『betrayers』 黒巣市A.D.2026−Act III+
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 Trigger Phase-01 「暗殺」 ※1
 ScenePlayer:“リバース・バレット” ジョン・ドゥ/時間:29日夜/場所:支部長室/登場:要許可

GM: 登場どうぞ。
ジョン: 低い目低い目……
 登場Dice ジョン: 1d10=(10)=10+72=82
ジョン: ギャーッ!?(何)
ジョン: \(^o^)/
未来: ツンデレ効果狙えよ。(何)
GM: もう黒幕になるしか!(何)

GM: 暗がりの廊下を歩き、階段を登り。そして支部長室の前に立った。
GM: 外から中の様子を伺うことは出来ないが、
GM: 絶え間なく鳴り響く電話の呼び出し音と、それに忙しなく対応している声が漏れ聞こえてきた。
GM: 『陸路が封鎖されたなら、空からでも………危険を承知で申し上げております…そこを何とか──』
ジョン: 「いるな」
ジョン: 周囲に人気がないのを確認してノック。
GM: 『はい、どうぞ』。数拍遅れて声が返ってきた。
ジョン: 「失礼」扉を開けて室内へ滑り込む。
GM: 中へ入る。目に付くのは大量の書類に壁掛け。豪華な置き時計。
GM: その部屋の中に、50を過ぎて白髪の目立つ壮年の男性が、
GM: 半ば埋もれそうな程に積み上げられた書類の山から姿を見せた。
六会: 「──!? 芹沢さん……本当に、生きてらっしゃっ………!?」
GM: バサバサ、ドサッ。
GM: 乾いた音と鈍い音。
GM: 大量の紙束が支部長の頭上へと降り注ぎ、埋まった。
ジョン: 「貴方が六会支部長代理か。初めまして――ではないようだな」こちらは平静に。
ジョン: 「……大丈夫か?」とりあえず掘り出す(何)
六会: 「……ぁ、はぁ……お手数おかけします」掘り出されつつ。
六会: ともあれ。と、外れかけた眼鏡を治し。その奥の瞳、様々な感情が混じったそれで見つめ。 ※2
六会: 「……ともあれ……良かった。本当に生きていらっしゃったのですね。芹沢さん」
ジョン: 「俺の事情は伝わっていると思うが……生憎記憶がない」
六会: 「ええ。草野さんから聞き及んでます」立ち上がり。どうぞ。とソファの席を勧め。
ジョン: 書類の束を退けてソファーに浅く座る。
ジョン: 「教えてくれないか。俺が誰で、この街とどのような関係だったのか。俺は――芹沢怜二という男だったのか?」
六会: 「そうですよ。貴方は、“怒れる銃火”芹沢怜二」
六会: 「此方では、私も、天城支部長も、かつて貴方と共にここにいたUGNのエージェントです」
六会: 「12年前の……“夜”の前哨として、貴方は天城支部長の暗殺と言う濡れ衣を着せられましたが……」
ジョン: 「やはり――と言うべきなのかな」確かに、この街に来てからというものあちこちで妙な既視感を覚える。
六会: 「貴方を知っている方は、そんなことを信じなかった。……それでも」此処で些か言葉を濁し。
六会: 「結果的に、貴方の疑いを晴らすことが出来ず。──この今があります」
ジョン: 「なるほどね、それでこの扱いか。どうにも腫れ物に触るような、中途半端な感があったが」
六会: 「そのことについて、貴方には幾ら謝罪しても足りないでしょう。……それでも……申し訳ありませんでした」
六会: 言って。向かいの席で深々と頭をたれる。
ジョン: 「俺が覚えていないことを謝られても困る」肩をすくめる。
ジョン: 「それより――これからの俺の扱いはどうなるのか、そちらの方が気になるところだ」
六会: それはそうでしょうが。と苦笑を漏らしつつも顔を上げて。
六会: 「貴方が、また此方の支部に復帰することを希望すると言うのであれば」
六会: 「私はそれを歓迎しますよ。……正直、人手不足は深刻です」
六会: 今だって、本来はこのようなことをしている時間もないのですがとは続け。
ジョン: 「名と過去を隠して、か」フッと笑う。
六会: 「貴方の名誉回復には、勿論全霊を持って努めさせていただきます」
六会: 「その間、何かと不自由はあるとは思いますが……」その辺は……と、些か眉を潜め。
ジョン: 「残念だが――12年間かかって出来なかったことだ。信用は出来ないな」
ジョン: 言ってホルスターからを抜いて突きつけるね!(何) ※3
六会: 「それは……」言いかけたところで、銃口に口が止まる。
ジョン: 「俺はこの数年、失われた過去を探して彷徨ってきた。だが……それももう終わったようだ」
六会: 「……どういうことですか?」
六会: 流石に戸惑いつつも、口調は平静なそれで。
ジョン: 「芹沢怜二はもう死んだ。今ここに居るのは、FHのエージェント――ジョン・ドゥだ」
ジョン: 「黒巣市支部長代理の暗殺を依頼されてここへ潜入した、な」
ジョン: 「今までどおりFHで仕事をこなしていけば、少なくとも裏切り者としてUGNから追われることもあるまいよ」
ジョン: 「もしここでFHを裏切れば、俺は二重のダブルクロスだ。そんなのは御免だな」
六会: 「……何を、仰いますか」立ち上がり。相手を見て。
六会: 「貴方は芹沢怜二、間違いありません。昼間のテストでも、それは証明されました」
六会: ラーメンのことね(何)
ジョン: 感動台無しだなおい。(何)
六会: ちょっと言いたくなったんだ!(何)
六会: 「何より……芹沢さん。私は、貴方を疑ってはいません」
六会: 「……確かに、それを払拭する機会、私はそれを逸し続けた」
ジョン: 「問題は真実じゃあない。現状さ」
六会: 「それについては、ただ謝るしかない。それも本心です」
六会: 「なら……貴方がこの街に感じた既視感。──その理由を、私はかつて、あなた自身の口から聞いた」
ジョン: 銃口を額にポイントしたまま聞く。
六会: 「貴方は“この街が好きだからこそ護りたい”と。かつて私に確かに言った」
六会: 「……だからこそ、在野にて尚、この街の子供たちの教育という“守護”を行ってきたんでしょう?」
ジョン: 「……子供」そういえばそんな話を、街で聞いた。ラーメン食わされた時に。(何)
六会: 「ならば……それを忘れないで。思い出してください。“この街を護る”と言った。あの時の貴方の誇りと共に!」
ジョン: 「ぐ……っ……!」ぐらりとよろめいて膝をつく。 ※4
六会: 「そんな貴方が戻ってくれさえすれば尚、心強く在れるんです。私も、天城支部長も……きっと」
GM: 誰かの声が重なり、響いた。
GM: “怖がるな…。お前は、帰ってこれる。帰ってくる場所が…あるだろ──” ※5
ジョン: 誰だ!(何)
イブ: 多分それ、自分(何)
ジョン: 俺か。(何)
GM: 6年くらい前に自分が言ったかもしれない(何)
ジョン: あー、言ってた言ってた。俺じゃない俺が(何)
GM: 当時NPCだった貴方が──!(何)
ジョン: じゃあしばし床に突っ伏した後、銃を握りなおして起き上がろう(何)
六会: 「芹沢さん……」
六会: 様子に、微かに名を呼ぶ。
ジョン: 「――ご高説ありがとう。だが――俺はさっき言ったように、既にFHの犬なんでね」
ジョン: ふたたび銃を額に突きつける。
六会: 「……ですが」
ジョン: 「俺はあんたを殺す。そして、この支部に入り込んでいる裏切り者の手引きで事を終える」
ジョン: 裏切り者、のあたりを強調するかも(何)
六会: 「貴方の戻る場所は確かに此処なんです……! ……?」ではその言葉に一瞬反応しましょう。
ジョン: 「まあ、死に行くあんたに話しても関係ないがね」
ジョン: 「俺がこの場にすんなり入り込めたのも、芹沢怜二を名乗って気を引くように指示したのもそいつさ」
六会: 「……支部の裏切り者……そんな話は、確かに前から聞いています」
六会: 「……本物に、本物の偽名を名乗らせましたか。……なかなかにけれん味のある人物らしいですね、それは」
ジョン: 「ま、そういうわけさ。これでこの支部もおしまい――というわけさ」カチリ、と撃鉄を跳ね上げる。 ※6
六会: 「……報告、ありがとうございます。芹沢さん」
ジョン: 「じゃあな」と言って引き金を引こう(何)
ジョン: 死なないように急所を外して撃つ。腹当たりに(何)
六会: では撃たれたそのままにくの字になり、ティーテーブル向こうへ倒れ伏す。
ジョン: サイレンサーはつけてないんで銃声が響くはずさ! さあ誰か来い。(何)
GM: うん。支部に響いていますね(何)
昴: いきまーす。
 登場Dice 昴: 1d10=(2)=2+57=59
ジョン: 家政婦は見た(何)
ジョン: 多分血だまりに突っ伏すぱぱの前に銃持った俺がいる(何)
六会: 「…………ぁ」小さく、呻きつつも撃った人物を見て。
六会: 「……貴方以外の裏切り者……必ず、見つけますよ。……恐らく、貴方を陥れたのも……」
六会: そこまで、芹沢さんにだけ届く声で言って、力が抜ける。 ※7
昴: ふと、聞こえた破裂音。 余り聞きなれない音ではあるが――聞こえた場所が気にかかり。
ジョン: 「……」その声には無言でかすかに頷きを返し。
昴: 「――突然に失礼いたします、六会支部長代理。 今、何かの音が……!?」
ジョン: 入ってきた人は無視して書類を蹴散らして窓に近づく(何)
昴: 嫌な予感にノックも忘れ。思い切り開け放ったところで――火薬と、血のにおい。 そして目の前に立つ人物を。
昴: 「……せ、芹沢さん? あの、そんなところで何を……あ、いや、えっと。」 混乱。頭を数度振り。
ジョン: 振り返ってこれ見よがしにニヤリと笑っておこうか(何)
ジョン: ついでに窓開けて身を乗り出す(何)
昴: 「あの。 六会支部長代理は……此方にいらっしゃいませんか?」
昴: 思考が停止する。認めたくない、目の前の現状に。
ジョン: あ、俺退場するとシーン切れるから
ジョン: その前に言いたいこととか聞きたいことがあったらやっておいたほうがいいよ。(何)
昴: そう言えばそうですね(何
 登場Dice 皓: 1d10=(10)=10+54=64
皓: げ。と、ともあれ……銃声に昴に遅れて駆けつけつつ。
ジョン: 「やれやれ……緊張感がないというか何というか」
ジョン: 「しばらく見ないうちに、ウチにも随分と大人しいのが入ってくるようになったもんだな」 ※8
昴: 窓から吹き付ける風に、少しずつ。 また、数度頭を振るったところで。
皓: 「何があった……!?」ドアの奥。その様子と立った男性とを見て。
昴: 「…………貴方は……一体、何をしたんだ! 何故此処にいるんだ!」
ジョン: 「見りゃ解るだろう。現実を受け入れな、お嬢さん」
皓: 「……六会さん…………芹沢さん、か?」その相手の顔を見て、呟き。
ジョン: 「津嶋か。久しぶり……と言うべきかな。いい意味でも悪い意味でも変わってないようで何より」
昴: 「記憶喪失も何もかも……まさかこの為に僕たちに着いてきたのか!」 ※9
昴: ぎり、と歯を噛み締め。 自らの迂闊さを今さらながらに呪う。
ジョン: 「ま、そんなところだ」昴の言葉はさらりと肯定する。
皓: 「……これが、現実か……」一瞬、瞬きし。呼ばれ名には頷き。
皓: 「……なら」踏み込み。手にした鞘のままの刀を構え。流れるままの動作で相手の足元を狙う。
皓: 「逃がしはしない!」
昴: 「一体、貴方は何者――っ!?」
??: 「昴、津嶋さん。伏せて!」
GM: 言葉が終わるか終わらないか。扉の後方より轟音と共に紫電が窓へと一直線に奔った。 ※10
ジョン: これはどうしようかな。くらって落ちるか、避けるか(何)
GM: ノイマンパワーでよけてもいい(何)
イブ: ダイス様にきくかい(何)
皓: ごめ、二撃になっちゃった(汗)
未来: これくらいの攻撃を喰らうのはただの芹沢だ、攻撃を避けるのは訓練された芹沢だ
ジョン: じゃあ懐からナイフを一本放り投げて雷に打ち当てる(何)
ジョン: 皓の斬撃は飛び上がって避けよう。そのまま窓枠にぶらーん。(何)
GM: ナイフが避雷針のように雷を吸い込み、届く前に炸裂した。
ジョン: 「さすが――古株連中は容赦がないな」
皓: 「……相変わらず窓からがお好きですね」避けられたそのままに、視線を向け。
ジョン: 「……役者は揃ったか」ぼそっと呟いて。
“天雷”: 「何かあったら呼んで下さいと言ったでしょう!?」倒れた支部長代理に声を掛ける。 ※11
ジョン: 「すっかり老けたな、草野」(何)
“天雷”: 「僕だっていつまでも子供じゃない。貴方はFHに心を売ってしまったのか」
ジョン: 「まあ、これで仕事は一つ片付いた。あーばよー」(何) ※12
“天雷”: 「くっ、逃さない……」ふわりと髪を靡かせて窓際へ──
ジョン: 窓から華麗に飛び降りるね(何)
ジョン: ぐしゃって(何)
イブ: ぐしゃ(何)
未来: 潰れたトマトが。(何
ジョン: そして再生しつつ頑張って逃げるよ!(何)
皓: 此処でPC間ロイス。芹沢さんに 懐旧/■憤懣 にて取得を。
“天雷”: 「──あれは確かに芹沢さんだね」うっかり追うことを一瞬忘れ(何)
皓: 「その様だ……それより操、六会さんを……!」
“天雷”: 「はい」素直に従って、血溜まりの中の支部長代理を助け起こす。
皓: 向こうに倒れ伏した支部長代理に視線と、一歩。近づき。起こすのを手伝いつつ。
昴: 「……草野副支部長代理、津島さん。」 息を整え、窓の方へと歩み寄り。
昴: 「――六会支部長代理を、お願いします。」
皓: 「……」
皓: 「気をつけて」
“天雷”: 「気をつけて」 ※13
昴: それだけ告げれば、ひらりと手を振り。 勢いよく窓の下へと飛び降りる。
皓: それだけ。言って。後は六会支部長の様子に意識を。
昴: 自分が何かに気づいていれば、六会支部長代理を護る事が出来た筈。
昴: ――こうなってしまったのは、自分のせいだと。
昴: 「……今度こそ。」  小さくつぶやいて、ただ、雨の中を。

GM: 窓の外は暗い闇。
GM: 白い霧が視界を遮る。
GM: 頬を冷たい雨に打たれながら、黒巣の街を走った。



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 DOUBLE+CROSS THE 2nd EDITION
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