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 DOUBLE+CROSS THE 2nd EDITION
 「『betrayers』黒巣市A.D.2026−Act III+〜Master Screen」

 各シーンのネタ晴らし、感想、余談などを。GM用メモ、あるいは言い訳ともいえますが(何)
 灰色文字はメモ帳からの抜粋。あるいはGM/PL情報。
 (背景画像は、こびと撮影/加工によるものです)



 ステージ説明
 開催履歴

 「2026」シリーズとは、20年後の魔街化した黒巣市を舞台にしたタイムパラレル仕様のセッションです。
 関連セッションは現在下記4つです(PL名敬称略)

 ■「Sie wollen mich abzocken」黒巣市A.D.2026−ActT
 (2006/09/04〜久流GM開催、通称“第二夜”)
 参加PC:“逆位置の太陽”津嶋 皓(たつき)/“天雷” 草野 操(こびと)
 /“混沌の主” 溝口 肇(桜井蒼樹)/“鉄衣の剣舞” イブ(比良坂)

 “鎖の夜”作戦(第一話より抜粋)
 『“失墜の騎士”が齎したデータによる”キメラ”の生存本能から来る学習能力、及び忠誠心は賞賛に値する』
 『より精度の高いデータの集積を“我々”は考慮し。オーヴァードの段階的統治に状況を進行する』
 『テンペストによる投下による被害は後に添付する図を参照。“第一夜”にて放たれたジャームは死滅すると予測される』
 『第2段階として街を封鎖。以下、段階を経て進む事とする』
 『“我々”は 真冬の夜の夢 の残滓より経験する。知れ。繋げ。戒めろ』
 『ここに鎖の夜作戦を開始する』

 草川 仁は12年以上も前に計画され、未遂に終わったオーヴァード治療計画のデータを所持していた。
 それは『FHとUGNが共同にて行なった』モノであり、
 “キメラ・マスター”の研究データが取り入れられている事でも現在と関係している。
 『彼女から全てのデータが抽出されたわけではなく、彼女は彼女で知りえる情報以上を脳の中に残している』
 俗な言い方をすると忘れてしまっている。

 “鎖の夜の第2夜の計画”=通称“第二夜”、テンペストによるオーヴァード処理計画。
 ※簡単に言うと、“キメラ”のデータ奪取と共に黒巣に収束させたオーヴァードをテンペストの手により粛清。
 規定された人口まで削減する計画。→PC達の活躍により、阻止。


 ■■「種をまく人」黒巣市A.D.2026−ActII
 (2006/11/06〜比良坂GM開催)
 参加PC:”はるか遠き空” 美月 奏(久流)/“いつかの翼” 高坂 慎(giwa)
 /“天雷” 草野 操(こびと)/“逆位置の太陽” 津嶋 皓(たつき)

 Thank you goodbye yesterday, Good morning sunny day.(比良坂GMメモより抜粋)

 溝口肇及び真田真理亜のUGN亡命により、
 “キメラ”のデータ奪取による「鎖の夜“第二夜”」の実行は見送られることとなった。
 無闇にUGNへ手出しする訳にも行かないFHは、過去に失敗作として破棄された被検体「坂上昇」に目をつける。

 彼の能力は、触れた者に種(因子)を植え付けて、そこから徐々にジャーム化させるというもの。
 行動パターンは種をまいたものが制御することが出来るが、
 初期段階では植えられた者へ強く干渉できないため実用に至らなかったものである。
 一度は完成を見た“キメラ”の残されたデータからこの能力を補完し、
 計画免除者と繋がりの薄い貧民層に種を蒔くことで水面下から“第二夜”を実行する。

 破棄された後に保護を受けていた人間(芹沢)を、暴走によって殺害してしまったことで
 強烈な「疎外感」を感じていた坂上に、FHが提示したのは「居場所」だった。
 必要とされれば何でも良かった。そして、坂上は能力を補完され、“種をまく者”として蘇った。
 初めこそ相手を選んでいたものの、力を使うにつれ外れていく抑制。
 そしてその手は“かつての同胞”にまで伸びることとなる。

 不審なジャーム化の増加に動き出すPC達。
 狂っていく友を手に掛けるのか、それとも。
 引き返せない過ちを、償う術は。

 全ては記憶の中に。


 ■■■「Gloria in excelsis deo」黒巣市A.D.2026−Act III
 (2007/01/29〜こびとGM開催、通称“第三夜”(クロスタワーバトルロイヤル))
 参加PC:“音よりもなお速き” 矢作 運(わかば)/“金色の獣” 佐伯 詩架(だいち)
 /“鉄衣の剣舞” イブ(比良坂)/“逆位置の太陽”津嶋 皓(たつき)
 /“笑う道化師” 時非 未来(来栖神羅)/“牙狼の王” 久継 駆穂(久流)

 四年に一度の黒巣市一大イベント「黒巣バトルロイヤル」の開催が迫る。
 優勝者に与えられるのは「ただ一度限りの全て」。それぞれの望みを叶えるため、戦士達は塔に集う。
 しかし、其処には街を消滅させる超兵器が隠されているという。
 “鎖の夜の第三夜の計画”を執り行うのは、鳥越劉斗に殺されたはずの“火鷹”。
 彼の狙いは、そして黒巣の命運は如何に。


 ■■■■「betrayers」黒巣市A.D.2026−Act III+
 (2008/08/04〜こびとGM開催、通称“第三夜”外伝(九頭竜))
 参加PC:“創造された氷” 睦月 昴(風翼)/“リバース・バレット” ジョン・ドゥ(乾)
 /“逆位置の太陽”津嶋 皓(たつき)/“鉄衣の剣舞” イブ(比良坂)
 /“笑う道化師” 時非 未来(来栖神羅)

 「黒巣バトルロイヤル」は閉幕した。
 クロスタワーに隠されていた超兵器“OOG”は破壊され、黒巣の湖底へと消える。
 しかし、市内を覆う“終焉の狭霧”は、未だ晴れてはいなかった。

 “第三夜”の後、一時的に姿を見せていた陽も陰り、黒巣は再び鉛色の雲に覆われた。
 降り出した雨は絶え間なく地を叩き、視界は白霧に閉ざされ、
 水嵩を増した濁流は、河となって低地へと傾れ込む。
 低地に住む者は居場所を失われ、
 突如として現れた“九頭竜”の脅威に晒されることとなった。



 タイトル
 betrayers

 タイトルは参加PC選定後に考えました。
 このシナリオで一旦雨を上がらせる事を想定し、「Over the Rainbow」という仮題も考えていたのですが、
 裏切り者や記憶喪失者がやたらと多いので、「○○が多すぎる」的なものに…と
 考えた結果、シンプルに「betrayers(裏切り者達)」となりました。

 第一夜のラストシーンで裏切り者の存在の示唆があった事を受けて、シナリオを調整しました。
 依頼をぶっちしたジョン、それと暗示にかかったイブ、そしてNPCの在家。在家は酷かった…(何)

 とはいえども、“ダブルクロス”とは、別に在家を特定して指したものではなく、
 まだまだ黒巣支部(特に六会支部長代理)には受難が続くことでしょう。
 別のGMが「まだまだ裏切り者は居る」って言えば居るんですよ、ええ。



 きっかけ
 マスターサイドの目的として

 前回の“終焉の狭霧”設定を全然回収してねえええぇぇぇぇぇぇ(爆)
 そのまま次のGMに丸投げしてしまうのも手だったんですが、
 「一度に200点以上のダメージを与えると、1点ごとに1%誘爆の可能性が上がる」
 という設定を今更無かった事にもできないし、
 かといってそのまま野放しにしてれば、きっと誰かが黒巣市を壊滅させそうだし(何)
 せっかくだから霧を消すために何ぞイベントでも起こそうか、という伏線回収が目的です。



 告知
 BBSでの告知

『黒巣市A.D.2026−Act III+ (タイトル未定)』参加者募集

【シナリオ名】『未定』黒巣市A.D.2026−Act III+
【シナリオタイプ】2026ステージ/シリアス
【応募締め切り】7/19(土)23:30頃
【開催日時】8/4(月)〜8(金)日、22:30〜25:30(参加者都合により多少変動)
【セッション用チャンネル】#ko_DX
【募集人数】3〜4名

【シナリオ予告】

 クロスタワー崩壊直後。
 “第三夜”の後、一時的に姿を見せていた陽も陰り
 黒巣は再び鉛色の雲に覆われた。

 降り出した雨は絶え間なく地を叩き、視界は白霧に閉ざされ、
 水嵩を増した濁流は、河となって低地へと傾れ込む。
 低地に住む者は居場所を失われ、
 突如として現れた“九頭竜”の脅威に晒されることとなった。

 絶え間なく繰り返される襲撃に、徐々に疲弊してゆく戦力。
 この地に住まう者として、執る術は如何に。


【GMより】
 性懲りもなく2026シリーズの続き、「鎖の夜の3.5夜」です(爆)
 第三夜の伏線回収…だけのつもりが、ややオオゴトになっているのはきっと気のせいです。
 平日分割(22:30〜25:30くらい)が可能で、
 かつ、2026シリーズログを読了し、バックボーンを大まかに理解していることが望ましいです。

 開催日は、8/4(月)〜8(金)分割開催が濃厚。
 最終日は参加者都合を鑑みつつ、4時くらいまで。
 進行具合によっては、次週の頭にずれ込む可能性もあります。

 共通ハンドアウトと個別ハンドアウトのサンプルを用意しました。
 参加希望PC名とキャラシートアドレス、希望するシチュエーションを併せて提出してください。
 参加者を決定後、個別ハンドアウトを提示します。


【参加PCについて】
・新規PCで参戦の場合は、20点分下駄を履かせてキャラメイクしてください。
 この際、UGNエージェントを作成しても構いませんが、
 黒巣封鎖以降にエージェントになったという扱いにしてください。
 また、今セッションに限っては黒巣市外から派遣されたUGNエージェントも可能です。
・新規PC作成時に手持ちのPL経験点を追加消費しても構いません。
・その他、背景設定やPCの作成&運用ルールは1作目に準じます。
 (20年後PCは、うっかりジャーム化しないよう気をつけてください)


 他にも質問がありましたら、IRCチャンネル内で直接問い合わせてください。

◆第一回のレギュレーション、第一回で示された大体の設定。
http://doublex.client.jp/2026act1.html

◆第一話ログ
「Sie wollen mich abzocken(ご冗談でしょう?)」黒巣市A.D.2026−ActT
http://bluesheep.gooside.com/trpg-dx2026act1.html

◆第二話ログ
「種をまく人」黒巣市A.D.2026 Act2
http://doublex.client.jp/seedfolks/index.html

◆第三話ログ
「Gloria in excelsis deo」黒巣市A.D.2026−Act III
http://feel.fool.jp/sepa/log/2026_3rd/

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【ハンドアウト】ver.1.0

【共通ハンドアウト】
シナリオロイス:九頭竜(くずりゅう)
 黒巣の低地を覆う巨大な湖に突如として現れた“モノ”。
 それは九つの首を持ち、多種多様な能力を用いて万物を飲み尽くす“竜”。
 如何なる理由から現れたものかは定かではないが、
 この地に生きる者として、キミにはその存在を見過ごすわけにはいかなかった。


【個別ハンドアウト・サンプル】
◆イリーガル、UGNエージェント(新旧問わず)
 バトルロイヤルが終幕し、一時の晴れ間の後に降り出した雨は
 絶え間なく地を叩き、水嵩を増した濁流は河となって低地へと傾れ込む。
 低地に住む下層の者として居場所を失われたキミの目の前で
 突如として竜がその姿を現し、傍らに居た友を飲み込んだ。

◆UGNエージェント(新規PC用)
 別市で実績を上げていたキミは、急遽、黒巣支部へと派遣される事となった。
 閉鎖されて十数年経つというこの特殊な地に於いて、
 UGN本部からの増員たるキミを何故か訝しむ目があるようだが
 今、目の前にある危機を乗り越えるために、彼等と協力を誓い合った。

◆各務エージェント(どっかのK君とか)
 支店が白い竜に襲撃され、被害を受けたという連絡が入った。
 調査の結果、河川沿い合計9つのエリアで同時に出現を確認されたとのこと。
 キミは剣を取り、黒巣市全域を飲み尽くしかねないこの巨大な怪物と対峙する。
 その時――追い続けていた影を、纏う炎と共に目にするのだった。

◆「運命の剣」計画被験者(どっかのIたんとか)
 警戒警報が人々を追い立てる混迷の最中、キミはかつての友と再会した。
 「“あの人”なら君の現状を変えられるかもしれない――望むならば、だけど」
 友の指し示す先に待ち受けているのは、罠か、それとも鎖からの解放か?

◆その他(思いつき段階。新規作成PCがHO内の「友」でも可)
 「此処は“彼女”の唯一の居場所。だからごめん、離れたく無いんだ…」
 勧告が出されたエリアに住む友人を訪ね、避難を促すも、
 友は焦燥しきった笑みを君に向けながらキミの申し出を断った。
 しかし。友の傍らに居るはずの“彼女”の姿はなく、予兆は確実に迫っていた。

◆その他
 FHPC等、要相談。希望シチュを参考にハンドアウト作成。



 GM設定
 セッション開始当初の裏情報

【各組織の対応】
・テンペストは建前として外壁警護のために動けないが、要請があれば空爆支援を行うとのこと。
 (空爆支援は攻撃対象を選べず、範囲射撃相当の無差別攻撃を多数)
・FHからは返答無し。
・各務、神城は支店防衛を主としての制限付き支援(某コンバットインストラクターの派遣)+UGNへの無利子軍資提供。
・UGN本部からは有志エージェントの派遣(新規PCかNPCを複数人)。
・ユニテック社は難民キャンプの設営支援。

【九頭竜】
・一般Ef、非戦闘Efは持っていない。高肉体、低精神型のRC系メイン。
・霧の本体は主としてブラックドッグ+α+ブラム=ストーカー(《血の契約》)

1)エン黒犬(光竜)
2)黒犬ピュア(雷竜)
3)キュマ黒犬(吼竜)
4)エグ黒犬(惑竜)
5)ハヌ黒犬(気竜)
6)モル黒犬(砂竜)
7)オル黒犬(水竜)
8)ソラ黒犬(幻竜)
9)バロ黒犬(黒竜)
本体)ブラスト黒犬(赫竜)

市内に拡散した“終焉の狭霧”(《自爆装置》有ブラックドッグRVの粒子集合体)を消滅させるための茶番。
一度の攻撃によるダメージが200点を超えると起爆する可能性がある事は変わらない。

【ミドル前半までのタイムスケジュール】
OP1(すばるん):バトロワから数週間前→バトロワ終了から4日後(夕方)
OP2(ジョン) :バトロワ終了翌日→バトロワ終了から4日後に黒巣入り(夕方)
OP3(あすらん):バトロワ終了から4日後に丸呑みされる(昼前)
OP4(皓)   :バトロワ終了から4日後に復帰、イブを見送って竜と対峙
OP5(イブ)  :バトロワ終了から4日後に誘拐される。

24日夜:バトロワスタート。
25日(0):零時過ぎに優勝者決定。一日中好天。
26日(1):未来にユニテック社長の勧誘話。その後、激しい雨に。
27日(2):激しい雨。黒巣湖増水、夜に竜出現。
28日(3):雨。黒巣湖危険水域に(早朝にMS)、未来丸呑み、ジョン派遣契約(OP)
29日(4):激しい雨。一部河川氾濫。皓が退院、イブにたい焼き届く、貨物列車事故、昴は事故を目撃(OP)
30日(5):雨。
31日(6):雨。
翌1日(7):終結(予定)


 ――というような裏情報と流れをベースとしてセッションスタート。
 GM、うっかりと予定を詰め込んでしまったがために、準備不足感は否めず。
 随所で脳内メモリに頼ったために、設定面でやや怪しい事態になっています(何)



 Master Scene-00 「指示」 
 早朝の電話

 バトルロイヤル終了三日後(12月28日)、早朝。
 師走の都内某所で就寝していた“火鷹”に一本の電話が――というシーンです。
 おじさんではなく妙齢の美女だったらサマになっていただろうになあ…残念(何)

 「残念ながら、“私”には判りかねます」
 半分は本当。先代が行った事業なので、記憶の無い現在の状態では分からない部分もある。
 もう半分は嘘。先代の置き土産の欠片を利用して、九頭竜を創り出した張本人。

 失くした右腕に思いを馳せる
 前回、駆穂に切り落とされた右腕を受け取った後、細工を行い、湖に自ら投げ込みました。
 欠片を埋め込んだ右腕を黒巣湖に棲む生物に食わせ、複数回の食物連鎖を経て、
 適当な生き物に到達した時点で変容させ、九頭竜の母体(本体)としたのです。

 閉ざした眼にいくつかの情景を映し
 九頭竜の本体に《血の契約》を使用中。血の従者を介した事にしても差し支えなかったかも。
 《血の契約》でブラストエフェクトを使わせている使用者の侵蝕率も上がるのかどうか、
 記載が無いために、今回は「上がらない」ものとして用いています。
 
 火鷹はバトロワの残務処理を行っており、
 九頭竜騒動が決着するまでは、(対外的には)外出しない&動かないつもりでいました。
 ちなみに、招かれざる訪問者(イブ)の出現は予測していません。



 Opening Phase-01 「地図」 
 地図

 新キャラクター・昴の立ち位置と行動指針を提示するシーンとして「地図の作成」任務を用意しました。
 市内全域移動、ジョンとの合流、在家と同伴。全てを叶えるナイスアイディアだと自画自賛です(笑)
 余談ですが、前回の“天雷”の台詞、
 「UGNはいつでも手薄でね。エリアマップなんてのを作るようなマメな人は居ないよ」
 なんてのは、すっかりサッパリ奇麗に忘れておりました(爽)
 昴が支部に来てくれた事は、支部にとって渡りに船だったことでしょう(しみじみ)

 こんなのとか、こんなのとか
 第一話終了時の雑談で、明良PLさんとイブPLさんに描いていただきました。
 見かねた操が数カ所手直しを加えているようですが、焼け石に水です。

 在家 歌織
 “ジャック・オー・ランタン” 在家 歌織。この回のキーパーソンとなるNPCです。
 黒いレインコートに白い手袋といった出で立ちは、
 雨の降りしきる黒巣市では割と一般的な外出スタイルであると同時に、
 機能的であること、体の大部分を隠す事ができるという便利衣装です。
 手袋は、「無意識に使ってしまう《異能の指先》防止のため」という表向きの理由も兼ねて。
 ここまで外見を考えてから、CNと所以を思いつき、
 在家(央仁次)とジョンが合流しやすい状況に持っていけるように設定を練りました。



 Opening Phase-02 「派遣」 
 グッド○ィル

 参加PC募集時に、ジョンの固定ロイスをそのまま使わせていただきました。
 「これどう見てもあの会社だよね」とイブPLさん達と時事ネタ談義を(何)
 ジョンPLさんに詳しい設定を伺うと、「ボイスオンリーの存在なんじゃね?」という答えが返ってきたので、
 当初考えていた「“グッド○ィル”はUGNを裏切った芹沢ロイスの神崎一馬だった」というネタを引っ込め、
 ロールするに当たってボイスオンリー以外の肉付けを勝手に考えさせていただくことにしました。
 せっかくグッド○ィルが居るんだから、じゃあ繋ぎ人員もそれっぽく…と
 「央 仁次(おー○んじ)」という安直な名前の工作員が誕生しました。反省はしていない。

 『#を押して暫くお待ちクダサイ』
 こんな手法をとる派遣なんて無いと思いますが、アンダーグラウンドの仕事を依頼する組織だから
 このくらいの外連味があってもいいよね?(ぇー)

 『雇用ポイントをあと13稼ぐといい』
 とりあえずこう言っておけば理由を詮索する気力も失せるだろうと。

 「月は何処にある?」と尋ねて「天中に」と答えられた人物
 ガン○ムXの名言(?)が脳裏をよぎりますが、
 元ネタは、第三夜のCXで火鷹と朽月(久継駆穂)が交わしていた会話からです。
 メモには「中天に」と書いてあったんだけどなあ…(遠い目)
 「月は何処にある?」と問われたら、
 黒巣ならば、「雲があるから見えないよ」「昼だから分からないよ」等という返答が一般的。
 万が一、的外れな対象に問いかけたとしても、
 「寝言か?」「暦が気になるのか?」で済ませられるだろうと、この合言葉を用意しました。



 Opening Phase-03 「依頼」 
 水際代表

 九頭竜の本体(核心)に迫る枠として、スラム代表の未来には水際で頑張ってもらうことにしました。
 深奈も前回に引き続き登場です。
 彼女は未来のパートナーとして切っても切れない間柄となりつつあります。

 余談ですが、PC5枠が未来ではなく新規男性PCだった場合、
 「ある日」を境に彼女の姿が変貌し続け、やがて黒巣の湖に還ってしまう…
 といった悲恋物を軸にする展開も考えていました。それが何でこんなことに。
 ちなみに、このシーンに登場する竜は「赫竜(本体)」です。

 妻の玲奈は健康的な美人で、キュマイラ/エグザイルのOV
 美しいキュマエグがいてもいいじゃない! ってことで。
 人魚とかスキュラとか、女性型の水棲生物は美人の姿が多いですね。良い事です。

 「ひがみは止めてくれたまへ!!」
 「逆○裁判」のおパンツ君の口調がちょっとだけ移りました。



 Opening Phase-04 「炎影」 
 怪獣2体との出会い

 バトロワで負った傷が癒えぬまま、対竜戦線にかり出される皓のシーンです。
 このシーンに登場する竜はブラックドッグ/バロールの「黒竜」です。

 気体の集合体が竜の姿をとり、竜そのものに質量といえるものは無いように思えた
 九頭竜のモデルはヤマタノオロチです。
 ヤマタノオロチやヒドラは決壊した河川、水害の化身とする説もあります。
 ネーミングは福井県の一級河川・九頭竜川から。
 黒巣湖へと流れ込む河川、あるいは外部へと向かう、合計9つの河川があり、
 それぞれの性質ごとに分かれた霧が、河川を伝って伸び、竜の首&頭部の形を取っています。
 ぶっちゃけ霧ですから、竜そのものに質量はありません。
 ですが、首によっては内部に水や廃材などを溜め込んで、攻撃時に放出するモノもあります。

 何故かその剣を取り落とした
 手の麻痺です。
 脳にできた腫瘍が拡大し他部位を圧迫するにつれて、特定の身体部位が動かなくなるケースがあるといわれます。
 このシナリオ内の鳥越(“EverybodyOne”)は、それに似た状態だとイメージしてください。
 パソコンでいうなら「断片化」率がMAXに近く、正常なファイル(記憶)を検索する事も困難な状態かと。

 出会った(戦った)相手にロイスを取得し、それをタイタス化する事を繰り返すことによって
 辛うじてジャーム化とキャパシティオーバーから免れている状態だそうですが(第一話GM談)、
 何度も刃を交えた相手(皓)を記憶(ロイス固定化)しようとして、先に記憶容量が限界に達しました。
 また、《コントロールソート》は使用不可とし、全行為判定に2DPを課しています。



 Opening Phase-05 「選択」 
 射手の画策

 イブPLさんには前もって「皓と別行動したいんだったら、たい焼き配りに行ってね」と打診済みでした。
 このシーンに登場する竜はブラックドッグ/オルクスの「水竜」です。

 その量10t
 前回のエンディングでは3箱って云った気が…まあいいか。

 幾筋もの水柱
 《水の刃/要の陣形》です。

 “射手”
 皓の部屋を出た時から、ずっとイブの後をつけていました(何)

 「“二人”が共存し続ける事などできない」
 射手の言い放ったこの言葉、セッション終了後には頷けるものだったと思います(何)

 「圧倒的にお前にしかメリットが無いけどな」
 確かに。少なくとも射手にとっての実利は全くありませんでした。

 「“あの人”は二人居る」
 先代火鷹(志貴野)と今代火鷹(御堂)の二人を指します。
 射手こと北条亮は、先代火鷹の養子として幼少時から世話になっており、恩義も感じていました。
 しかし肝心な時に先代火鷹の傍に居らず、守る事ができず、
 挙げ句、自らの保身のために「鎖の夜作戦」の手引きをした――などと謂われ無き中傷を受け、
 失意のうちにUGNを去ったのです。
 今代火鷹の御堂忍とは、同じ人(先代火鷹)に世話になり、互いに存在を知ってはいたものの、
 年齢の差などもあって何となく一定の距離を保っていた、と射手PLさんの弁。

 向こうの扉
 どこで○ドアー。《ワームホール》を作成する使い切りのアイテムだったと思ってください。

 「無事に戻ってこられたら、ね」
 先代火鷹の代わりに今代火鷹に忠義を尽くすべきか、“射手”は未だ迷っています。
 本来ならば関わり合いたくもないのですが、
 時々、今代があまりにも先代に似通った言動をするために、“射手”は混乱しているのかも。
 見定めるための生餌としてイブ(蒼太)に取り引きを持ちかけました。
 結果、もしかしたら捉えられて再度「運命の剣」の実験体になるのだろうか、とか
 洗脳されるのだろうか、とか、ちょっとだけ考えもしましたが、
 2026ルー君にとっては「でもそんなの関係ねぇ」事のようです(古)



 Middle Phase-01 「遭遇」 
 ジョン回収工作

 ジョンが昴と在家に拾われて、UGN支部へと向かう合流シーンです。
 その前にジョンに単独シーンを設け、央仁次と遭遇し今後の指針を伝えます。

 壮年の男性と思しき、少ししゃがれた静かな声
 央仁次が対外的に取る基本の姿です。名前と工作員という立場に見合った壮年男性を設定しています。
 もちろん変装(《擬態の仮面》)です。

 天中だったよ!(何)
 ごめん、本気で間違えました。いや、最初のが間違いだったんですけども。
 トラップは何処にでも転がっているものですね!(何)

 「名前は…ジョンではなく「芹沢 怜二」と名乗るといい」
 央仁次は“グッドウィル”以外にも、幾つかの依頼を平行して受けています。
 一つ目は“プランナー”から。
 1)“グッドウィル”を介してやってくる暗殺者の手引きをすること。
 2)その際に偽名として「芹沢 怜二」と名乗らせること、
 3)出来るだけ派手に動いて、支部長代理と親しいエージェントの注目を集めること。
 “プランナー”の狙いは、黒巣支部のトップ(支部長代理、副支部長代理など)に揺さぶりを掛けて、
 黒巣市内に在る各組織の裏活動(第四夜の準備?)をしやすくさせることです。
 暗殺が失敗しても、「芹沢」という存在がトップ(六会支部長代理)に少なからず動揺を与え、
 央仁次(の擬態)に対して疑惑の目を向けさせておけば、他の監視が手薄になり、
 央仁次という駒が失われても、その直後には少なからず油断が生じるだろうという「プラン」です。
 ちなみに“プランナー”は、ジョン・ドゥが芹沢怜二その人だと知っていたのかも…。

 「私はこの仕事の後もまだ支部に居るつもりなんでね」
 平行依頼二つ目。黒巣市の継続監視です。この件の依頼主については後述。
 この言葉は、ジョンに対しても正体を明かすつもりはないよ、との宣言でもあり、
 ジョンが記憶を取り戻した際に「裏切り者が支部内に居る」と
 支部長代理に対して注意を促せるように、という伏線でもあります。

 「在家さん、あそこに何か……人が倒れてる!?」
 先に言われてしまった(何)
 昴と在家は一旦別れ、手分けして生存者捜しに向かって、その後合流したのだと思ってください。
 昴と分かれた在家は、急いで暗殺者(ジョン)を探し、必要事項を伝えて姿を消します。

 “プランナー”の計画の中には、黒巣の九頭竜戦の準備を手間取らせるため
 市内へ送る物資供給を一時的にストップさせる、というものも含まれています。
 ジョンには知らされていませんでしたが、彼の乗った貨物列車が特定のポイントを通過する際、
 列車を破壊して彼を放り出す手筈が整えられていました。
 事故に遭った不幸な被害者を装わせ、UGNに回収させるのに都合良い状況の作成にもなる。
 一石二鳥ですね(何)
 央仁次は正体を隠しつつ、あらかじめ教えられた落下予測地点に時間通り向かうだけです。
 幸いにも昴は知覚力は高くなく、何も無いところでも転んでくれます。先回りなんて楽勝です(何)
 ちなみにこの時に列車を破壊したのは九頭竜(気竜)です。
 “プラン”に協力した黒幕が一役買い、竜を操って列車を攻撃しました。



 Middle Phase-02 「決別」 
 調達&事前情報収集

 九頭竜に飲み込まれた未来と深奈、健一のシーンです。
 というか、女性名に「〜奈」が多すぎます(何)

 凪のように穏やかだった。
 台風(九頭竜)の中心だと思ってください。

 「“それはさせない”の」穏やかに笑う。
 「それはさせない」というのは、黒幕の意思です。

 「あの日、私は“ザクロ”を食べてしまった」
 核はザクロの粒に似ており、また、人肉を遠回しに「柘榴」とする表現もあります。
 裏話となりますが、『食物連鎖の末、ある程度の知能を持った生物に核が到達すればよい』
 というのが放り込んだ者の思惑でしたが、
 玲奈の物言いからすると、彼女は「人肉を食べた」と理解しているフシがあります。
 つまり、玲奈はダイレクトに核付き腕を………。
 添加物(エフェクト)により衝動を揺さぶられ、美味しそうに見えてしまったという事にしておきましょう。

 データ的な扱いとしては、核付き腕の血管の中に《主人への忠誠》で《血の従者》を忍ばせ、
 《無限の瞳》でタイミングを見計らいつつ、近寄ってきた水棲生物を《アニマルテイマー》で支配し、
 核付き腕を食わせる…………というのが当初の想定。
 実際には、やってきたマーメイド玲奈に対して《ワーディング》を使ってみたら、衝動判定に失敗し、
 「飢餓」発動により《ナーブジャック》を使うまでもなく目的達成、といったところなのでしょう(何)
 それ以降は核(玲奈)を遠隔操作し、
 クライマックスでは《血の契約》による《赤河の支配者》などを使わせました。



 Middle Phase-03 「記憶」 
 「ぽちぱぱには内緒だよ」

 2026チャート表で「10:凶悪ジャーム」を振った、“偏眼のアヌビス” 六会 暁との会話シーンです。
 情報源こそ不明なれど、内外様々な黒巣の裏事情を知っている人物として設定しました。
 「Heart&Order&Hate」でキメラ計画の事も知っているようなので。
 彼は他の都市(己のテリトリー)への飛び火を厭うが故に、黒巣市がこのまま存在する事を望む一人ですが、
 それ以外の詳細は考えていません。
 初代“arucanum(予知する者)”様に深い関わりがあるとかいう噂もあったりなかったり(何)

 幾度か眺めすかしてから、皓へと放り投げる
 《サイコメトリー》を行って、鳥越が持つ情報(の一部)をこっそりゲットです。

 「何が起こっていたのか、君には理解できるかね?」
 それが理解できた老人の眼力、オソルベシ…。

 『キメラ計画』
 以下、「Heart&Order&Hate」より抜粋。

 [キメラ]
 大量の動物の意識をリンクさせて命令者となるひとりのオーヴァードの意志の元に
 全てを操る事を可能とした動物オーヴァードの軍隊。
 コアと呼ばれるキメラの精製機構を埋め込む事により命令者を決定し、
 無限ともいえる数のキメラを作り出す事が出来る。
 そして特筆する事として。『殺して喰らった者の能力を学習する事が出来る』。
 つまりは主が生きている限り自動的に学習し有限なく成長する。
 『高い能力』と『異常ともいえるほどの量産能力』。ならびに『忠実さ』『学習能力』
 これらあわせて混沌の動物“異形(キメラ)”の名を持つオーヴァード、並びに効率的なシステムと評される。
 ただ。多大なコストパフォーマンスと原材料のデメリット、並びにFHの政治的判断により凍結が予定されていた。
 現在の被験者は提案者たる真田大吾その人のみ。
 原材料は生きた人間。
 細かい特定条件もあるが専門的用語と条件、フラグがあり短期間では読み込む事が不可能。
 追記して“暴食の宴” 北村 敦也とキメラとで交戦データが優先的に取り入れられているのは
 “喰らう”という特性を重要視したと考えられる。

 [真田麻里亜]
 ブラックドッグ・ノイマンのクロスブリード。真田大吾の実の娘。母親は死亡。
 体組織の30%強を“何らか”の異細胞と変換されている。
 これは実験の披検体としても利用されていたと考えられる。
 “主の声を書き記す者”(Recoder)と言われているように、
 真田大吾の研究データを脳内に記録する作業を受け持っていた。
 先述のキメラのコアについても麻里亜のデータがあれば大吾を抹殺する前に場所を特定できるが、
 表示する際には彼女の意識・感情と密接にリンクしている事から、
 データ開示と共に廃人になる可能性が極めて高い。
 その防衛策として主の外出などの特定条件を除き、研究所内からは出られないように命令をされている。
 あくまで麻里亜は大吾のデータバンクとして扱われておりそれ以上の何者でもない。
 実年齢は不明。ここデータ上2,3年体格に変化の無い事から
 “記録に適した身体に改造”されている可能性も示唆される。
 実験室にあるヘッドギアをつける事。特定パスワードを入力する事で端末にデータが表示される。

 [真田大吾]
 FHのレネゲイド研究所所長。三十代半ば。オルクス・ソラリスのクロスブリード。
 基本的に自分の研究を突き詰める事にのみ執着する偏執狂。テーマは“忠実な兵士”
 ある種自分の思うように動かないと神経質(気)になる性質。
 かつては長瀬の乱にてもジャームを提供するなどFHの目的に沿った行動をしていた。
 乱終了後は政治闘争に関与せずひたすらに“強くて”“忠実”な“兵士”を作り上げる事に執着した。
 長瀬の乱にて”キメラ”が未完成だった事に執着していると思われる。
 現在、セルリーダーの殺害、セントラルドグマへの不法介入、など幾多の罪に追われている。
 現在のキメラのコアの主。


 「新たなる核、謂わばコントロールするための存在が用意された」
 核に乗っ取られた玲奈のことです。

 「こそ泥に渡すよりは、存在を消してしまった方が良い」
 漁夫の利を狙う者達を指します。失墜セル辺りでしょうか?(何)

 「今の状態のまま、彼に新たに記憶を植え付けようとすれば、廃人になることは免れないだろう」
 頭脳の容量オーバーを指します。
 データ的には、Dロイスや固定ロイス、タイタス等で、ロイスが7枠全部埋まってしまい、
 PC間ロイスやシナリオロイスを取得する空き枠が無く、PCとして使えない状態だと思って下さい。



 Middle Phase-04 「催眠」 
 記憶回収

 謎の運動
 このシーンの直前まで“火鷹”継承のゴタゴタで後回しにされていた書類を一人でヒーコラ処理していました。
 “射手”がダイレクトにイブをこの場に送り込むとは予想していませんでした。

 「僕の指示のせいで、塔の中では君に大変な目に遭わせてしまいました」
 タワーの中で“射手”北条 亮に「後続者の足止め」を命じたのは彼。きちんと自覚があります。

 「慰謝料を払えばいいのかな」「多分そうだと思う」「そういうことじゃ…!」
 テキストタイピングの妙。台詞が被って、火鷹の言葉にイブが同意した形になりました。

 「口に出して言う事はできるかい?」
 蒼太の記憶に呼びかけ、一瞬なりともその事を鮮明に思い出させることによって
 動揺を誘いつつ、《異能の指先》で記憶を読み取り易くするための誘い言葉です。

 「教えてくれないかな? 君の知る『運命の剣』計画のことを」
 先々代のバックアップである彼は、先代火鷹(志貴野)の代に行われた計画、実験内容について、
 「立ち会った者のみが知り得る」詳細までは知らず、その記憶を回収、補完している最中です。
 運命の剣計画にしても、遺された数少ない資料から幾つかの内容を得る事ができましたが
 実験に立ち会った者や被験者(イブ)に対しても、直接記憶を読み取りました。
 ちなみにシーン冒頭で散らかした紙束は、それらに関する資料です。

 目の前の人物の言葉、その真意が歪んで流れ込んでくる。
 絶賛洗脳(催眠)中です。
 イブに対する火鷹の願いは、「鳥越劉斗の殺害(記憶の解放)」です。
 シナリオ中盤以降、イブPLさんはノリノリで洗脳ロールをしてくれましたが、
 あれは本人の心の奥底の欲求に素直に従っただけのような気がします(何)  



 Middle Phase-05 「追憶」 
 過去回想

 第二話の舞台にて、忘れてしまった過去に思いを馳せるためのシーンです。
 小道具や台詞には第二話からの抜粋が数多く。暇な方は探してみてください。

 「乙女の秘密だからカンタンには教えられないなあ」
 どうやって出したのかは知らない方がいいと思います、ハイ。
 ちなみに在家は子供好きで、時間が空くと此処に遊びに来ています。

 「昔っから代理が牛耳るって決まってたそーです」
 具体的には、天城美鈴の時代から…。

 あきらめて食う! そしてダイス振る!
 いや別に食べなくても……。
 支部長代理的には「芹沢だけにラーメンを用意するのも不自然だろう」と、3人分用意させただけなんですが。



 Master Scene-01 「同根の異質」 
 氷見 劉生と佐伯 薫

 今代火鷹とその弟の会話シーンです。「」が火鷹、『』が弟の台詞となります。

 『“先々代”は、度重なったイレギュラーに怯えてでもいるのかい?』
 今代から遡って先々代、氷見劉生(初代劉生)に対しての呼びかけです。
 氷見劉生の記憶を受け継いだのが御堂忍で、その間の志貴野怜が得た分の記憶はありません。


“火鷹”  ※家(名)の成り立ちは不明。「火鷹」姓が使われるようになったのは江戸時代以降。
  |
  |                     ――――――息子――――→ 鳥越劉斗
  |                    |               |
  |                    |  ―――殺害・継承拒絶―――
  |                    | ↓
   ―→ 氷見劉生(初代劉生)―息子→ 志貴野怜(二代目劉生)―息子?→ 御堂忍(三代目劉生(2026))
        |                              ↑
         ―――――――――――(バックアップ)―――――――――――

 原則として、実子(男子)のみが名を継ぎ、“火鷹”となる可能性がある。
 本家(当代火鷹の嫡子)の者である必要はないが、養子など血の繋がっていない者は“火鷹”とはならない。

 命名に関して付随して。
 火鷹の長子(嫡男)のみ、先代の名前の一字が入った名前を付けられます。
 次男以降には入りません。
 “火鷹”を継いだ者が嫡男だった場合には、当人の名を名乗る。

例)氷見 劉生(嫡男)  火鷹 ??→火鷹 「劉生」
  志貴野 怜(非嫡男) 火鷹 劉生→火鷹 劉生(変わらず)
  鳥越 劉斗(嫡男)  火鷹 劉生→火鷹 「劉斗」 ※本名:志貴野 劉斗
  御堂 忍 (非嫡男) 火鷹 劉生→火鷹 劉生(変わらず)

 ……だからどうなんだと。ぶっちゃけ、どうでもいいトリビア設定です(何)


■氷見劉生(ひみ・りゅうせい)について
 志貴野怜の父、鳥越劉斗の祖父に当たる。
 長い鎖国を解かれた近代日本から留学のために外国へ行き、欧州の女性と結婚した。
 志貴野怜の外見は、母親であるその女性の影響を強く受けており(ハーフ)、
 また、鳥越劉斗の外見的特徴も、彼女の影響を強く受けている(クォーター)。
 先の大戦では軍医として関東軍に従軍した時期もあったらしいが、その記録は一切残っていない。
 穏やかな人柄で、生活ぶりも質素堅実な好人物だったという評価がある一方、真逆の評価もある。

■“火鷹”継承について
 家系を絶やさないよう、「最も優れた実子(男子)」へと引き継がせるためのシステムとなっている。
 家長(当代火鷹)に力を認められた者、あるいは他の候補者がいなくなった場合は残った者が継承する。
 志貴野時は不明、鳥越時はイレギュラーの結果、火鷹は死亡、鳥越は行方不明に。
 そのため、唯一の血縁生存者とされる御堂が急遽“火鷹”を継ぐこととなった(三代目火鷹劉生)。
 御堂は鳥越に殺された志貴野の方ではなく、氷見(先々代)の記憶継承者ともいえる。

■バックアップについて
 継承時には全ての記憶(データ)が先代から自動的に引き継がれる。
 例外として、限定された容量のバックアップデータを任意の対象に保管させていることがある。
 (保管する「器」として血縁者(子)を用いる場合もある)
 志貴野が火鷹を継承する以前に、氷見は既にバックアップを用意していたらしい。


 『依代にした今の体が悪いのかもしれないね』
 率直に言えば、「御堂忍の体を乗っ取ったのは失敗だった」。

 『お前は…全てを僕に押しつけて、一人だけ自由に生きてきた』
 生まれた時から悉く貧乏くじを引かされてきたのが、兄。
 放埒の限りを尽くしてきた弟は、この言葉には言い返す術がありません。
 この言葉は御堂忍の本心です…が、
 特にこの“火鷹”は、人のトラウマを利用するのが巧みなタイプなのかもしれません。

 「元々は“同じ”、なのに」
 一卵性双生児ですが、兄の方には血液の疾患がありました。
 弟の体が健在だった場合には、彼の方が“火鷹”になっていた可能性は十分にありました。

 「この体は、お前の唯一の『鎖』。だからこそ“私”は、お前を呼び戻した」
 なんだかんだと兄を気に掛けてしまう弟の弱みを握っています。
 御堂忍が“火鷹”になるまでの間、弟は大半の時間を体も無く漂っていたとかいないとか(後述)。



 Middle Phase-07 「集合」 
 会議は始まっていません

 九頭竜対策会議の前シーン。合流や情報収集用です。

 太い尻尾を揺らしてプリプリ怒る猫
 溺れながらもハンドリングは切り替えなかったみたいです。

 「1人や2人でどうにか出来るのがいたらそっちのが怪物じみてやがる」
 ですよねー(何)
 黒巣市のOVもピンからキリですが、一撃必殺を狙うにも負担がかかる程度のHPを九頭竜に持たせました。
 深奈の「1セッション1回しか大技出せない奴とか結構多いし」というメタ発言がこれに当たります。

 鳥越劉斗の殺し方について
 相性にもよりますが、今回の面子の場合はダイスの加護と根性論しかないのでは…と。

 五月蝿く小言を言うような人物は、現在この場に居ないようだ。
 主に“天雷”とか。小姑ですね、もう(何)

 ジョン「俺レッサー鳥越だから」
 シンドロームと年齢と性別と味覚音痴というところまでが同じ二人ですが、
 性格はジョン(芹沢氏)の方が良いと思います。

 「勝った。俺、2だ」「こっち社会1ですが」「負けた……!」
 底辺決定戦はチルドレンの勝利。

 未来「10代から見れば、20後半以後は全部オッサンだよ」
 ついうっかり忘れそうになるのですが、あすらんってまだ19歳だったんですよね…。

 おまいさんは、相棒である在家の何を見てたんですかと
 在家「ホントこの子ったらもーあたしを気に掛けてくれないんだからっ。お陰で何処でも行き放題!」
 昴と組ませる事で在家の不審な徘徊を限定させようとする支部長代理の目論見も、
 お陰様で泡と消えたようです。

 未来「皓は私怨でしょ?」
 だれうま(何)



 Middle Phase-08 「疑惑」 
 お膳立て

 在家歌織こと央仁次が、ジョン・ドゥによる六会支部長代理暗殺のお膳立てをしつつ
 疑惑を深めるシーンです。

 かっぱえびせんはマジ心当たりないが
 ユニテックの貨物の中に「支援物資」としてのかっぱえびせんが含まれていたのでしょう。
 主に特定人物への燃料(報酬)として(何)

 「水の滴る黒巣市の歩き方ガイドブック」と「綺麗な白手袋」
 現場から拾って持ってきた、という割には手袋は奇麗。
 白手袋を填めているように見せかけて、実は素手です(手の表皮を《物質変化》)。
 「握手されたのが気になる」というジョンPLさんの懸念は正解で、
 この時に《異能の指先》を使われ、記憶の表面的な部分を軽く読み取られています。

 シンドロームはエンジェルハィロゥ、エグザイル、ソラリスの何れか
 この情報を聞いて、裏ではいくつかの推測がありましたが…
 未来「どこかで聞いた覚えがあるな」 ←その推測は多分合ってる。
 ジョン「オッサンが本体で擬態の仮面で女装してたらショックだな」 ←ショックを受けてもいいですよ(何)

 メモリダイバーとしての能力を過去に1度だけ試みた事があり、成功している。
 吹聴でもなく、ちゃんと「メモリダイバー」の能力を持っているという事を伝えるための情報であり、
 具体的な内容は決めていません。

 ジョン「 ま た プ ラ ン ナ ー か 」
 便利ですねー、プランナーの存在って(しみじみ)
 ぽちぱぱ暗殺計画は、次回以降の鎖の夜計画に関連する下準備の一端と思ってください。



 Middle Phase-09 「会議」 
 PCよりも喋るNPC

 状況解説シーンです。

 “天雷”「武器弾薬は列車事故で未到着」
 ジョンもろとも気竜に吹き飛ばされました。

 “天雷”「彼女は回復もできるから、一応は戦力として数えている」
 GM、この時点ではまだ《癒しの水》が遠距離にも可能だと思っていた事を白状します…(何)



 Middle Phase-10 「契約」 
 昼ドラの時間です

 真田麻里亜が眠っている部屋へと続く渡り廊下でのシーンです。
 “筆王”こと溝口肇や、その他警備の目があって普段は近づけないので
 九頭竜騒動で手薄になっているタイミングを狙いました。
 在家には、真田麻里亜(と彼女の持つデータ)に対する好奇心があると同時に、
 何らかの依頼があったのかも知れませんが(未設定)、
 その前に昴がやってきたために、彼女に接触する事はできませんでした。

 支部の離れ、いつもは警備の厳重な病棟前へと続く渡り廊下
 通路(渡り廊下)で繋がっている支部の別館、というイメージだったのですが
 分かりづらかったようで…すみません。

 在家「これでも約束は守るつもりだし」
 前向きに努力致します。

 左手は素直に掴まれ
 在家との触れ合いコミュニケーション。記憶取り放題。
 それでなくても、昴だったら見ているだけでも解りそうですが(何)

 在家「なんとかっていうおおぎょーな計画」
 キメラ計画の事を指します。情報通の片鱗を見せています。

 倍近くも離れた年齢
 在家(になっている人の実際)の年齢から見ると、皓は10歳近く年下なんですよね…。
 ここでは自分の正体を隠すことよりも、皓との交渉を重視して発言しています。

 在家「アナタの記憶をちょうだい」「『代償』をちょうだい」
 前者は、皓の置かれた状況を説明して貰うため。
 在家は「“Every Body One”=鳥越劉斗」という情報は掴んでいるものの、
 未だ接触していない彼が、どのような状況になっているのかを知りたいのです。
 また、口頭で説明してもらうにも時間が勿体ないので、手っ取り早い手段として提案しています。
 後者は、メモリダイバーの能力を使うためにロイス(タイタス)を1つ必要とするので
 その代わりになるロイス1つ分の「何か」が欲しい、と言っています。
 手っ取り早いところでは、
 1)在家に対する致死攻撃をカバーリングする(昏倒からの復活1回分)
 2)在家の願い事を叶えるために頑張る(1タイタス分の達成値上昇、Cr低下など)
 3)在家にとってのロイスとなる
 以上、3つのうちのどれかです。
 この内、1はジョン&昴との対峙時に皓が居なかったので×、
 2は“Every Body One”との戦いに夢中で願い事もできず×、
 3は……これから?
 というわけで、今回は在家が願い事をできなかったので次回以降に持ち越しです。

 どことなく既視感を感じる仕草だった
 イブには右手の人差し指、皓には左手の人差し指。同一人物の動きです。
 レインコートで隠されているのですが、在家に右腕はありません。
 現在、火鷹の仮の右腕として使われており、MS「同根の異質」は右腕を介して行われている会話です。

 皓「俺の深刻な不利益が予想される君への助けはそう出来ないと思う」
 在家「OVなんだから、弾よけ一発分くらい働いてよー」(何)
 しかも今シナリオではまだ果たされていません。



 Trigger Phase-01 「暗殺」 
 暗殺シーンから始めたい

 特にGMが見てみたかったシーンの1つ、
 ジョン(芹沢)と“凡犬支部長”ことぽちぱぱ(六会)が語らうシーンです。
 この直前に珈琲を二度もぶちまけたGMは、皓PLさんに支部長代理ロールを丸投げて離席しています。
 暗殺以外の指示は特には出していませんが、ハードボイルドの香り漂う秀逸なシーンとなりました。

 六会「昼間のテストでも、それは証明されました」→ラーメンのことね(何)
 酷い判別法ですよね。確実だけど(何)
 ともあれ、ちゃんと拾ってくださってありがとうございます。

 “怖がるな…。お前は、帰ってこれる。帰ってくる場所が…あるだろ──”
 この辺りの“声”は、第二話からの抜粋となります。
 セッション当時、ジョンPLさんが暫くサイトから離れていた時期と重なり、
 第二話担当GMが事後承諾で芹沢をNPCとして動かした時の台詞です。
 なので「俺じゃない俺が言ってた」となるのです。アルツではありません(何)

 サイレンサーはつけてないんで銃声が響くはずさ! さあ誰か来い。
 ジョンPLさんの心遣いに感謝です。

 ジョン「さすが――古株連中は容赦がないな」
 芹沢さん含め、教官エージェント達の指導のたまものです。

 窓から華麗に飛び降りるね。ぐしゃって(何)
 20年後も変わらないミスター芹沢。
 その光景を見た“天雷”が、芹沢本人だと確信する辺りどうなんでしょうか、これって。



 Climax Phase 「Double Cross」 
 ダブルダブルクロス

 ログ編集時に分割していますが、全てのCXは同一シーンとして扱っています。
 ダブルクロス(央仁次)が在家であると確信し、ジョン(芹沢)と昴が協力して戦います。

 在家「そりゃあ勿論。伊達に長年ダブルクロスをやってませんから」
 央仁次(壮年〜老人?)声の在家(ギャル)の登場です。
 ダブルクロスのベテランは一筋縄ではいきません。

 在家「す、すばるん! ココよ、ココにダブルクロスが!!」
 自分のロールでありつつも、ひっどい切り替えだと思います(何)
 何気ない台詞の中に用意したツッコミどころを、的確に指摘してくれたジョンPLさんに感謝。

 ジョン「はい辞表」
 これはひどい(何)

 在家「とりあえず気功の失敗を願うとするわ」
 過去に於いて、皓が何度か《気功》を失敗していた事を、在家は知っています(何)

 在家「ホンモノのスリーサイズは90,61,89」
 ぼんきゅぼん。在家に成り代わった後でちゃんと確認した模様(何)
 ちなみに、央が本物の在家を殺したわけではなく、
 たまたま彼女の死ぬ間際に居合わせて、「お願い」を聞く代わりに容姿を借りる約束をしただけです。
 約束の内容は「(孤児院の)子供達をよろしく」です。

 そんなこんなで戦闘開始。
 ジョンの侵蝕率の高さが気に掛かりますが…
 99%未満で達成値57とか、68点ダメージとか、崖っぷちで獅子奮迅の活躍です。
 いくら央がベテラン工作員とはいえ、戦闘のベテランには叶いません。
 とはいえ、まさか一撃だとは…(笑)
 捨て台詞を吐いて在家(央)を退場させ、視点を切り替えます。



 Climax Phase 「前兆」 
 修羅場

 戦闘前の修羅場、皓にとってはある意味クライマックスシーンか…?
 皓とイブとの雰囲気にいたたまれない未来、乙(何)
 冒頭で支援物資が送られてきたという描写を入れて、戦闘前に<調達>も行わせます。

 神城の対応が突然軟化し
 当シナリオ中で神城側に近い立場に居るのは、“火鷹”と“射手”の二名。
 詳細は決めていませんが、何らかの思惑の下、取り引きがあったのでしょう。

 ビニール袋の中に対戦車ライフル
 在家「そんな武器をあたしに向けられたら、たまったものじゃないモン!」

 イブ「……俺は俺だよ。俺は、したいようにする」
 結局平行線だったようです…(嗚呼)

 深奈「空気読むのはこんなトコロでそげな会話をしてるヤツのほうじゃ!」
 KYにゃんこ深奈。この空気を割って発言できるのって凄いよ…。

 4d10=(7+6+4+5)=22+99=121
 …………うん、期待値期待値(目逸)



 Master Scene-02 「前哨」 
 作った後に行方不明にしていたメモ発見(2009.01.19追加分)

 CX「九頭竜」とセットで書いていたメモを、今更ながらに発見。
 越年してしまいましたが、せっかくだから追加MS2「前哨」として掲載します…(遠い目)

 筆王「…六会の不在は心細いか? 案ずるな、支部の事は任せろ」
 天雷「私の手に負えない件は、既に彼がやってくれていたよ。残るは『現場判断』のみ」


 現場にへ向かう直前。支部を出る前の“天雷”と“栄光の右手”の会話です。
 “栄光の右手”は真田麻里亜の護衛を兼ねて、支部の防衛役に回ります。

 「怪我してる人、無理はしないで」
 「先の交戦で張り切りすぎちゃったんだから、今回は見せ場を譲ってあげなさいよ」
 「……来るわ。今やらなきゃならない事は…あの竜をここで止める事」
 「好き勝手するのは終わりにしてもらいましょうか」


 どの台詞が誰かとかは特に決めてはいませんが、支部の女性陣です。

 「引退したつもりだったんだがな〜・・・人遣いが荒いぜ。まったく」
 「街が無くなってしまえば、商売だってできませんよ」


 進と誰か。

 「獣の次は、竜。いいわ。相手としては申し分ない」
 「わたしたちの居場所を荒らしてくれたお礼、今からしてあげる」
 「ふ・・・・」


 第三話より、バトロワSUYSチーム+鶏。

 「このチーム、他より人数が少なくないか?」
 「いいや、ミスなんかじゃない。配分は『丁度良い』。気をつけてくれ。今からちょっとだけ、本気を出す」
 「『任された』。“不動の守護者”として、必ず止めてみせる」


 “古の竜”と“不動の守護者”、他の会話。

 「配置されているグループは、別働隊を除いて8つ。…首1箇所分足りないのでは?」
 「いいんだよ、それで。わざとブランクにしてあるんだ」
 「人事を尽くして天命を待つ。私達は、やれるだけの事をやる」


 エージェントと天雷。
 “天命”“奇跡”と書いて“かるぼー”と読ませます(何)

 『各地目標捕捉、人員配置完了。これより掃討作戦を開始する』
 『Let's party!!!』


 “凡犬支部長”の代理として“天雷”が、各ポイントの同士に無線で注意を促そうとするのですが、
 その無線機を誰かがひったくって、「ご託はいいから暴れてやろうぜ!」と絶叫。
 これを合図として、九頭竜とのラストバトルが開始されました。



 Climax Phase-01 「九頭竜」 
 偽のクライマックスシーン

 いよいよ九頭竜との対戦です……が、黒巣の危機さえ只の当て馬な気がするのは気のせいでしょうか(何)
 NPCデータは、このページの最後に。
 他と比較して在家のデータが異質に見えてくるのは仕様です。

 作戦
 IV:T氏>皓>ジョン15>九頭竜12>未来9>昴&在家7>イブ4
 初手、“EverybodyOne”は九頭竜に一撃を見舞わせる(清炎)。竜はリアクション後、HPを減少させること。
 攻撃時に剣を取り落としたら、以降はメジャーアクションを消費で回収可能だが、回収しない。
 竜は自己強化、セカンドで攻撃。遠距離は単体雷、近接距離には範囲体当たり。
 在家は保身を第一にPCのサポートとして動くこと。


 “EverybodyOne”の最初の判定
 記憶のオーバーフローで全行動に2DPを受けた上での麻痺判定です。
 攻撃前に<精密作業>で目標値10。失敗すると剣を1本取り落とす。ただし2本以下にはならない。
 麻痺判定の次の判定は、皆が行っているのと同じ<運動>判定です。

 誘爆チェック
 “EverybodyOne”にとって他がどうなろうと知った事ではないため、遠慮無く攻撃を行っていますが、
 ダメージが200を超えると、1点ごとに1%ずつ“終焉の狭霧”誘爆の可能性が高まります。
 黒巣市の高経験点PCだと火力固定値のみで100を超えたりするので、
 「なきにしもあらず」な200をボーダーラインとして定めました。
 ちなみに、調子に乗ってCr1アタックなどをかました場合は、ジ・エンドです。

 10R10+3 = [7,5,1,6,5,3,10,7,9,8][8]<クリティカル>+3 = 21
 未来PLさんのダイスマクロが入っていました。成功もしているし、そのまま採用ということで。

 ジョン「ロートルwwwwwwブッ殺wwwwwwwww」
 心は若いんです、禁句ですよ!(何)

 射撃受けエフェクトは選ばれし者のみが取得できる高尚なエフェクトですから
 何故かこのGMには、射撃受けができないくせに受けキャラを作りたがるクセがあります。
 今回の昴のコンボには《水刃》が含まれていたため、射撃距離に届く白兵扱い攻撃として受けを行いました。

 在家「よく考えたら《癒しの水》って近くじゃないと届かないんだよね、あはは」
 使う気はあったんです!
 使おうと思ってよく確認したら、近接距離って書いてあっただけで…。

 支部長暗殺の手引き(支部内を混乱させる)を済ませ、お役ご免になった在家(央)は、
 この戦闘ではフリーの身となり、自分の意思で行動しています。
 在家は黒巣市壊滅を回避する行動を優先的に行います。
 九頭竜も厄介だけど、“終焉の狭霧”が誘爆すると自分にも危険が及ぶわけですから(何)
 ちなみに在家が死んだ場合、シナリオ的には鳥越の復活は無くなり、
 彼の持つ記憶は全て火鷹の手に渡るバッドエンドとなります。

 白兵+《雷鳴/スタンボルト/命の剣/ジャイアントグロウス》
 高肉体で《命の剣》をやってみたかったんだ――!
 達成値は素避けも可能な親切設計でしたが(何)
 ちなみに“EverybodyOne”は今回、回避コンボを用意していません。受けの一択です。



 Climax Phase-02 「九頭竜」 
 すばるんのターン

 「それとすばるん殺そうよ」のラウンドです(何)
 昴が《奈落の法則》を使用したことで、戦況が一気に変わります。

 在家「アレはやばいから、ちょっと手出しさせてもらうよ」
 『アレ』というのは、具体的には“EverybodyOne”を指します。竜はむしろオマケ。
 皓の記憶を探って手に入れた情報を元に、攻撃力の源となる武器落としを画策です。

 “EverybodyOne”「三度…お前は俺の前に現れた」
 第一話、第三話、そして今回。
 戦った相手を切り捨て、忘れる事で自我を保っている彼にとって
 皓を覚えている事が、彼自身の記憶の喪失を早めているという、皮肉な状況で、
 現在と過去(行方不明期間)の思考が混濁した上、戦いの衝動に塗り潰されています。

 《三筋》の光閃が視界を覆う。
 在家の《ルーラー》妨害の効果もあって判定に失敗し、剣が1本すっぽ抜けました。

 97
 この出目、攻撃の時に欲しい…(遠い目)

 うん。10(爽)
 やっぱりすばるん殺そうよ(何)

 メジャーを使用して隠密
 在家は身の保全を図ることにします。居るだけで危険だし。

 HP63に復活。
 元々のHPが100なので、《透過》を使用した分まるまる上昇してHP63となります。

 動きが止まる。行動キャンセル。
 裏でも解説しましたが、
 九頭竜に行けば倒してしまい、他を相手にしようにも近隣PCの侵蝕率が軒並み高く、
 かといって離れたPCに攻撃する理由も手段も無く、GMとして手詰まりに陥ってしまったのです。
 切り札もなく満身創痍状態なので、セカンドアクションを見送る事にしました。
 キャラクターとしては、一時的な思考停止状態に陥ったということで。

 カバーすれば良かったのに
 目標値の低さに、うっかりトラップに引っかかってしまった皓。
 鳥越をカバーしてダメージを肩代わりした場合、皓への好感度が10上がります。
 《波紋の方陣》使用するも届かなかった場合、好感度は2しか上がりません。
 ――というのは冗談ですが、皓に対する好感度(?)が高ければ、
 ED後、回復が早まる可能性もあります。
 それにしても1点足りないとか、狙おうとしても難しいですよね(何)



 Climax Phase-03 「九頭竜」 
 燃え尽きた炎

 いよいよ大詰めの第3ラウンド。
 といっても、“EverybodyOne”は波に飲まれ、その竜も、ほぼ死に体。
 あとは誰がトドメを刺すか、それだけです。

 竜の視線は昴から離れないようだ(何)
 冗談めかして言っていますが、実は《奈落の法則》以外に別の理由もあります。
 昴が此処に居る、という確認をしています。



 Climax Phase-EX 「九頭竜」 
 一方その頃

 九頭竜の首をそれぞれ撃退しに向かった黒巣のOV達の現在の状況を
 他PLさんのPCをお借りして、会話をさせる事で描写しています。
 過去ログや、昴PLさんが密かに作成しているSRC(シミュレーション作成ソフト)を参考にして
 台詞をでっちあげています。
 セッション当時、20年後の未来について判明(?)しているPCが限られており、
 生存し、黒巣市内に居ることが確認できたPCのみを登場させました。
 PLさんから希望があったので、此処にそれぞれの台詞が誰なのかを記します。
 未定や推定もありますが、ご愛敬ということでご容赦を。

 高人「──言ったろ。“手加減なんてしてやる気もないぞ”ってな」
 利明「そうだ。竜だろうと何だろうと、こんな程度でやられちゃ、守護者は務まらないんだよ!」
 鶏「(ふ・・・・誇りすらも持たぬ傀儡に遅れをとる訳にはいかぬのでな・・・)」目で語る鶏が(ry)

 進「あ”〜〜〜・・・・やぁっと片付いたぜ。ロートルを駆り出さねぇで欲しいんだがよ」
 進「弾も高いんだがなぁ。ま、これにて一件落着ってところか。だっはっは」
 香澄「お疲れ様でした。でも、他がどうなっているのか気になります、向かってみましょう」

 ??「こっちも何とか終わったな。……他がどうなってるか心配だが…」
 統太「案ずるな。コミケに集まったおたくの思いは天候さえ変えるからな」
 統太「ちょうど今日が二日目だ、向こうもきっと何とかなっただろう」
 ??「それ全く関係ねぇし」(何)

 詩架「手負いの獣ほど、恐ろしいというでしょう? 竜。貴方が相手だろうと、私が私の道を歩く事を邪魔させはしない」
 運「わたしは──みんなと、この町を守る。これから先も」

 奏「“銃火は公平。怒りも、嘆きも、憎しみも。──そして明日を切り開く欠片も”」
 昇「霧も晴れたよ。明日は雨も上がるといいな」


 本当はもっと出したかったのですが、下準備不足が祟りました…(がっくし)
 ちなみにこのシーンのラストに登場したのは、黒巣の都市伝説です。

 本体は今頃湯船に浸かってるよ
 第三話でもそうでしたが、深奈は何故かCX展開時には風呂に浸かっているとかいう話になりがちです。

 今更ながら、彼が“人”なのだと思わせる雫。
 裏で未来PLさんからツッコミをもらいましたが、
 あの人なら血管に液体窒素が流れている可能性だってあるんです(何)

 皓「一番最初にずれた道は……俺に、僕に、“あの時”会ったことから始まったんだから」
 「愛しき我が痛み -鬼灯の贖罪-」での、二人の出会いを示しています。

 何かに突き動かされ、屍のように膝を付いていた男の躰が皓を押し退けて動いた。
 ただの反射的行動です。[昏倒]中なので、動いただけでどうすることもできません。
 通常通り「トドメを刺す」宣言で死亡します。

 燐光のように淡く、幽かな光
 鳥越の中に不完全な状態で入っていた「“火鷹”の記憶」の欠片です。
 セッション的に大事なアイテム(?)ですが、皓とイブにはそれどころじゃない模様。
 まあ、それどころじゃないってのは当然でしょう(何)



 Master Scene-03 「光去導者」 
 追加マスターシーン

 CXシーンのラストで一瞬だけ出ていた「幽かな光」についての補足シーン。
 プレイ時には無く、ログ編集時に追加した言葉遊びです。
 次回以降にネタとして使いたいので詳しくは云えませんが、「予兆」的なものということで。



 Ending Phase-01 「遠い朝」 
 タイマンの約束

 エンディングシーンのタイトルには、全て時間(時候)を含ませています。
 在家は皓と交わした約束を守り、鳥越の蘇生を試みます。
 皓への貸しはカウント1のまま。今後、体で払って貰いましょう(何)

 仏頂面は、ともすれば凪いだ湖面のように穏やかにも見えた。
 鳥越のデフォルト、仏頂面。
 横たわり、目を瞑った意思の無い顔は、見た者の心境を映し出す水面として、皓の前に。
 「終わらせる」事を望んでいた鳥越にとって、自身の死という結末は果たして本意なのか。
 その真意は、本人に尋ねるしかありません。PLとしては何も考えていませんが(何)

 在家「痕になっちゃってる古傷があるね」
 先代“火鷹”と戦った際に負った痕です。

 皓「憧れの対象が、あんな風に無様にいなくなるって事が……」
 ごごごごごごめんよう、無様で!(何)

 在家「男の子ってのはムズカシイものだねえ」
 お前が言うなと(ry)

 彼女の姿は無く、黒いレインコートと白手袋が小さな水溜まりの中に落ちていた
 在家は約束通り、メモリダイバーとしての能力と《奇跡の水》を鳥越に対して用いました。
 (《奇跡の水》の使用タイミングが「昏倒時」となっていますが、いいんです。GM裁量ですから)
 メモリダイバー能力の代償として、タイタスが1つ必要です。
 彼女(?)は「在家」という存在(ロイス)をタイタス化することで、これを賄いました。
 「(既に死去した)在家と交わした約束」あるいは「央仁次」でもいいんですけども。



 Ending Phase-02 「共に幾夜を超えて」 
 芹沢さんの心は若いデスヨ

 報告シーンの代わり。物語の顛末と過去と未来を語り合うシーンです。

 さっき支部長室に茶を運んで来たのが彼女だった。
 非常にややこしい事になっていますが…。
 「偽物の在家歌織(ダブルクロス=央仁次)」は、ジョン(芹沢)と昴が倒して、
 このシーンで登場している在家歌織は、「本物の在家歌織」ということになっています。
 央仁次が死んだという知らせは、FH(グッドウィル、プランナー)にも届きます。
 この「本物の在家歌織」という存在自体も怪しいものですが…
 ともあれ、「央仁次」もう出てきません。死んだものとして扱うことに変わりありません。

 ダブルクロスは、まだ居るのかもしれない
 当セッションでは“央 仁次”をダブルクロス(ベトレイヤー、裏切り者)として扱いましたが、
 一人だけとは限りませんよね?と、第一話で出た話題の先送りをしておきます(何)

 ジョン「後で副支部長室に置いておこう」
 操「……昴。これ、捨ててきて」(何)



 Ending Phase-03 「大晦日」 
 萌えっ子と不思議ちゃん

 昴と在家の汗と努力の結晶、黒巣市内地図の捜索シーンです。
 といっても水の底に沈んだとすれば、もうとっくに溶けて無くなっている気がします。
 ある意味、お仕置きなのかもしれません。

 ホンモノで良いんですか
 偽物ともいえますが、本物で良いです(何)
 PCの認識は「在家歌織を騙っていた央仁次が死に、本物の在家歌織は生きていた」でよろしいかと。
 「央仁次」はもう二度と現れません。

 在家「ココ探して見つからなかったらまた書き直すしかないんじゃないかな。もちろんすばるんが」
 結局見つからなかったので、地図作成のやり直しとなります。

 在家「あたしが二人いるなんて思いもしなかったからさあ」
 昴なら丸め込めると思って、すっとぼけています。
 CX辺りの時間の流れとしては…
  1)ジョンを支部長室へ向かわせた後、九頭竜の様子を見に湖畔へと。
    湖畔の随所には事前に《壁に耳あり》セット済み。
  2)ジョンやってくる。壁耳盗聴と様子から仕事を終えたものと判断。
  3)嘘が見抜かれてジョン&昴と戦い、敗北。蜂の巣にされて湖に落ちる。
  4)《リザレクト》→《物質変化》使用。「オモチャの小舟」になって水流に乗り、この場から離れる。
  5)離れた所で《物質変化》を解除。
  6)少し遅れてやってきた皓達のボートに何食わぬ顔をして乗り込む。
   (CX、『GM:ボートには乗ってなかったけど、先回りしてたんじゃないですかね』発言参照)
   「濡れ鼠でも怪しまれない格好に」という理由から、在家にはずっとレインコートを着せていました。
 在家はずっと隠れていて、戦闘中、あるいは終了後に、ひょっこりと出てくるつもりでした。
 「前兆」のあのタイミングで出てくるには、時間的にギリギリ。
 水の流れが丁度良かったとか、そんな理由だったということにしてください。
 なんとなくあのタイミングで発言したかっただけなんです(マテ)

 それは嬉しそうに楽しそうにほっぺをつつきまくる。
 “よく似た別人”には、させてもらえなかったので。代わりに。

 在家「人力日本。……まんまだよなあ……」
 「○ー人事」の次は「マソパワージャパン」。
 語感が悪かったのでセルフ却下。何かネタを思いつくまでは工作員活動も休業するそうです。



 Ending Phase-04 「明日」 
 たい焼きで外猫を釣る

 そういえばイブと在家はマトモに会話してませんよねと、今になって思ったGMです(何)
 でも在家は気にしない。普通に会話を行います。

 在家『……蒼太は。イブを、どう思ってるんだい?』
 イブの中に蒼太(+鬼灯)が居る事を知っている在家。
 MD4「催眠」で得たイブ達の記憶を“火鷹”と共用しています。
 その彼女を介して、双方の言葉を伝えています。
 イブは蒼太や鬼灯の事をよく理解していないらしいので、
 蒼太がイブをどう思っているかを伝えるために、このシーンを設けました。

 両手でイブの躰を抱きしめて、背中をぽんぽんと叩く。
 「よしよし」と、親が子をなだめる(あやす)ような感じで。

 在家「あたしには双子のアニキがいたんだけど」
 二卵性ならおかしくはないんです……んが。軽く正体をバラしています。
 ぶっちゃけ、「双子のアニキ」とは「御堂忍」の事を指しています。
 彼が“火鷹”を継いでからは、彼が考えている事もサッパリ解らなくなった、と嘆いています。

 ◆佐伯 薫(さえき・かおる)
 御堂 忍(今代“火鷹”)の双子の弟。生きていれば47歳。
 幼少時、シングルマザーだった母(御堂 那々美)が病死した後、佐伯家の養子となったが、
 17歳の時に交通事故で死亡。火葬済み、戸籍抹消済み。
 体を無くしてからオーヴァードとして覚醒したレアケースで、覚醒時は気体(意識体)状態で漂っていた。
 EXレネゲイド化したオーヴァード、付喪神、あるいはレネゲイドビーイングのような存在。
 平たく言えば、「質量を持つ事もできる幽霊みたいなもの」で、
 普段は《物質変化》や《擬態の仮面》などを用いてヒトの姿を保っている。
 覚醒後、女子更衣室や女湯、日銀金庫や皇居などを、好奇心の限りアテもなく漂っていたが、
 国会議事堂の中で、当時労働厚生大臣の秘書をしていた人物(OVだと思われる)に目撃された。
 この人物との出会いがきっかけで、人の姿に戻り(?)、別の名を名乗り、
 労働厚生省(日本政府)とUGNのパイプ役の一人だった時期もあったが、その後、姿をくらませる。
 Dロイス:古代種、記憶探索者、工作員?、特権階級?


 ちなみに、女装もとい変身も記憶閲覧も覗き見も徘徊も工作員稼業も、全部、彼の趣味です。
 他者の記憶(異能の指先)と容姿(擬態の仮面)を貰い受けて、その人物に成り代わり、
 黒巣市では在家歌織として生きています。この点は“鬼灯”と似ているかも。
 もちろん、全くの別人や架空の人物にも変身できますが、この場合は上辺だけの演技です。
 
 在家のものだった声色が、低く穏やかに響く。
 既に失われた本来の存在「佐伯 薫」として、“射手”に忠告しています。
 今代“火鷹”を知る者には火鷹本人の声と判別がつかないかもしれません(双子の弟だし)。

 狙い定まらぬまま、引き絞る。
 イブを射殺せば過去(皓など)との決別となり、在家を射殺せば火鷹への離反となる。
 あるいは頭上高くに放ち、返ってきた矢で自分を撃ち抜けるものか試そうか。
 先代に対して忠義を誓っていたのに果たされず、
 とはいえ今代を推し量ることができず、葛藤中の“射手”の姿があります。
 ちなみに未来では多少の錬成もできるようになったそうで(何)
 “射手”がPCなセッションも楽しいかな、などと思っていたりします。



 Ending Phase-05 「年越し」 
 〆(オチ)担当

 未来と芹沢のその後のシーンです。GMも深奈を演じながらgdgdと楽しみました。

 GM: 深奈の決死の行動により、湖の中程の底で
 GM: あの夫婦を発見することができた。
 GM: 流れに離れ離れにならぬよう、固く手を握り、
 GM: 二人寄り添っていた──と。
 GM: そして危険を賭して向かった深奈も還らぬ人となり──
 未来: 「そうして。今は俺の食卓を飾っているのです──」(何)
 深奈: 「おいマテや。ナレーションちっくにアタシを勝手に殺すなや!」


 打ち合わせも何もしていなかったのに、完璧な先読みコンビネーションでした。

 ジョン「俺所長。君副所長。コイツ平。どうよ」
 一週間後には「所長:深奈、専務:芹沢、平社員:未来」となっているのですね、分かります(何)
 芹沢探偵事務所の今後の活躍(?)に期待です。



 Master Scene-04 「大祓」 
 除夜の鐘を聴きながら

 次回以降への伏線張りです。

 秘書
 第三話、“火鷹”とイブと皓との食事時に同席していた秘書・黒部清香です。
 先代火鷹の“作品”の一つで、彼のスケジュール等を管理させていました。

 何を言い出すのかと、批難を言葉に滲ませて
 予定がカッ詰め状態だというにも関わらず、黒巣へ行きたいと言い出す“新しい主人”を諫めようとします。
 先代火鷹に傾倒していた秘書ですが、
 今代(御堂)に対しては『棚ぼた式で今の地位を手に入れた凡庸なOV医師』という目でを見ていました。
 間違ってはいませんが…(何)

 隠されていた“数字”
 秘書に与えられたナンバリング、作成番号です。
 先代火鷹は、自分が直接手がけた作品には固有の番号を与え、それを体の何処かに記しています。
 普段は皮膚の下に隠されている状態ですが、作成者(火鷹)のみ確認できるようです。
 黒部に対して「君を創ったのは自分」であると宣言し、
 態度を改めたほうがいいよ? と優しく忠告しています。

 「僕は、“プレアイデスの鎖”を解きに行くとしよう」
 次回への伏線として。
 御堂に仕組まれていた“火鷹のバックアップ”が、記憶の回収を進め、完全に戻ろうと画策しています。
 彼は鳥越の死によって解放された「先代火鷹の記憶」の大半を手に入れましたが、
 そのうち1〜2割くらいが「何処か」に行ってしまったから「取り戻しに行こう」と言っています。

 “火鷹”の理想(意思)は「完全なる人間の復活と恒久の平和」。
 それを実現するための記憶(経験=技能)だけの存在(のようなもの)です。
 個人とは人類の細胞の一つに過ぎず、未来の大多数のためならば少数を切り捨てる事を厭わない、
 全てが人類のために良かれと思っている…そういった思考を持つものです。
 “火鷹”は後継者の記憶に宿り、記憶と経験を共有することで精神に語りかけ、行動を起こさせます。
 性格や特技は後継者本来のものに準じますが、記憶共有に伴い、思考思想に多少の変化が生じます。
 取り憑く対象の記憶や心に『亀裂や空洞(タイタス)』がある方が入り込みやすいらしく
 そのため“火鷹”は後継者となりうる対象に、事前から様々な精神的干渉を行っています。
 (後継者は血縁者のみで、クローン体など人造物は除外する等、何らかのルールを設けてはいるようですが)
 御堂や志貴野、それ以前の後継者達は、“火鷹”の膨大な記憶を得ることで、
 少しずつ精神を蝕まれ(感化され)ていきました。
 心に空洞(タイタス)が多いほど侵蝕は早く、他者への関心が高い者ほど強く影響を受けます。
 完全に同化してしまえば、個に対する執着が無くなると同時に良心の呵責を覚えることも無くなります。



 NPCデータ
 NPCデータ1(当セッション内のみ有効)

 ■九頭竜本体(赫竜) ワークス:霧/カヴァー:破壊者
 ブラスト/ブラックドッグ/キュマイラ/エグザイル(Dロイス:なし)
 HP100+250(ヴァイタルアップ)+12(巨人の生命)+12(ペインエディター)=374
 IV12、侵蝕率350%(エフェクトレベル+2、DB+9)
 ■能力値(+侵蝕値によるボーナス) 使用EXP:−−
 肉体:40 技能無し
 感覚: 1 技能無し
 精神:10 技能無し
 社会: 1 技能無し
 ■所持アイテム
 無し
 ■所持エフェクト(侵蝕率調整済み)ブラスト3、それ以外全て4レベル
 《血の契約》使用中:赤河の支配者、不死者の恩寵(耐性)
 巨人の生命(HP+12)他
 ペインエディター(HP+12)、自爆装置、他
 ■コンボ
 ◆1R目:セットアップ:《ヴァイタルアップ》
 ◇マイナー:《加速装置/完全獣化/爪剣》(肉体に8DB、攻撃力+4、防御力6/5)
 ◇メジャー:《海の恩恵》 <耐性>に8DB
 ◇リアクション:白兵+《球電の盾》(+7+6/+16+5、射撃受け不可)
  #49r10+7/#57r10+7(完全獣化後)
 ◇リアクション:耐性+《赤河の支配者》 端数切り捨てHP回復、周囲の霧を取り込んで回復
  #51r10(通常)
  #67r10(完全獣化、海の恩恵使用時)
 ◇セカンドアクション:
 RC+《雷鳴/雷神の槌/雷の槍》
  #19r10 近接距離不可、1体、攻撃力+8+16=24
 白兵+《雷鳴/スタンボルト/命の剣/ジャイアントグロウス》×4回
  #54r10 近接範囲、攻撃力+4+80+12、1点以上の実ダメージでR内2DP、[目眩]に
 ◇クリンナップ
 《雷鳴》バックファイア #1d10
 耐性+《不死者の恩寵》 #65r10 端数切り捨てHP回復

 ◆2R目:セットアップ:《フルインストール》(全行動に12DB)
 ◇マイナー:なし
 ◇メジャー:《獣の魂》(RC:目標値5、成功で肉体と感覚に5DB)
  #31r10
 ◇リアクション:耐性+《赤河の支配者》 端数切り捨てHP回復
  #74r10(完全獣化、海の恩恵、フルインストール使用時)
  #79r10(完全獣化、海の恩恵、フルインストール、獣の魂使用時)
 ◇セカンドアクション:
 RC+《雷鳴/雷神の槌/雷の槍》
  #31r10 近接距離不可、1体、攻撃力+8+16=24
 白兵+《雷鳴/スタンボルト/命の剣/ジャイアントグロウス》×4回
  #74r10 近接範囲、攻撃力+4+80+12、1点以上の実ダメージでR内2DP、[目眩]に
 ◇クリンナップ
 《フルインストール》終了、《雷鳴》バックファイア #1d10
 耐性+《不死者の恩寵》 #70r10



 NPCデータ
 NPCデータ2(当セッション内のみ有効)

 ■“EverybodyOne(破壊の仮面)”鳥越 劉斗(45) ワークス:(エグゼクティブ相当)/カヴァー:破壊者
 ノイマン/サラマンダー(Dロイス:起源種/古代種(相当))
 HP36+31(ヴァイタルアップ)=67
 IV37、侵蝕率131%(エフェクトレベル+3、DB±0)
 ■能力値(侵蝕値によるボーナス) 使用EXP:−−
 肉体:8  白兵16
 感覚:10 射撃10
 精神:10 RC1、意志10
 社会:10 調達20
 ■所持アイテム
 霊剣「菖蒲剣」(+6:+4/+9、白兵攻撃に2DB)、氷剣(+14:+7/+8)、名刀×2
 リアクティブアーマー(1d10ダメージ軽減)
 各務製装甲服(装甲値+20、 <白兵>+2、IV−3、回避−3)
 ■所持エフェクト(侵蝕率調整済み)
 《コントロールソート》使用不可、イベントによりシーン中の全行動に2DP
 PCシートに準じる、ヴァイタルアップ、フラットシフト(キャンペ限定)
 他:氷雪の守護5(6D10減)、ショックアブソーブ6(30減)、ラストアクション4、アタックボーナス、戦神の祝福5、他
 ■特記事項
 攻撃前に<精密作業>#8r10で目標値10。失敗すると剣を1本取り落とす。ただし2本以下にはならない。
 翼閃攻撃力(マルチウェポン/炎の剣):+85/68/51/40(+α)+2D10
 ■コンボ
 マイナー:《ホットダッシュ》でエンゲージ、《氷の剣》使用
 ◇「空翼閃」 白兵18+《コンバットシステム/マルチウェポン/炎の剣/業炎》
  #22r7+18 対象:1体、装甲値(防御力)有効、攻撃力+85/68/51/40+2D10
 ◇「鳳凰閃華」白兵18+《コンバットシステム/マルチウェポン/炎の剣/業炎/ラストアクション》
  #18r7+18 対象:1体、装甲値(防御力)有効、攻撃力+85/68/51/40+2D10
 ◇「鳥翔成」 白兵18+《コンバットシステム/マルチウェポン/炎の剣/業炎/カウンター》
  #18r7+18 対象:1体、装甲値(防御力)有効、攻撃力+85/68/51/40+2D10
 ◇「絶剱日輪」白兵18+《急所狙い/コンバットシステム/マルチウェポン/炎の剣/炎神の怒り/業炎/クロスバースト/アタックボーナス》
  #19r7+18 対象:1体、装甲値(防御力)有効、攻撃力+133/116/98/88+2D10
 ◇「清炎」(すがしほむら)
 白兵18+《急所狙い/コンバットシステム/マルチウェポン/炎の剣/炎神の怒り/業炎/クロスバースト/戦神の祝福/???》
  #19r7+18 対象:1体、装甲値(防御力)有効、攻撃力+115/98/80/70+9D10
 ◆セカンド:デュアル・デュエル追加
 ◆受け:白兵18+《戦士の知恵/クールウィル/氷盾/業炎/融解》
  #26r7+18+4+9 (防御力:34+融解10+不燃体25=69)
 ◆受け:白兵18+《戦士の知恵/クールウィル/氷盾/業炎/融解/灼熱の結界》 射撃受け可能
  #26r7+18+4+9+5(防御力:41+融解10+不燃体25=76+装甲値20+α)



 NPCデータ
 NPCデータ3(当セッション内のみ有効)

 ■“央 仁次” 在家 歌織(23?) ワークス:諜報員(工作員相当)/カヴァー:UGNエージェント
 エグザイル/ソラリス(Dロイス:古代種/記憶探索者他)
 HP10、IV7、侵蝕率91%(エフェクトレベル±0、DB+3)
 ■能力値(+侵蝕値によるボーナス) 使用EXP:−−
 肉体: 2
 感覚: 2 知覚5、隠密10、他
 精神: 3 RC1、意志5、他
 社会:10 交渉5、雑多情報各種、他
 ■所持アイテム
 防弾防刃ジャケット(装甲値5)、各種偽造証明書
 ■所持エフェクト
 古代種:親衛隊、ルーラー、リセット、アーティクルリザーブ、
 マインドエンハンス3、フィジカルエンハンス3、ショックアブソーブ3、他
 ■コンボ
 ◆1R目:セットアップ無し。
 ◇こちらに攻撃が向かってくると分かれば、霧をちぎってトループ《親衛隊》作成。
 ◇攻撃:交渉5+《錯覚の香り/彫像の声/絶対の恐怖/マインドエンハンス》
 意志で抵抗、攻撃力+2(装甲防御無視)、対象が次に行う判定に4DP、《声無き声》使用時は対象2体
  #21r7+5
 ◇隠密10+《物質変化/フィジカルエンハンス》
  #9r7+10
 ◇逃亡:意志5+《騒がしき行列/トランキリティ/マインドエンハンス》
  #12r7+5
 ◇回復:RC1+《癒しの水/トランキリティ》 [達成値の十の位+1]D10点【HP】回復
  #10r10+1
 ◇回避0+《アドレナリン/フィジカルエンハンス》
  #9r7



 最後に
 とにかく一言

 第三夜の伏線を回収したつもりが、また別の伏線を生み出してしまいました。
 しばらくは厨二病を治す薬を探しに行こうと思います(遠い目)
 大量にある細かいネタも自分用のメモとして掲載してしまいましたが、
 裏設定などあまり気にする事なく、2026ステージを楽しんでいただければ幸いです。

 CX後、九頭竜の核がどうなったかは、特には決めていません。
 黒巣の都市伝説こと“牙狼の王”か“失墜の騎士”、あるいは“偏眼のアヌビス”か、
 あるいはそれ以外の個人または組織が手に入れたかもしれませんし、
 あるいは完全に失われているかもしれません。

 最後になりましたが…
 長期間お付き合いくださったPLの皆様、見学者(見物者?)の皆様、ログを読んで下さった方々、
 この場をかりてお礼申し上げます。どうもありがとうございました。



 追伸。
 それとすばるん殺そうよ(何)



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 DOUBLE+CROSS THE 2nd EDITION
「『betrayers』黒巣市A.D.2026−Act III+〜舞台裏」