『betrayers』 黒巣市A.D.2026−Act III+
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 Opening Phase-05 「選択」 ※23
 ScenePlayer:“鉄衣の剣舞” イブ/時刻:たいやき到着後/場所:スラム街/登場:不可

 登場Dice イブ: 1d10=(2)=2+31=33

GM: 火鷹のおいちゃんから届けられた大量のたい焼きは、正直言って手に余るものだった。
ジョン: その量10t。 ※24
イブ: 死ぬ(何)
GM: その中から1箱を抱えて、普段出入りをしているスラム街へと向かった。
イブ: 日ごろの感謝を込めてお裾分けに(何)
GM: 相変わらず降りしきる雨に、なるべく濡れずに済む道を急ぐ。
イブ: 「湿気っちゃうよー。」最近までずっと晴れてたのに、とぶつくさ言いつつ。
GM: ほんの数日の事だったが、水かさは増し、低地の家には水没した所もあるという話だった。
イブ: 「反動かなあ。……あ。ということは」
イブ: 「みんな移動してて会えないかもなあ」むう。と軒下に立ち止まり。
GM: 住民達は少しでも小高い所へ移動しようと、家財道具を一杯に抱えた者の姿も目立った。
イブ: 急に強まった雨脚を避け、一度周囲を見回し。
イブ: この辺で避難できそうな建物を当たってみるしかないかなあ。などとぼんやり考える。
GM: 降り止まない雨の遠く向こうからサイレンが鳴り響いた。 ※25
イブ: ふとそちらを見て。
GM: 『警戒水位警報、警戒水位……………付近住民は直ちに避難を……』
イブ: 「うへぇ。参ったなこんな時に…。」よいしょ、と袋を抱え直し。
GM: 更に向こうへと歩く。
GM: 水没した桟橋が少し先に見えた。
イブ: 「この辺りなら橋向こうの空きビルが……って、あー。駄目か。」
GM: 茶色く濁った水は渦を巻き、不気味な轟音を響かせていた。
イブ: すっかり渡れそうもない桟橋を遠目に見やり。とりあえず様子だけでも見ようかと、近寄れるだけ近寄ってみる。
GM: 水面の向こうに目を遣れば、濃霧が視界を遮っていた。
イブ: 「霧…またか…。」
GM: その霧に、何か大きな影が浮かんでいるように見えた。
イブ: これじゃあ今日知り合いに会うのは無理かな。とため息をついた。
イブ: 「……?」目を凝らして影を見定めようとする。
 Dice GM: 1d10=(7)=7
イブ: なんだなんだ(何)
GM: 盛り上がった水面から、首を突き出してこっちを見る“竜”。
GM: それと視線が合ったような気がした。 ※26
イブ: 「…………。」ひくっ、と顔が引きつる。
イブ: 「……え、ええと。じゃあそろそろ帰ろうかな」ギギギ、と目を背けて回れ右を試みる(何)
GM: 竜の周囲の水面から幾つもの水柱が空高く跳ね上がり、
GM: 重力に従ってUターンをし、イブの頭上に向かって落ちてくる。
イブ: 「ちょおおおおお!?」
GM: さながら巨大な噴水のようにも見える。ただし、水量は膨大なので首の骨くらいは軽く折れそうだ(何)
イブ: 叫んで跳躍。転がって回避を試みる!(何)
GM: 幾筋もの水柱が立て続けに落下し、イブの居た場所は跡形もなく水に沈んだ。
イブ: 「鉄砲水とかってレベルじゃねえぞ!!」
イブ: とりあえず逃げます(何)
GM: 辛うじて転がって難を逃れたが、水柱は再び上空へと舞い上がろうとしていた。
???: 「何を遊んでるんだよ…こっちだ」
イブ: 「また来る、また来るーっ………って、え、どっち!?」
イブ: 慌てまくった意識でとりあえず声に従い。
GM: 建物の影から掛けられた声に従い、物陰へと身を躍らせる。
イブ: ずしゃあ、と物陰に飛び込み。
GM: 弓をつがえた“射手”は、イブを追ってくる竜の眉間目掛けて矢を放つ。
イブ: 「あ、あああありがとうっ!?……あれ?」
???: 「僕の力じゃ牽制くらいにしかならない、けど……」
イブ: 目の前に居る人物を見て、首を傾げる。
GM: イブの直ぐ真横を、矢が飛んでいった。
イブ: ひくっ。今日二回目の引きつり笑いをして。
GM: 放たれた矢は竜の眉間を貫き、その動きを暫し止まる。
イブ: そのまま水たまりに突っ伏した(何)
“射手”: 「何やってるんだ……此処も危険だ、こっちだよ」
イブ: 「あー…うん。うん。逃げるんだろ…。」のたりと起きあがって、促されるまま逃げます。
GM: イブの手を掴もうと、その手を伸ばす。
イブ: 手を取られる前に起きあがる。助けは要らないとばかり。
“射手”: 「………いつまで、こんな所で、こうしているつもりだ?」
GM: 拒絶され、肩を竦めてキミを見やる。
イブ: 「“こんな所”ってのは、この路地のことか?それともこの“檻”のこと?」笑う。
“射手”: 「全てだよ。“君自身”を含めた全ての檻に」
イブ: 「うるせぇなあ…。こういう非常事態にそんな大事っぽいこと聞くなよ。空気読め北条。」 ※27
イブ: めんどくさそうに頭を掻き。
“射手”: 「いつまで甘んじているつもりなんだ? …気付いているんだろ、蒼太!」
イブ: 「なんだ、こないだの質問の答えでも教えに来てくれたのか?それとも説教かましにきたのか、どっちだ。」
イブ: 呼ばれた名前は否定せず。
“射手”: 「“二人”が共存し続ける事などできない」首を振って。
“射手”: 「元に戻る方法がある…と云ったら──」
“射手”: 「……“あの人”なら、お前の現状を変えられるかも、しれない」
イブ: 「……取り引きでもしよう、ってか?」
“射手”: 「圧倒的にお前にしかメリットが無いけどな」
イブ: 「何か企んでんだろ、お前のことだから。」
イブ: 「…いや、お前のいう“あの人”の考えることじゃ、お前も知り得ないか?」
イブ: 皮肉気げに笑い。ふぅ、とため息をついて。
“射手”: 「何割かは正解だよ」大きく息をついて。
“射手”: 「…ただ、これは僕の独断だ。巡り合わせとは言え、お前には一度見逃してもらっていたからね」
イブ: 「そりゃ律儀なことで。」
イブ: 「別に俺とかイブとかの共存がどうのこうのってのはどっちでもいい。いずれ消えるときは消えるさ。」
イブ: 「ただ、“あの人”とやらに会わせてくれるってんなら載ってもいいぜ?」
“射手”: 「いずれ分かる事、だから。ただし、最初に断っておくけれど、“あの人”は二人居る」
イブ: 「二人?」
“射手”: 「僕が心底付き従っていたのは“先代”の方だ。でも彼はもう居ない」
“射手”: 「そして今回、君に合わせたいのは…もう一人の方だよ」
“射手”: 「正直なところ、僕にも計りかねている」
イブ: 「当事者には会えねえってか…。もう一人がその後がまか?」小さく舌打ち。
“射手”: 「そう。先代は死んでしまったからね。──鳥越劉斗に殺されて」
イブ: 「……そう、か。」視線を外す。
“射手”: 「“彼”が僕の思うような人物であるならば、君の現状も変えられるだろう。君に持ちかけるのは僕にとっても一つの「賭け」である」
“射手”: 「これが僕の『企み』だ。気は済んだかい?」
イブ: 「俺をテストに使おうってか?殴るぞオマエ。」鼻を鳴らす。
“射手”: 「殴ってもいいよ。僕も避けるけど」弓をつがえ直す(何)
イブ: 「この距離なんだから殴り返せよ。弓で。」(何)
“射手”: 「零距離射撃がお好みか? 暫く見ないうちに黒巣風に染まったものだね」(何)
イブ: 「元2−Aなめんなよ」(何) ※28
“射手”: 「知ってるよ。僕もクラスメイトだったしね」(何)
イブ: 「まあ、お前の企みがあろうと別にいいさ。」ふう。
イブ: 「俺は俺のやりたいことに、それを利用させて貰う。それでいいだろ。」面倒そうに。
“射手”: 「──ともあれ、だ。向こうの扉」
イブ: 声に顔を上げて、示された先を見る。
“射手”: 「その先に、君が変わる何かがある“かも知れない”。利用したければ、扉を開けてくぐるといいよ」
イブ: 「分かりやすくていいな。入ったら建物ごと爆破とかじゃなければ。」鼻で笑って。進む。 ※29
“射手”: 「本気で殺そうと思うんだったらそうするね」
GM: 冗談とも本気ともつかない言葉を背に受けて。
イブ: 「大事な“被検体”になんてことしてくれんのよ、ったく…。」語調は変えないまま、扉に手をかけ。
イブ: 「じゃあま、賭けに誰が勝つか。お楽しみだな。」
イブ: 後ろに向けて片手を上げて。扉をくぐった。
GM: 扉を開いた先には漆黒の闇が続いていた。

“射手”: 「──無事に戻ってこられたら、ね」 ※30


GM: シナリオロイス:鳥越 劉斗orもう一人の自分or“あの人”の何れかに。
イブ: んー。じゃあ“あの人”に □有意/■猜疑心 かな。
GM: 了解です。



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 DOUBLE+CROSS THE 2nd EDITION
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