
皓: 「それに、幾ら此処のメンバーとはいえ、こう人手が薄い中でこの場所に入るのは何かと角が立つんじゃないか?」
在家: 「まあ、それを言うなら各務さんがココまで来るってのもどうなのかなーとか思ったりしたわけで」
昴: 「えっと、それで……あの、津島さんは此処に何の御用でしょうか?」
皓: 「キメラのデータが個人的に入用でね」
昴: 「い、いえ、その、僕は彼女を呼びにきただけでして……キメラ?」
皓: 「直接溝口さんに訊きに行こうか。とも考えた矢先に君たちを見た」
在家: 「入ったらダメって今日は言われてないし」
昴: 「そ、そう言う問題なんですか?在家さん……。」 じっと見(何
在家: 「……ふーむ」腕を組んだ。
在家: 「ま、あたしはともかく、すばるんは巻き込まれたカタチだよね」
在家: 「んで、キメラのデータが欲しいって、どういうコトかな?」
皓: 「何か気になるかな、在家さん?」その様子に視線を投げ。
GM: 倍近くも離れた年齢、身長差にも、臆するコト無く見上げる。
皓: 「データというよりはそのシステムだけどね」
在家: 「それはあげるコトができないと思うよ。だからこそ、筆ぽんが守っているわけだし?」
昴: 「その、キメラのデータ……システム?がどう言ったものかは分かりかねますが……」
昴: 「此処に来るよりは、それでこそ溝口さんや草野副支部長代理等に交渉した方が良いと思われます。」
皓: 「先日少々関わったときにはさほど興味は持てなかったが…」
皓: 「…知人……の……治療、と言うべきかな。それへの応用に使える算段があるので、聞く気になった訳だけど」
在家: 「………つまり、自分のために欲しいってワケだね。それじゃ許可はおりないよね」
昴: 「ちょ、ちょっと在家さん……。」 もう少し言葉弱めましょうよ、と苦笑しつつ。
皓: 「まぁ、通してはもらえないことは解ってるよ。そもそも操が許さないだろうしね」肩をすくめ。
在家: 「みさおん副長はムリだね、あはは」
皓: 「たまたま、気になって通ってみたら、また君たちを不穏とも言える場所で声をかけた」
皓: 「それだけの話だよ。下手な人に見つからないうちに戻った方が……」
在家: 「──まあ」声のトーンを急激に落として。
皓: 落とした声につられ、此方も言葉を切り。
在家: 「イレギュラーな方法でもいいってんなら、似たようなコト、できないワケでもない、かな」 ※70
GM: “不穏”という言葉に「はっはー」と笑って。
皓: 「似たようなこと?」それには鸚鵡返す。
昴: 「……在家、さん?」 急に変わった声の調子。 不安そうに。
在家: 「条件は2つだね」指を二本立てる。
在家: 「まずは、詳しい事情が知りたいから、アナタの記憶をちょうだい」
在家: 「…といっても、子供の頃とかそんな昔のまでは要らないから」
皓: 「……何だ、それは。記憶、だって?」それは些かあっけに取られ。
在家: 「言葉で説明するのって、まどろっこしいでしょ?」
皓: 「……もうひとつは? そしてそのイレギュラーな方法というのは?」
皓: 応えず、しかし些か本気の混じった声で。
昴: 「……在家さんは、記憶探索者でもあるんです。 おそらくそれの事かと。」 記憶を探り、情報を付け加え。
在家: 「もうヒトツはね。『代償』をちょうだい」
イブ: そろり、と。渡り廊下と交差する廊下の柱から、様子を窺う。
皓: 「……代償?」
在家: 「いま、すばるんが言ったけれど」
在家: 「このチカラを使ったら、あたしとってもつかれちゃうの。……ね? お・じ・さ・ま」 ※71
GM: 白手袋をするりと外して、左手を伸ばす。
皓: 「……具体的には、何が欲しいんだ? 代償とは」
在家: 「あたしってかよわいからー。イザって時に助けてくれればいいかな。なんて♪」
皓: 些か考え、腕を組み。「自信はあるのか?」
昴: 「け、けど駄目ですよ。 そんな事を支部の担当の方々に無断でやっちゃ……!」
皓: 「その取引が成功する、確たる自信が」
在家: 「相手がソレを素直に受け入れてくれるんだったら、あたしなら何とかできるよ」
GM: 言いながら差し伸ばした左手の人差し指が、皓の額に触れる。
GM: 皓の目を覗き込み、あどけなさと妖艶さが複雑に混ざった笑みにて笑う。
GM: 物陰から覗き見ているイブには、それは、どことなく既視感を感じる仕草だった。
皓: なら。と言いかけた言葉は、その仕草に音にはならず。
昴: 「つ、津嶋さんも乗らないで下さいよ! やはりこう言うのは、きちんと許可を得ないと……!」
昴: あぁ、もう言っても無駄っぽいなとは何処かで思いながらも。それでも一応、咎め。
在家: 「はーい。契約成立♪」 ※72
皓: 「……ぇ?」
皓: その宣言には流石にあっけに取られ。
在家: 「そう“聞こえた”よ? だから、そのままで……いいよ、話さなくても。アナタが伝えたいコトを…“思って”」
皓: 「…………いや、まぁ、いいが……」半ば乗るつもりだったし。とは言わず。
在家: 「はい、ラクにしてーりらーっくす」
皓: 言われたまま、“思う”。
GM: 瞬間、思考にノイズが忍び込んできた。が、それも一瞬のこと。
イブ: 「……。」ちりちりと脳の奥がざわつく。足元が揺らいだ気がして、数歩後ずさり。
在家: 「──…はい、OK」
GM: どのくらいの時間が経ったのか。ぼんやりと濁った意識が、かろうじて“今”に自分が居ることを認識させた。
皓: 「……っ、今のは、一体……?」朦朧とする意識を、首を振ることで正常に戻しつつ。
在家: 「“EverybodyOne”について──だいたい分かった」
在家: 「記憶を無くしちゃってるんだね。キミが追ってるカレ…鳥越劉斗は」
GM: 質問に答えるつもりはあまりないのか、マイペースさを崩さずに説明しだした。
皓: 「……」
在家: 「まあ、問題もあるよね。犬を連れたおじいちゃんが言ってるコトも一理あるし」
在家: 「カレの記憶の中に入るコトができれば──カレがソレを素直に受け入れてくれるんだったら」
在家: 「あたしなら何とかできるよ」
在家: 「まあ、具体的に言えば、殴って気絶させて連れてきてくれるか」
在家: 「あるいは一回殺して連れてきてくれればOKだと思う。抵抗されないし」(何)
皓: 「……出来れば後者は勘弁願いたいんだけど……」
皓: 流石にひび割れた声で答えつつも。
昴: 「抵抗以前に殺すとかそうあっさりと言わないで下さいよ!?」 流石にそろそろ突っ込んでみた(何
在家: 「いやほら、レネゲイドの神秘とか、UGNに来た時に最初に教わったよ?」(何
昴: 「……と、ともかく。 終わったのであれば一旦此処から出ましょうよ。」
昴: 「その……ほら、早くいかないとまた怒られますよ。」
在家: 「そだね、とりあえず会議室に行くよ」
昴: 居心地の悪さに、不安そうに。
皓: 「ところでだ。此方か契約の受諾をする前に組まれた訳だが」
在家: 「すばるんがわざわざ呼んできてくれたんだしね。黒板に名前書くとかそんな感じかな……ん?」
皓: 「……代償。悪いが俺は我侭でね。俺の深刻な不利益が予想される君への助けはそう出来ないと思う」
在家: 「はー……もう、これだから『ビジネス』とか言う人タチって無粋なのよねー」
皓: 「それでもいいなら。そして君の言葉が真実なら。──何が何でも支払うよ」
在家: 「さすがにあたしもそんなに酷いコトをお願いするつもりは無いよ」無邪気に笑う。
皓: 「なら……契約成立だ」此方もつられて笑い。
皓: 「──ありがとう」
皓: ただそれだけを言って。二人より先に廊下の先に消える。
在家: 「どういたしまして」優雅に一礼し。
在家: 「ふんふんふ〜ん♪ カガミポケモンゲットだぜ〜♪」 ※73
GM: がっつぽーずしながら、在家は足取り軽く会議室へと向かった。
昴: 「……まぁ、やってしまった事ですし僕は何も言いませんけども。」
昴: 「無茶な事だけは本当に言っちゃ駄目ですよ、在家さん……。」
昴: 気楽な相方の様子に、かくりと肩を落とし。 そのまま疲れた様子で歩いていった。
イブ: 既に廊下に人影はなかった。
イブ: そんで、今更PC間ロイスとります(何)
GM: ロイス提示どうぞ。
イブ: 津嶋皓に □執着/■侮蔑で。
GM: あーあ(何)
皓: あーぁ(何)



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 DOUBLE+CROSS THE 2nd EDITION
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